横綱審議委員会は白鵬にこそ引退勧告するべきだった

      2017/12/25

日馬富士暴行問題の報道もようやく熱が冷めてきたようで、

ここのところのマスコミはもっぱら貴乃花親方を攻撃することに

血道をあげていますね。

一部の週刊誌などを除き、

相撲協会の逆鱗に触れて大相撲を取材したりすることができなくなるのが怖いメディアは

協会寄りの報道しかしないわけで、

そのへんを頭に入れて報道に触れなければいけないと思います。

 

この話題はもうとことんまで気持ち悪い展開ばかりなので

触れるのが嫌なんですが、言わずにおれないこともあります。

12月20日の横綱審議委員会の臨時会合

さる12月20日、横綱審議員会が

今回の問題について

日馬富士、そして事件現場にいた白鵬・鶴竜に対して

どのような処分がされるべきか、ということを

協会に進言する発表をしました。

 

それによると、

日馬富士は「引退勧告相当」、

白鵬、鶴竜については、同席していながら暴力を止められなかったとして、

「責任を軽く見るべきではない。協会全体として取り組んでいる暴力絶滅への心構えに徹するように両横綱に厳重に注意すべき」

という進言を協会に行ったとのこと。

さらに、貴乃花親方の言動について「非難に値する」とも。

横審、貴乃花親方にも「非難に値する」 日馬富士は「引退勧告相当」

 

そもそも横審に貴乃花親方をどうのこうの言う権限はないはずですが、

肝心の横綱の処分については大甘も大甘、

すでに「いまのうちにやめたほうが得」とばかりに

早々に引退した日馬富士に対して

「引退は当然だったよね~。それが妥当だったんじゃない?」

という意見を言うことにどれだけの意味があるんでしょうか。

 

で、白鵬と鶴竜に対しては「厳重に注意するべき」と意見し、

協会はふたりに減給という処分を下しました。

 

まあ、これについては現場でどのようなことがあったのか

いまだにはっきりしないので、

処分が妥当か否かとかいう以前に、

処分を下すこと自体が時期尚早といえるでしょう。

とにかく早く処分して終わらせたい

という協会の意図が見え隠れしますが、

白鵬について、横審が言うべきことはそれだけじゃないだろ。

「物言い」問題を軽くとらえすぎだ

九州場所11日目、負けた嘉風戦で立ち合い不成立を主張して

審判に物言いを要求した問題。

 

これはどう考えても引退勧告に値する・・

と感じるんですけど、横審や協会やファンはそう思ってないらしい。

これが注意で済むのなら、もうなんでもありでしょう。

それこそマワシの下に凶器を忍ばせていようが、

手のテーピングに硬いものを仕込んでおこうが、

勝って飛び跳ねて喜ぼうがなんでもok、

八百長したって「勝ちたい気持ちの表れでしょう」で済まされるのでは。

 

協会執行部や横審のひとたちには、

「これだけは絶対に許せない」

「これだけは守らなければいけない一線」

というものはないんでしょう。

カネと保身がいちばん大事なんでしょうね。

江戸時代から続く伝統?そんなものはもうとっくに崩壊している

前にこのブログでも引き合いに出した、

さだやす圭の名作相撲漫画「ああ播磨灘」に、

盲目となり家族も亡くし、自殺を考えてるくらい人生に絶望した

おばあちゃんが横綱播磨灘の発散するパワーに圧倒され、

国技館に播磨灘を「見に」行くエピソードがあります。

 

連れとはぐれて花道に迷い込んだおばあちゃんは、

土俵入りを控えた播磨灘に偶然ぶつかります。

「この世の名残に播磨灘関を見ておきたいと出てまいりました」

というおばあちゃんを、播磨灘は左手にかついでそのまま横綱土俵入りをしようとします。

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劇中のアナウンサーはそれをみて

「まさかまさかそんなこと」

「土俵の上は神域 大相撲300年 いまだかつて女性が足をおろしたことはない」

「300年の歴史が・・・播磨灘によって破られた!」

と焦りまくって絶叫。

 

別室のテレビモニターでみていた愛宕山理事長は

「やめろ播磨!それだけは それだけは許さんー!」

と叫びながら土俵に駆けてきます。

 

