先日の記事の続き。
→スロットゲームセンターで名機探訪！2024年夏編（その①）。
神奈川県寒川町のスロットゲームセンター「スパイダー」さんにて、大好きだった「ホークⅢ」の衝撃告知を堪能できて満足したところまで書きました。いやあ、二度と打てないと思っていたからほんと嬉しかった。こういう驚きが得られるから、前もって設置機種をチェックせずにいきなり行くのも楽しい。いつ行ってもラインナップが前に行った時とガラリと変わっているのがいいですね。
そのまま「ホークⅢ」を打ち続けたい衝動にかられましたが、せっかくだしほかの台も楽しんでいきたい。そこで目に入ったのは、おのれの選択次第で万枚オーバーのチャンスが得られるという驚愕の出玉システムをそなえた、脳汁大爆発、射幸性激高のギャンブルマシン！
「ダブルチャレンジ」で一撃万枚を狙う！
2001年にロデオから登場したA+AT機「ダブルチャレンジ」。
当時のロデオ台の特徴的な図柄デザインと、ドット演出を搭載したこの筐体が好きでした。「ギンギン丸」もいい台でしたねえ。「GAME COUNT」の７セグをはさんで配置されていた告知ランプの輝きも好き。
この台と同じロデオの同時期の機種「一撃帝王」「インディジョーズ」なども爆発力は４号機ならではのものがあったものの、この「ダブルチャレンジ」は別格というか、「やりすぎ」とも思えるキョーレツな機能を搭載していました。
それは「ドリームチャレンジ」。成功すればATのＧ数を1.5倍～30倍に増やせる。失敗すればせっかく当選したATはパア（1.5倍に失敗したときは半分のＧ数をくれる）に。チャレンジしなければ10Ｇor100G。液晶に悪魔がいるときにAT当選したときは10Ｇ、天使がいるときは100Ｇとなります。
選択できる倍率は1.5倍、2倍、5倍、10倍、30倍。それぞれ成功する確率の分母はだいたい倍率の数字と同じくらい（1.5倍だけは保険がかかるぶん1/1.9とちょっと厳しくなっている）なものの、ちょっとだけ成功確率の分母のほうが小さかった（30倍の成功確率は1/28.4）ので、リスクを冒して挑戦したほうが期待値的にはトク。
しかしじっさいのホールではなかなか勇気が要りましたね。ATの純増はボーナス抜きで3枚チョイくらい？だったから、100ＧをもらえればBIG１回ぶんくらいの出玉は約束されるわけで、それを全部失う覚悟をしなければならない。でも100Ｇの30倍に成功しちゃったら、そこから上乗せ（AT中にAT役を引ければ上乗せ。そこで再度チャレンジも可能！）だのボーナスだのが引けるだろうからほとんど確実に万枚オーバーとなる。
これは超魅力的。当時は「万枚」ってのはそれをやったことがあるかどうかがステータスというか、目標みたいな認識のスロッターは多かったですもんね。それは今も同じなのかもしれないけど、今のスマスロなどと違って当時の４号機は「低設定の誤爆で一撃で万枚」なんてことは少なく、万枚を達成するためには「高設定」をつかむことがほとんど必要条件になっていた。じっさい私の４号機における万枚達成を振り返ってみると、ほとんどが高設定が公開されたり「設定3以上」とかうたわれていた台。
だから「あの店で万枚出た」と言われれば「あの店はすげえ」となったわけですが、今はそうじゃないですよね。「万枚出た」とか言われても「どうせ薄いところ引いたんだろ」「たまたま無想転生バトル入ってたまたま大連チャンしただけだろ」ということにしかならない。そしてその薄いところを引かないと高設定でも勝てない。そりゃあ面白くないはずだ。だからパチ屋に客が来なくなったんじゃないのかな。ギャンブル性は４号機時代より上がっているのに客は戻らない。もうムリってことでしょう。
話が逸れましたが、そんなふうに「万枚出したい」→「高設定をつかまなきゃムリ」というのが当たり前だったのを、「万枚出したい」→「30倍チャレンジに成功しさえすれば！」というふうにしたところがこの台の革命的なところ。
私がメインとして入り浸っていた新宿の「グリンピース タワー店」には設置がなかったためあまり打ちませんでしたが、たぶん10回くらいは100Ｇ×30に挑戦しました。結果いちども当たりませんでしたが。しかしどこかの店では４万枚でたとかいう話もきいてて、「夢」がみられるという点では類をみないくらいスゴイ台でしたね。それに挑戦するか否かも選べるってのもよかった。
しかし失敗すれば苦労して引いたAT（設定1のAT役確率は1/420、設定6は1/210）が消えてなくなるわけで、まさに「万枚or死」というギャンブル。30倍を選択したあとの液晶の動きをみているときのアツさは半端じゃない。今回はそれを再体験するべく打ってみました。もし3,000ｇ引いちゃったら閉店までいてもいいかな。どうせ引けませんけどね。なにしろそもそもAT役が引けなかったり、AT役が引けても悪魔のときばっかりだったりするし、なによりも早い時間に引かなければ3000ＧATの恩恵をあますところなくいただくことはできない。
