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コロナ第3波。特養はまた面会不能に。

新型コロナウィルスの感染が拡大中。「第3波」とされていますね。

私の住む地域ではこれまで散発的に、ごくたまに数人というレベルで感染者が出ているくらいでした。これまでは県外などから来た人とか、もしくは県外の方と接触した人など、とりあえず感染経路がはっきりしていたし数も少なかったのですが、ここへきて状況が変わってきています。

クラスターが発生したり、感染経路不明の感染者が出たり。毎日感染者が出るようになり、それが徐々に多くなってきている。地域住民も危機感を持ち始めています。

今回は「この時期はこうだった」という私の忘備録的な記事ですので手短に。

特養にいる母が発熱。まさかコロナ?と緊張がはしる

認知症により今はもう話すことも歩くことも不可能になった私の母は現在特別養護老人ホームに入居しています。

その特養から先日電話が。

電話がくるときはたいてい具合が悪くなったりなにか良くないことが起こったときなのでドキドキしながら電話に出ますと、

「嘔吐と発熱がある」とのこと。

昨年のこの時期も原因不明の発熱が続き、医師から「入院して」と言われたけど断ったという話を記事にしましたが、→認知症の母:入院を断る。、やはり今年も来た。

やはり、というのは、寒くなり乾燥してくればウィルスなどが活動しやすくなり、寝たきりで体力も抵抗力も弱い私の母は、ふつうの人ならなんてことないウィルスにも簡単にやられちゃうだろうというのは想像していたから。

なので発熱したりするであろうことは覚悟していたのですが、今年は昨年と状況が違う。新型コロナというまだまだ未知であるウィルスが世界を恐怖に陥れている。

「熱が出た」と言われ、パッとコロナのことが思い浮かびました。私の母は一歩も外には出ませんが、介護を担当してくれている職員さんがどこかでもらってしまえば母が感染する可能性だってもちろんある。職員さんが感染したとしてもそれが無症状ならば、母が施設で最初に判明する感染者になったとしてもおかしくない。

ということで、「まさかコロナじゃないですよねえ?」って訊くと、

「コロナなら血中の酸素濃度が低くなることが多いけれども。いまのところそれはない。しかし可能性は完全にゼロとは言えないので受診のさいにPCR検査をします」という返事。

味覚や嗅覚の異常などで気がつくことも多いらしいけれども、私の母の場合はそれを確認することもできない。だるいとかそういったことも主張できない。なのでやはり検査で調べるしかない。

 

検査結果が出るまで3日くらいかかると言われましたが翌日に判明し、結果は「陰性」。

 

・・・

ああよかった。もしコロナだったら私がどれだけ嫌だと言おうが入院させられるのは確実で、入院なんかしたらコロナが良くなったとしても生きて帰ってこられるかわからない。

それどころか、これからコロナ患者が爆発的に増えて病院が満杯になって入院もできない、なんてことになったら、「施設には戻れないので自宅で療養してください」なんてことになるかも。今の母の状態では私がひとりで介護することは非常に困難であり、それはほとんどムリ。

それにもしもコロナで亡くなったりしたら、身だしなみを整えられることもなく病院を出され、袋に密閉され火葬になり、家族は最後の別れもできず終わる・・・と言う話で、もうとにかくコロナにだけはなってほしくない・・と思ってましたから、「陰性」ときいて心の底からホッとした次第。

 

しかし、今回は幸いコロナではなかったものの、冬のあいだはいつでもまた発熱する恐れがあるし、このままではコロナの脅威は日々高まっていくわけで、まったく安心はできませんね。だからといってどうすることもできないんですけど。

母のいる特養はまた面会不能に

「第1波」のころに、母がいる特養は面会を全面的に中止。

代替としてオンラインでの面会を始めたりしていましたが、第1波が落ち着いてからは、感染者が多く出ている地域からの方を除き、対策を万全にしたうえでの短時間の面会を認めていました。

私の住む、つまり特養があるこの地域は長らく感染者がめったに出ませんでしたから、私も面会ができていたわけですが、発熱でいろいろあったあいだにわが地域でもコロナ感染が拡大、ついにまた面会が全面的に制限されることに。

入口のドア越しに姿を見るだけ、ならOKなのですが、私の母はそれでは私を認識できない。オンライン面会でもそれは同じ。

 

まあ面会できないのは仕方がないんですけど、面会ができないことによって認知症がすすんだりする人が増えているという話もありますね。

私の母はもうこれ以上進みようがないところまで来ているのでそれほど気にならないけど、いままさに認知症が進行中・・・という方の場合はほんとうに気がかりですね。コロナ前はふつうに話ができていたのにコロナ後にようやく会えたらもうこちらのことを覚えてなかった・・などということになったら悲しすぎる。

 

ここまでヤバい状況になってきてもいまだ「GOTO」を継続しようとしているような無能政権のもとでは、この年末年始は悲惨なことになるのは避けられそうにありませんね。

今日テレビでみた菅さんの国会答弁は、ほとんど安倍前首相とそっくりなペーパー棒読み、なんの熱意もこもってないもので、ああこりゃあダメだ・・と絶望的な気分に。まあ未曽有の事態だからどうしたらいいかは誰にもわからないわけで、その意味では仕方がないのかもしれませんが、言動に情熱が感じられないんだよなあ。菅さんじゃなくても自民党はどいつもこいつも同じようなもので、これをなんとかするにはやっぱり政権交代しかない。しかし野党が頼りになりそうかというと・・・・。

ともかく、自分ができることは自分に関することだけ。他人がどう行動するかなんてことはコントロールできないから、少なくとも自分だけは感染しない、他人にうつさない・・ということを考えるしかないのかも。

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