この愛宕山理事長、それまでは播磨灘が土俵入りで入場テーマを流したり

仮面を被ってきたり、傍若無人なふるまいの数々を

「土俵の上でたたきつぶせばいい」(播磨灘は、「1回でも負けたら引退」と公言している)

とばかりにガマンしていたのですが、

このときだけは「それだけは許さん」とあわてふためいていました。

 

結局播磨灘はおばあちゃんを担いだまま土俵入りを完遂、

おばあちゃんは足はつかなかったけれど、土俵の上に上がった。

 

リアルの大相撲でも、女性が土俵に上がろうとして、

それを寸前で高見盛らが取り押さえたという事件がありましたね。

このときは女性は警察に連行され(すぐ釈放)、

協会も「土俵には上がってないから法的措置はとらない」

みたいなことを言っていました

(実際には上がっていたっぽい)が、

 

白鵬の「物言い要求」も、これと同じくらい前代未聞のとんでもないことだったと

どうして考えないのか。

八角理事長はすぐさま「あの野郎を取り押さえろ!」と力士と審判に命令し、

その場で連行して即時理事会を招集、

その日のうちに白鵬に出場停止を言い渡すべきだった。

 

漫画では、女性を土俵に上げようとする播磨灘に観客が

「やろーなんのつもりだ」

「巡業じゃねえぞ本場所だぞ」

「てめー死にてえのか」

「死んじまえ」

「くそ播磨」

と罵声を浴びせるのですが、

白鵬もこうなってしかるべきだった。

優勝インタビューのときも同様です。

いっしょになって万歳するなんてとんでもない。

 

「女人禁制」という伝統を守るのが、

それを破られたら法的措置をとる、というくらいの大事だと考えるのなら、

力士(しかも横綱)が判定に不服を申し立ててダダをこねる、

ということも、その場で審判やほかの力士が総がかりで袋叩きにしてもいいくらいの、

伝統をやぶる大事件じゃないのか。

「300年の歴史」のなかで、そんなことをした横綱がいまだかつていたか?

 

テレビでスポーツライターの玉木正之氏が

なにかにつけて「江戸時代から続く伝統が・・・」って言うんですけど、

あれを「厳重注意」で済ませてなんとも思わない人たちが運営しているという時点で

もう伝統など完全に崩壊している。

 

伝統などすでにハナクソも同然。

だって、伝統なんて守る気はないことがはっきりしちゃったんだから。

文部科学省は公益財団法人の資格をすぐに協会から取り上げ、

相撲協会は「(株)日本SUMO WRESTLING 協会」として一般企業にし、

セクシーな女性をマワシ姿で土俵に上げたり、

取組はすべてシナリオで管理、居反りや呼び戻しや播磨投げみたいな見栄えのする技が

バンバン決まるようにしてショーアップし、

イケメン力士を横綱にして、ショーとして魅せるSUMOを目指せばよい。

力士同士が自分の利益のためにつまらない注射相撲を繰り広げるのをみせるような団体に、

なんの理由があって税金を優遇してやるのか。

それなら、最初から「エンターテインメント」としてやってくれたほうが

まだ見る価値があるというものです。

貴乃花親方はガチ相撲の新団体をつくれ

ここは貴乃花親方が、同調する親方や力士といっしょに

ガチ相撲をウリにする新団体をつくったらどうか。

もはや日本相撲協会は腐り切って死に体も同然。

中から改革するのは不可能では。

21世紀の「春秋園事件」が起き、

日本相撲協会が崩壊してくれることを祈る相撲ファンは

私だけではないはず。

 

ほんとうは白鵬はじめモンゴル人力士たちが外へ出て新団体をつくるべきですけど、

既得権益を守ろうとして八百長をやりまくるような力士たちが

そんなことをわざわざするはずもない。

 

そのために、

貴乃花親方は協会に不利なこと、

絶対に言ってはいけないタブーも全部しゃべるべきじゃないか。

もはや理事として中からの改革は不可能。

スクラップ&ビルドするしか

大相撲が生き残る道はない・・と感じます。

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