ソッコーでBIGから天使状態でAT役！もちろん30倍で！
とりあえず白7狙いで打ち始めます。演出はもう忘れちゃったなあ。たまに消灯したりするけど、小役狙いで打っている限り、アツい出目が出なければほとんど期待薄。そんななかでいきなり衝撃目が来て、「おめでとう」と言われ初BIG！わずか22Ｇ目。昔のスペクタクル映画のバトルシーンに流れるBGMのようなエピカルな味のBIG中のサウンドがカッコいい。
↑各リールにはアツい衝撃出目が配置されている。これは2確目（のはず）！ AT役（白7・白7・BAR）を取りこぼしたとき（取りこぼしてもATは有効）にもリーチ目が出現するので、天使がいるときにアツい出目が出たら「ATでお願いします！」ということなります！
BIGで400枚弱とれちゃうのがさすが4号機。今の台はBIGとかいわれてもゴミみたいな出玉しかもらえないからみんな嫌になっちゃったんだよなあ。ここだけをみても4号機の出玉の安定度は今とは段違い。
BIG後100Ｇ間+αは天使状態が確定。ここでAT役！AT役！と願っていたら来ました！BIG後18Ｇ目！ AT役を引いたらドットに「AT」「×1.5」→「×2」→「×5」→「×10」→「×30」という表示が順番に流れ「倍率を選んでください」と言われるので、賭けたい倍率が表示されてるときにBETもしくはコインを投入！
もちろんここは30倍で！ここで当てちゃったらどうしよう。閉店までいれば取り切れるかな？ メダルレスだから誰にも気づかれないかな。少しは誰かに見てもらってドヤってみたいが・・・
などと勝手に妄想しているあいだにあっさりとハズレ。ハズレたのは残念だけど、このあっさりさがいいんだなあ。煽られないからムカつかない。
↑これは後述するプレイステーションⅡ用ソフトにて撮影。実機のドットはうまく撮れませんでした。なにか設定すればちゃんと撮れる？
ホールなら超ガッカリするところなれどここはゲーセン。気兼ねなく失敗できます。
その後、ATはなかなか来ないものの、かわりにBIGがバシバシ連チャン。BIG確率は設定6だけがダントツで高く、（1/239）、ほかの設定は差が小さい（1/439～1/399）。BIGがドンドコ引ければ、すなわち設定6の可能性が高まります。
BIGの連打でATなしでも出玉はどんどん増加。1500～1600枚くらいまで行ったところでまた来ました！BIG後71Ｇ、天使状態でAT。
30倍で・・・と思ったんだけど、ATを１回は消化して帰りたいなあ～という気持ちもあって、ここは挑戦せず100ＧのATをGET。
↑シンプルなランプが点くだけってのがイイ。
ATは押し順だけなのでラクチン。もちろんボーナスではパンクしないし、途中でAT役を引ければ上乗せ。そこでもドリームチャレンジに挑戦可能。消化中はとにかくアツい。
しかしここではなにも引けず100Ｇ駆け抜け。そんなにうまくいかないよね。でも出玉は2,000枚弱に。ATは100Ｇだけしかやってないのに。
それからBIGを1回引いて、それについてきた天使状態中に2回もAT役が来て、そこでは果敢に30倍に挑戦。しかしやっぱりスカって、
このへんであきらめるか、というところでヤメ。もう万が一3,000ATを引いても消化する時間はないし、じつは前の日あんまり寝ていなくて、早く帰りたいという気持ちもあったので。
残念ながらというべきか当然というべきか、たったこれだけの試行で3,000ＧATなど引けるはずもなく撤退。しかしBIGのヒキだけでプラス 1,500枚ほどに。4号機は出玉性能が尖がっていたと思われがちですが実は、デカい出玉トリガーを搭載していながらそれが引けなくてもそんなにひどい大負けにはなりにくかったんですな。もちろんボーナスすらも引けずに大撃沈もあったし、ミリオンゴッドみたいなのもあったから一概には言い切れないけど。少なくともBIG引けば400枚とかいう台が多かったから、今の台のような「当たっても当たってもショボ出玉ばっかり」というイライラはそれほどなかった。
こちらも爆裂AT機。「ハクション大魔王」を擦るもイマイチ
とりあえず「ダブルチャレンジ」はやめたけれどもう少し打って帰るか。ということで、そのそばにあった、こちらも設定6の出玉性能はアホらしいほど凄かった4号機「ハクション大魔王」を擦ります。とりあえず1回でいいからAT「つぼつぼチャンス」を消化したい。
こっちは詳細なデータはとらなかったのですが、ボーナスはよく引けるもののATの契機となる役（ガマグチ揃い）は全然引けなくて、設定6ではないのかな、と思って適当なところでヤメました。まあ1回はつぼつぼチャンス引けたし、アクビちゃんのかわいい演出を久しぶりにみられてそれだけで満足。ホールではあんまりいい目にあわなかった台。こんど時間と体力があるときにまた。
