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有名無実「敬老の日」

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9月21日は「敬老の日」だったんですね。

私がカレンダーにしたがって生活していた子どもや学生、サラリーマンのころは「敬老の日」は9月15日でしたが、いまは9月第3月曜日ということになっている。

連休になるようにしたほうが経済効果の面ではもちろんいいんでしょうが、これだとこの日が「敬老の日」であるということを忘れがちになる気がするんですが私だけですかね。私のような浮草生活をしていると曜日すらもあまり気にする必要がないからそうなのかも。

それはともかく、「敬老の日」ほど形骸化、名前だけっていう祝日もほかにないんじゃないか、と思いますね。「敬老の日」とは、「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」という日とされていますが、「老人を敬愛」「長寿を祝う」っていう雰囲気は今の日本にはあまりないと感じます。だって、「高齢化」という言葉を聞いたら、誰もがマイナスなイメージ、「問題」であるというとらえ方しかしませんもんね。じっさい問題だらけなんだけど。

高齢者、長寿者がすなわち「社会のお荷物」「社会的資源を食いつぶすだけの存在」という意識が社会に充満している。「敬老の日」などという祝日が存在すること自体が不思議なくらい.

長寿がおめでたかった時代は終わった

私が小学生だった昭和50年代なかばころ、泉重千代さんという方が「長寿日本一」と知られていて、かなりの有名人でした。いま日本最長寿の方の名前知ってる?って訊かれたら答えられる人は少ないと思うんですけど、当時は多くの大人が(子供の私でさえも)そう訊かれたら「泉重千代さんでしょ」と言えたと思います。

120歳で亡くなったというのはおそらく実は間違いだった・・ということに今はなっているらしいですが、当時は100歳オーバーは「夢の長寿」だったことは間違いないですね。だからギネスにものった泉さんはある意味でヒーローみたいな扱いをされていた。近所にも100歳オーバーの方はなかなかいなかった。

しかし令和の時代、なんと100歳オーバーの長寿者は日本全国に7万人以上いるとのこと。

時事ドットコム【図解・社会】100歳以上の高齢者数の推移

凄いですね。7万人!私が住んでいる市の人口よりも多い。ほとんどが女性だそうですが、もはや100歳以上の長寿者など珍しくもなんともなく、そこらじゅうに100オーバーのお年寄りがいるということに。

素晴らしいことじゃないか・・・となるべきことなはずですが、今の日本にそんな余裕はない。長年にわたる自民党政権のテキトーデタラメ政治によって、若い世代が経済的に不安定で家庭を持つことも子どもをつくることもなかなかできない世の中になったおかげで、長寿社会を喜べる余裕はなくなってしまいました。

100歳以上の長寿者が7万人といっても、元気で歩ける方もいれば寝たきりの方もいるでしょうし、働いている方ともなればごくわずかしかいないでしょうから、なにごとも経済効率優先に考える人や、介護で苦労されている(された)方などには、「そんなものちっともめでたくもねえ・・」と思う方もいるでしょうね。

私自身も、いまは特養で生活している母に対して、いつまでも長生きしてほしい・・と思っていますが、もし自宅での介護を続けていたとしたら、「長寿はめでたいこと」とは考えないかも。「ここまで認知症がひどくなってまで長生きして、それが幸せなことなんだろうか?長生きなんてめでたくない」と考えたと思います。

 

それから、高齢者が総人口に占める割合も過去最高を更新し続けているらしい。

朝日新聞デジタル 女性の4人に1人が70歳以上 国内高齢者3617万人

まあ、60代なんてのはいまどき「高齢者」扱いするべきじゃないという気もしますが、70歳以上としても22.4%は「高齢者」ということに。

私が70歳になる2040年には65歳以上の割合は35%を超える見込みということで、そのころには今以上に高齢者が「お荷物」という扱いを受けることになるでしょう。さぞかし窮屈な老後になるんだろうなあ。私のように自堕落に生きている人間がそこまで長生きするかどうか疑問ですが・・。

 

このような、高齢者が増え続けそれを養う若者が増えない・・という情勢のなかでは、「敬老」などという気持ちが国民からなくなっていくのも致し方のないことなのかもしれません。テレビで政治のニュースをみれば、「老害」としか言いようのない財務大臣だの与党の幹事長だのが不機嫌なツラで不愉快なことばかりしゃべっていますしね。トシをとるっていうのは嫌な事だなあ、となるのも当然。

 

しかし、政治家の無能や経済や少子高齢化などの問題を解決するのは個人レベルでは難しい。すると、この先行きが真っ暗な高齢化社会を少しでも住みよく明るくするために個人がやるべきことは、やっぱり「敬老」の気持ちを持つことなんじゃないのかなあと思うんですよね。なかなか難しいことだけど。

