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認知症・介護

NHKスペシャル「ミッシングワーカー 働くことをあきらめて・・・」をみて、身に覚えがありすぎて戦慄した

投稿日:

6月2日にNHKで放映された

「NHKスペシャル ミッシングワーカー 働くことをあきらめて・・・」

をみました。

NHKオンライン

 

これがとても恐ろしい内容で、

私にとっては身に覚えのあることばかり、

震えながらみました。

これをみて「他人事」と思えちゃう人は、

残念ながら想像力が足らないと思います。

「ミッシングワーカー」に転落することは、まさに誰にでも起こりえる。

「ミッシングワーカー」とは?

「ミッシングワーカー」とは、ふつうに働いていた人が

なんらかの理由で仕事から離れ、

それが長期間になってしまいふたたび働くことができなくなり、

求職活動もしていないので

「失業者」としてカウントされず、

つまり市場的には「消えた(MISSING)」状態になっている人たち。

「長期間働けてない」人たちですから、必然40代以上くらいの人を指すことになりますね。

 

番組によると、日本で40代・50代の「失業者」は72万人とカウントされているが、

「ミッシングワーカー」は103万人と推計されているらしい。

 

きちんと働いていた人が「ミッシングワーカー」になってしまう原因は、

非正規で働いていていた人がなんらかの理由で職を失うとか、

病気や親の介護をきっかけに離職し、

復帰する機会を失い働けなくなるとかいうことのようです。

 

これはまさに、年齢がいくつであろうが誰にでも起こり得ることですよね。

老いた親がいれば、明日にでも「骨折した」とかで寝たきりになっちゃうかもしれない。

自分が若くても、リストラや病気で職を失い復帰するチャンスを逃せばこうなる可能性はいくらでもある。

 

ここで、人生経験が乏しく想像力が足らない人は

「仕事を選り好みしてるから働けないんだろ・・・」とか

「甘えてるだけだろ」とか言っちゃうんでしょうが、

そんなに簡単なことならだれも苦労しない。

私もまさしく「ミッシングワーカー」103万人のうちのひとりであるので、

そういう状況に陥ってしまう人の苦しさはよくわかります。

私も「働くことをあきらめた」

私が最後の仕事をやめたのは

直接は介護がきっかけではなかったけれど、

外に出て働くことをまだ望んでいた私にストップをかけたのは

すでに認知症がすすみ始めていた母の状態と、

自分のからだも弱ってきて母の面倒をみるのもキツクなっていた父の

辛そうな姿でした。

私も、クソッタレなことばかりのサラリーマン生活にウンザリしていましたから、

このさい勤めに出るのはやめて、

ひとりでできることをやろう、と思って

amazonでせどりを始めました。

 

その当時はまだ母も、目を離すことはできないけど用便や入浴などは自分でできたし、

父もまだ動けましたから、おカネ稼ぎをしながら父と母のめんどうをみることは可能でした。

しかし父が倒れ、それに伴い母の認知症も悪化し、

二人の介護を私一人でやるようになって状況は一変。

 

私は二人の介護と家事で精いっぱいになり、

カネを稼ぐどころではなくなりました。

収入はほぼ、二人の年金だけ。しかも二人とも基礎年金だけで金額がものすごく少ない。

 

このときにはじめてわかったのですが、

在宅介護というのは思ったよりおカネがかかる。

ベッドや車椅子などのレンタル代、デイーサービスの利用代金、紙おむつなど、

ひとつひとつはそれほどの金額ではないけれど積み重なるとけっこうな金額に。

しかもそれが二人分。

ものすごい勢いで預金が目減りしていき、こりゃあやばいな・・というカネに対する心配が、

介護疲れをより一層キツイものにしているのがわかる。

 

ここで私は「このままでは全員死ぬしかない」と思い、

当時、より介護負担が重かった(歩けなかった)父だけでも

施設に入ってもらおうと思い行政に相談。

時間はかかったけれどそのようになったのですが、

今回のNHKの番組でもそういうおじいちゃんが

(死んでも入らない、と言っていた)いたように、

父は施設入りを強硬に拒否しました。

 

ここで、親に施設に入ってもらうのは忍びない、と考える真面目な人は

さらに無理をしてしまってさらに泥沼になるのでしょう。

その泥沼であがいているうちに

仕事のブランクが長くなり仕事に戻る体力も気力もなくなっていく・・・。

それが今回の番組で問題にされていた「ミッシングワーカー」の典型。

 