↑ガマグチ揃いは高確率状態への移行、高確率状態のＧ数獲得、AT抽選（高確率中に引けば必ずAT）にからむ最重要役。BAR狙いで打ってるとハズレでもガマグチが滑ってくるけれど、それが高確率中であればそのたびにアツくなれる。7が落ちてきたらガマグチorボーナスだっけ？ 設定6はそのガマグチ確率がダントツに優遇され、そのうえBIG確率も破格。何度か設定6公開台を目撃しましたがそれはもう凄まじい出玉性能でした。AT中にBIGが引ければ獲得500枚超のハイパーBIGとなり、「ハクション大魔王の歌」が歌入りで流れます！
このあとすぐ退店、帰ろうとしたんですけど、あまりに眠くて、これから数時間も運転するのが不安だったので予定変更、「スパイダー」さんからクルマで15分くらい？のところにある「東名厚木健康センター」に一泊。
サラリーマン時代には健康ランドの類にはよく行ったんですが、ここ十数年ほどはその機会がほとんどなくて（布団で寝たいからカプセルやビジネスホテルとかを選ぶことになる）ものすごく久しぶり。お風呂は悪くなかったしマンガコーナーは膨大な蔵書を取り揃えててなかなかでしたが、仮眠室は冷房がキツクて、たまらず毛布を借りに（タオルケットを貸してくれた）行きました。健康センターなのに冷房にあたりながら寝て健康を崩したらバカみたい。
その「東名厚木健康センター」にはぱちんこ台が置いてあるゲームコーナーがあって、覗いてみたんですが海物語とジャグラーしかなくて打つのをやめました。いや人気機種だし好きだからその意味では文句ないですが、ホールで打てない珍しい台があれば、と思ったので。
しかし、ビールをジョッキで3つも飲んでちょっと食べて（ふだんは我慢しているけど外に泊まるとどうしても飲んじゃう）1泊して会計は6,000円行かなかったから、ビジネスホテルに泊まるよりは圧倒的に安く済むのは間違いなくて、寒かったこと以外は満足でした。こんどは演歌歌手が歌いに来る日に行ってみよう。
といったかんじで、翌朝には地元へ帰り、今回のゲームセンター探訪は終了。
プレステにて30倍にチャレンジするも引けないので強制フラグ発動
家に帰ってから、そういえば「ダブルチャレンジ」はプレステ用ソフトがなかったか？と思い出して、さがしたらありました！
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これで30倍にチャレンジしてみようか！と、家で作業してるそばでオートプレイをセット、設定1で30倍しばりでプレイしたらどうなるかシミュレーションしてみましたら、
↑１回目。じっさいのホールでの実戦を想定してボーナス込み約6,000Ｇを消化して3,000AT引けてなかったらもう取り切れないのでヤメ。30倍チャレンジ13回（天使6・悪魔7）で全部スカ。でもボーナスのヒキがいいほうに偏ってプラス 453枚と等価ならチョイ勝ちに。
2回目。前半はBIGがまったく引けず巨額投資、その後は少しボーナス引けて少しだけ浮かび上がるも30倍チャレンジは全部失敗（天使3・悪魔8）で大負け。マイナス 2,467枚。
設定1で30倍縛りで全ツッパして2日間でマイナス2,000枚なら、その程度の負けで良かったというべきか、さすが4号機というべきか。
で、なかなか30倍に成功できないので、「強制フラグ」をつかってAT役を成立させ、朝イチにAT3,000成功したらどんな出玉になるか、今度は設定6でやってみました。AT役は強制できてもドリームチャレンジ成功は強制できないみたいなので、毎ゲーム発生させて毎回30倍でチャレンジ。そしたら7回目で成功（シレ～っとふつうに天使が停止）。
↑これをホールで見たかった！
3,000成功後しばらくは30倍縛り、2,000Ｇ経過後くらいからは10倍縛りでプレイ。すると途中で100×10に2回成功（オール天使のプレミアム出現！）、都合5,000ＧのATを消化し終わったときには23,000枚オーバーに（BIG21回、REG7回）。まあこんなにうまくいくことはホールではムリでしょうけど、さすが爆裂AT機全盛期のマシンといったところ。ホールで実現したかったですねえ。
というわけで、古き良き（「良き」かどうかは世代や好みによって異論もあるかもしれないけど、じっさい久々に打ってみて、やはり誰が何と言おうと少なくとも今の台よりは「良き」と断言したい気持ちになりました）懐かしい台を打てて満足。そんなに儲かるようには思えない、レトロ台のゲームセンターを運営してくれてるお店にはほんと感謝しかないです。その感謝をかたちであらわすため、今後も機会をみつけて遊びに行かせてもらうようにしましょう。
