続:「認知症は水で治る」はほんとうか

   

8月3日のTBS「爆報!THE フライデー」で、

水分を1日1500CCとることで

認知症が改善・・・という内容が放送されていました。

数日前からさんざん番宣で煽ったわりには・・・

昨年にも同じ内容が放送されていたらしいですね。

こういう内容がテレビで流れると、

当ブログの以前の記事→「認知症は水で治る」はほんとうか

のアクセスが急激に増えたりして、

テレビの影響力は凄いなあ、と再認識する次第です

(ネット上で、ちょっとブログアクセスやフォロワーが多いからって「有名」になった気になってる人をよくみかけますけど、そんなのよりもテレビにちょこっと出る人のほうが名前は圧倒的に知れちゃう。ネットなどまだまだその程度のものです。将来は逆転するかもしれないけれど)。

 

で、今回の放送は私もみました。

さんざん番宣で「認知症が〇〇〇で劇的改善!」

とか煽っておきながら、

やることは結局前にやったことと同じなのかよ・・・

と思ったのは私だけではないはず。

 

「認知症が○○○で改善!」と言われれば、

「ああ、うちのおばあちゃんもひょっとして治ってくれるのかも!・・・」

という期待をして見ちゃうだろう、という、

認知症介護で切羽詰まっている家族の心理を

残酷に利用して視聴率を稼ごうという意図がスケスケで

非常に気持ちが悪いですが、

まあ前回の放送を見てなかった方もいるでしょうから、

重複した内容であっても

有益な情報であれば価値はあるかもしれない。

 

「認知症は水分不足から起こる」という説を詳解した

以下の書籍を過去記事→「認知症は水で治る」はほんとうか

で紹介していますので、

そちらを参照してください。


amazon.co.jp 水をたくさん飲めば、ボケは寄りつかない (講談社+α新書)

1500ccの水を飲ませる・・そう簡単なことではない

過去記事とちょっと重複しますが、

1500ccもの水を認知症患者に飲ませるのは、

そんなに簡単じゃないんですよね。

 

今回のテレビでも

「飽きないように数種類の飲み物を用意している」

なんて話もやってましたが、

飲め飲め、と言われても

飲みたくないときは飲みたくないのは

お年寄りでなくてもみんな同じだし、

無理強いはできない。

番組ではスンナリとおじいちゃんが言うことをきいて

飲み物をチビリチビリ飲んでくれてましたが、

あれを実現するためにはそれこそ凄まじい努力があったことでしょう。

 

前の記事を書いたときは(昨年の1月)

私の母はまだ老健(老人保健施設)に入っていて、

まだかろうじて自発的に飲食物をとることができていました。

 

食事については(もう箸やスプーンを自分で使えなくなり)

ほぼ全介助になっていましたが、

ペットボトルを渡して「飲んで」と言えば

自分で飲むことができていました。

 

いま考えるとスゲエ・・・と思います。

いまは、コップに注いであげて

「ハイ、お茶ですよ~どうぞ~」とご機嫌をとりながら

口元につけてあげないと口を開いてくれません

(口元にコップやスプーンが触れることによってそれが飲食物であることを認識しているようにみえます。)。

 

なので、テレビに映っていたおじいちゃんが

自分でチビリチビリやるのをみて

「うらやましい」と思うと同時に、

「これくらい元気なころになぜもっといろいろやってあげなかったのか、もっとやさしくしてやれなかったのか」

とひたすら後悔する気持ちになりました。

 

それはともかく、

私の母くらいまで症状がすすんでしまえば、

1500ccの水を飲ませることはそれこそ至難の業となります。

もう、それだけで1日を費やしてしまうくらいのもの。

せめて、おいしければ自発的にゴブゴブと飲むことができる・・・

という状態でいてくれたらなあ、と思うんですけど、

もはや目の前のモノが飲み物なのか食べ物なのかすら認識できないんだから・・・。

とはいえ、できることはなんでもやってみるべき

私も特養に面会に行くときには

必ずお茶だのコーヒーだのを持っていって、

コップで飲んでもらうようにしています。なるべく多く。

 

面会という場面であれば、私もほかにやることがあるわけではないので、

飲んでもらう、食べてもらう、ということに集中できますからね。

目下のところ健康にとくに問題はなさそうな母ではあるんですが

嚥下機能の衰えは怖いので、

ゴブゴブ飲む姿とムシャムシャ食べる姿を見たら安心して帰ることができる、という感じです。

 

私が行かないときにももっと水を飲ませたいけれど、

しかし・・・あの状態ではとても施設に

「水を1500cc飲ませてください」とは頼めないなあ~。

ほんとに丸1日つきっきりになっちゃう。

 

自宅で介護されている方はぜひとも試してみるべきでしょう。

今回の番組では、認知症のおばあちゃんから

お手伝いさんと認識されていたお嫁(娘?)さんが、

水で症状が改善したら名前を呼ばれた!・・・

というシーンがありました。

 

これ、番組では軽く流されてましたけど、

認知症の患者を介護している家族にとっては

猛烈に感動的なシーンですよね。

昨日まで「あなた誰?」とか言われていたのに、

いきなり名前を呼んでくれる・・・というのは、

私なら嬉しくて倒れます。

ほんとうにあんなことが起こる可能性があるのなら

なんでもやってみるべきでしょうね。

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