現在の高齢ドライバー問題の取り扱われ方には、敬老精神が1ミリも見えない

私が住む地域は「ド田舎」ではないにしろ「都会」というわけでもなく、生活には自家用車が欠かせません。で、わが市の高齢化率はなんと40%オーバーで、すなわち高齢ドライバーがそこらじゅうにあふれている状況です。

私も日常的にクルマに乗っていますが、市内を走っていると、ノロノロ運転していたり駐車場でドヘタな車庫入れをしててモタモタしているような高齢ドライバーにはけっこう遭遇します。

そういうとき、ちょっとくらい待ってあげりゃあいいものを、「早くしろ!」とばかりにやたらと煽るバカがけっこういるわけです。

そういう余裕のない愚か者が、自分の無謀運転も省みることもせず「高齢者の運転は危険」だとか「高齢者は免許返納しろ」とかぬかしてるんだろうな・・・と思うと悲しくなってくるんですけど、高齢者の運転についてそんなことを言えるような立派な運転をしている人は実はそんなに多くないのは間違いない。何度も言うけど、若者や中年の運転も危険度は高齢者とは別の意味で同じようなもんですよ。

ノタノタ運転をしている高齢ドライバーは、そうしないと危ないと自分でわかっているからそうしているのに、それに対して煽るっていうのはまさにバカそのものじゃないですか?一方では「高齢者の運転は危ない」とか言ってるくせに、安全運転してる高齢者をみれば煽るとか、どんだけ愚かなら気が済むんだろう。

というように、運転していると「敬老」なんて気持ちは世の中にはないんだなあ・・と感じることが多い。行政は高齢ドライバーに免許を返納させて交通社会から追い出すことばかり一生懸命やらないで、他人を思いやる運転を教育することにもっと力を入れたらどうか。

アクセルとブレーキの踏み間違い事故をもちだして、高齢ドライバーを駆逐しようとする向きも多いですが、これも何度も言うようにおかしい。高齢者が起こしやすい事故であるのは間違いないとしても、若い世代でも起こることだし、そもそもちょっと踏み間違えたくらいで人殺しになっちゃうかもしれないような機構のクルマをシレっと売り続けてきた自動車メーカーがなんとかしなきゃいけない問題のはず。人間は絶対に間違える、という前提に立つなら、オートマ車のような危険な機構のモノを売ろうなどとは考えないはずでしょ。

「アクセルとブレーキの踏み間違い事故」について思うこと

免許返納後のサポートも不十分すぎる

まあ、高齢になれば認知機能も体の機能も落ちるのは間違いないので、ある程度まで行ったら運転をやめさせるというのは必要なことでしょう。

しかし、たとえば私が住む地域の行政のやってることをみると、免許を返納させてそれで終わり、っていうヒドイ対応が多くて、ここでも「敬老」の気持ちは感じられない。とにかく交通社会から高齢者を追放し、ちゃんと仕事してますアピールしたいだけだろ、っていう感じ。

私が住む市で高齢者が運転免許を自主返納すると、市は「運転免許経歴書の発行手数料の助成」をしてくれるそうです。

 

・・・それだけ?と思ってよく調べてみると、ほかに「市内の事業者がこんなサービスをしてくれます」みたいなのがちょこちょこあって、タクシー会社が運賃を割り引きしてくれるとか、電車に半額で乗れるパスポートが割引で買えるとか、飲食店の割引特典などが書いてありました。

 

いやいやいや、電車が半額になったところで都会と違って網の目のように張り巡らされているわけではなくそもそも少なすぎるので意味ない。車なしでは駅まで行くのも一苦労だし。タクシーの割引はごくわずかで、もともとが高すぎて話にならない。

クルマがなければ生きるのが困難であることを知っているくせに、免許を返せ返せと言いながら、その後は自分でなんとかしなさい、ということか。敬老精神ゼロじゃないですか? とにかく高齢者は社会から追い出せばいい、という意識が垣間見えます。

免許返納しろと言われても、免許を返しても生活に差し支えない、と思えるようになってないんだから。そりゃあ返しませんよ。それで運転すれば邪魔者扱いされ、ちょっと間違えれば高齢者が高齢者が!!とまるで犯罪者のようにデカデカと報道されちゃう。

 

このへんは「敬老」という気持ちが社会から失われているから起こることなんじゃないでしょうか。世の中みんなの意識がもう少し変われば、これほどまでに高齢者が八方ふさがりの状況に追い込まれることはないと思うんですけど。

あと15年もすれば私も「高齢者」と呼ばれるようになるのを考えると、ものすごく恐怖を感じます。そのころには、なんとかしてもっと高齢者にやさしい社会になっていてほしいなあ・・と願いつつ、今回はこのへんにしておきます。

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