ギャンブル依存症防止のためにカジノ入場料を6000円に・・・という愚

   

カジノを含む統合型リゾート(IR)実施法案が4月27日に閣議決定→国会提出へ、

という運びになっているようです。

で、2000円だの8000円だのとモメていた

カジノの入場料を6000円(観光客は無料)とすることにしたそうです。

カジノ入場料「6000円」で合意 全国3カ所に制限 自公協議が決着しIR実施法案に盛り込みへ

ほんとどうでもいいことばっかり議論しているなあ・・と

呆れるばかりでしたが・・・

入場料を高くしても、依存症患者の数は変わらない

ツッコミどころはたくさんありますが、

入場料を高くしたい人たちはつまり

「ギャンブル依存症」を問題視してるわけですよね。

高くすれば依存症を防げると思っているらしい。本気ですか?

 

本気ならばマヌケそのもの、

私には、入場料を高くすることによってなんらかの旨味が自分たちに生まれるから

こんなことを言っているのでは、としか思えません。

 

入場するだけで6000円とられるならば、

せめてそれだけは取り返して帰ろう・・・という思考になる人が多くなるであろう、

ということは容易に想像できます。

6000円も払って、ただ見物するだけで帰る人はそうそういないでしょう。

 

東京ディズニーランドに行って7400円も払って、

なにもしないで帰る人はほぼいないでしょう。その分を遊びつくして帰ろう、と思うはず。

だから、何時間も並んででもアトラクションを体験しようとする。

ディズニーランドのアトラクションにはたしかに凄いものもありますが、

普通の状況なら大のオトナが何時間も並ぶようなものではないでしょう。

ふだんとは違う世界という雰囲気、そして高いカネを払っている、

ということで何時間もの時間を無駄にしてでも数分間のアトラクションを体験しようとする。

 

カジノでも同じことが起こるでしょう。

せっかく6000円も払って入ったんだから・・・とか、

せめて入場料だけは取り返したい・・・とかいう思考がはたらき、

なにかを(テキトーに)プレイする。

で、カジノゲームはパチンコよりも勝つのが難しい

(日本のカジノがどんなカジノになるのかまだ不明だけれども)ので、

テキトーにプレイすればほぼ負けるわけです。

で、負けを取り戻そうとしてさらに突っ込む・・・

というギャンブル依存症特有のスパイラルに陥ることになる・・・のでは。

 

入場料が高いことにより、入場者数は減るでしょう。

しかし、上記のようなことが起こり、依存症患者の数は減らないのでは。

依存症患者「しか」行かなくなる

そもそもカジノゲームなんぞは

(現在海外にあるカジノをそのままやろうとしているんなら)

たいして面白くもないものであって、

読売新聞の社説に、カジノをめぐる議論のナンセンスさをみた

普通の人なら「6000円?そんなに高いカネ払ってまでカジノなんぞに行くかよ。」となるはず。

そこがディズニーランドとは完全に異なるところでしょう。

 

6000円払ってまでカジノに行こうという日本人がいるとすれば、

 

・6000円払ってでもギャンブルしたい人

・6000円以上勝てばいいと思っている人

・6000円以上勝てる(と思っている)人

 

しかいないと思うんですよね。

まさに依存症患者とその予備軍そのもの。

入場料が無料とか1000円とかであれば、

「ちょっと体験したい」というライトユーザーもくるかもしれないが、

入場料が高ければ高いほど、

依存症患者とその予備軍「しか」カジノに来ない、という状況になるでしょう。

そして、勝ち目のないギャンブルに入れ込み、依存症患者は増加する。

 

もしくは、高すぎて誰も来ない。

そして、儲からない事業者は撤退し、IRそのものが失敗に終わる。

このままでは必ず失敗する

まあ、入場料6000円というのは

最終的には値下げせざるを得なくなるでしょう。

6000円で食事や酒がつくとか、

それなりのサービスやエンタテインメントが

体験できるようにするんならまだ話は別ですが、

ただ入るだけに6000円じゃあ・・・。

 

 

きくところによると、

ラスベガスのカジノでは

海外からの旅行者による売り上げは1割くらいしかないそうですね。

マカオなどでも地元民の売上がなければ成り立たないらしい。

このままでは地元民が来ず(観光客がどれだけ行くかも疑問)、

IR構想は失敗するでしょうね。

 

だいたい、ただでさえ日本には「ぱちんこ」という

超面白い、しかも勝ちやすいギャンブル(厳密にはギャンブルとされてないが)があり、

最初は珍しがってカジノに行く人もいたとしても、

カジノゲームの退屈さ加減、そして勝てなさ加減に嫌気して行かなくなる可能性が高い。

シンガポールみたいに(ある意味)純真無垢な国民とはわけが違います

(だからぱちんこを潰す動きになっているんでしょうが、そうではなくカジノをいかに魅力的にするかに注力するべき)。

 

ギャンブル依存症は深刻な社会問題である、というのは詭弁だ、

ということはこのブログで何度も言っていますが、

カジノゲームみたいなつまらないもので依存症になる人間など

ぱちんこのそれに比べれば微々たるものであり

(しかも、ぱちんこみたいにそこら中につくるわけではない)、

まずは事業として、地域活性化策としてIRを成功させることを優先させるべきでは。

 

政治家がやるべきことは依存症対策ではなく、

IRの開業と運営に関するプロセスで

誰かが不正に甘い汁を吸ったり

裏社会にカネが流れたりしないように

するための透明化、そのシステムづくりじゃないでしょうか。

入場料がいくら、などということは

公正なやり方で選定された事業者に決めさせればいいことでしょう。

 

ともかく、入場料6000円、というのは愚かの極み、と考えます。

 

政治家は、

「ギャンブルは悪」という思い込みは捨て、

ギャンブル依存症はあくまで個人的な問題であって

政治が対処すべきことではない、

という立場にたってもらって、

IRを成功させてほしいと思っています。

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