で、父が施設に入って私のダブル在宅介護状態はおわりましたが、

そのときには母の認知症が猛烈にすすんで

もはや一瞬たりとも目が離せない状況に。

この時点で、私は勤めに出ることは完全に諦めました。

 

私は母がデイサービスに行っている間に

一生懸命amazonで商売を(パチスロで稼ごうというのはムリでした。時間が足りないし)

をしましたが、

父の施設(老健)のおカネも捻出しなくてはならず

そのためにはとても時間が足りない。

 

この苦境をなんとかするためには、

母にも施設に入ってもらって私がもっとカネを稼ぐか、

母を在宅介護しながらカネをなんとかするか。

 

結局私は母に施設に入ってもらったのですが、

もう勤めに出る気は全然しなくて就職をさがしたりしなかったのです。

人につかわれることにもうウンザリしていたし、

そこそこがんばって軌道にのせていたamazonでの商売も捨てたくなかった・・・

のですが、しばらく勤めに出ていなくて

「いまさら他人と交わりながら働けるのか?」と自信がなくなっていた、

というのもあったかもしれません。

 

私はいまは勤めに出ようと思えば出られる状態(母は特養に入居)ですが

もうその気はゼロ。これも「ミッシングワーカー」ということですかね。

ていうかいまさらバイトとかしたら収入が足らなくて生きていけない。

余談:親類縁者はいざというときに頼りにならない(かも)、ということを知っておくべき

ダブル介護の時期、

追いつめられた私は

兄に「父と母の介護は俺がやるから生活費を少し出してくれ」

と言ったことがあります。

おカネの心配をする必要がなければかなり楽になるので。

 

しかし、上場企業に勤める兄の返答は

「こっちも家族がいるし、そんな余裕はない」

というものでした。

 

じゃあ父か母かどっちかでもいいからそっちで介護してくれ、

そっちは奥さんもいるんだから人手はあるし、と言ったこともありますが

「ふたりとも働いてるし子どももまだ小学校だし」

とか、とにかくなんだかんだ理由をつけて、

介護を手伝うのもムリ、

カネを出すのもムリ、と言い張るわけです。

 

バカ野郎、こっちは「ムリ」なんてセリフは誰にも言えない状況なんだよ、

「ムリ」とか言ってりゃあ済むと思ったら大間違いだ、

お前の会社は難しい仕事を振られたら「ムリ」って言えばそれで済むのか?、

とキレて電話機をぶち壊してしまい会話が終わりました。

理不尽なことを言ったと反省もしてますが、

そのときはとにかく追いつめられていたので。

 

結局は自分の生活を親の介護で崩されるのを嫌がっているわけです。

子どもが幼かったころはざんざん世話になっておきながら!

家を買ったりするくらいの給料をもらってるくせに

わずか数万円のお金すら親のために出そうとしない。

そのようにして自分の仕事を一生懸命やり、

稼いだお金で子どもを養い、

自分の老後はその子どもに面倒を見てもらい、

会社の年金で豊かに生活するわけです。

 

かたや介護を担当したほうは、

自分の仕事などできず、

自分の貯金は介護のために無くなり、

親の介護から解放されたあとにはカネも仕事のスキルも残らず、

まずしい悲惨な老後をおくるのです。

 

仕事を捨て在宅介護をするというのはそういうことである、

と認識していれば、

自分の生活のうちのなにかを捨てて

数万円を援助することなど

ふつうにできるはずですが、

私の兄はそれすらも拒否しました。

 

かくのごとく、介護というものは

自分がそれをやらざるをえない状況にならなければ

自分の問題として考えられないものなのです。

だから、今回の「ミッシングワーカー」の問題も

いま現在カタい仕事をしていて親も元気で安定した生活を送っている人は

「へえ~、たいへんだね」くらいの受け取り方をしちゃう人も多いであろう、と。

 

おそらく私の兄も、

「弟にまかせておくしかない。自分にはなにもできない」

と思って悩んではいただろうけれども、

もし私が介護疲れで自殺するかトンズラするかしたら

自分が介護しなければならなくなる、

お金もかかるし仕事もやめなければならなくなるかも、

ということは考えていなかったでしょう。

これは想像力の欠如、とても甘い考えだと思いますが、

何度も言うようにみんな長生きするいまの日本では

だれでも介護離職→ミッシングワーカー、という

道をたどる可能性があるわけで、

そこを理解してよく考えておくことで

いざというときに少しでも適切な行動がとれる可能性を高めることがきるのかな、

と思います。

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