ちょっと前、「パチスロ必勝ガイド」を立ち読みしたら、
「ライターが選ぶ!5号機ランキング」という記事がありました。
まもなく終わるパチスロ5号機時代。
私は会社に勤めていて仕事が忙しくパチスロを打てなかった期間が
しばらくあって、打ちたかったけど打てなかった台もけっこうあるんですが、
打ったことのある台から思い出のある台を選んで思うところを書いていきます。
まるっきり個人的なチョイスで、クソの役にもたたない記事です。
一覧表をみながら選んだら21機種に
4号機末期から5号機登場のころ、
私は都内でサラリーマンをしていました。
そのときの会社は私にとって2つ目の会社で、
それなりに忙しかったんですけど
最初の会社(典型的ブラック企業)ほどでもなかったため、
会社帰りや休みの日は必ずパチスロをすることに。
通っていたのはもっぱら新宿歌舞伎町にあった
今は亡き「グリンピースタワー店」。
そこで打つ台がない場合は同じグリンピースの
「歌舞伎町店」や「新宿南口店」で打っていました。
「ボーナスショップ」や「サクセション」、「ウルフエムX」や「チェリー12X」、
「ディノベイダーB」「ナイツ」「ネオプラネットXX」「獣王」など、
大好きだった4号機の名機たちが徐々に撤去されていくのを
悲しく思いながら、徐々に増えていった5号機を打ったのをおぼえています。
そのころのプレイヤーの大半は、
「設定6でも104%とか106%とか、そんなダルイ台打てるかよ」
という考えで、最後まで「押忍!番長」とか「吉宗」とかに
しがみついている人が大半でした。
たしかに登場当初の5号機の出玉性能は厳しかったのですが、
設定どおりに素直に反応する台が多かったので
私は「番長」や「吉宗」なんかよりこっちのが全然いいじゃんと思っていました。
「吉宗」なんかあさイチから設定6公開の台で
10万以上負けた体験があって、
とにかく「高設定でも素直に出ない」というのが大嫌いでしたから。
そういうわけで、私は「ビバ!5号機!」という気持ちで、
5号機こんなにおもしろいのになんでみんな番長とかくだらない台を打ってるんだろ・・と
思いながら、タワー店に導入された「新世紀エヴァンゲリオン」「デビルマン」「サクラ大戦」
をひたすら打ちまくりました。
・・と、5号機初期時代を懐かしく思い出しながら、
wikipediaの「5号機一覧」の中から、自分が打ったことのある台で
「思い出深い機種」
「開発者は天才」
「理屈抜きに面白い」
「とにかく勝てた」
「曲が秀逸」
などの基準でチョイスしてみたら21機種に
(ちなみに「ジャグラーシリーズ」「ハナハナシリーズ」は別格なので除外)。
今回から数記事にわたりそれを紹介していきます。
21位 「ホークⅢ」(2006年 JPS)
まずは「ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて」や「アストロ球団」、「走れメロス」など、
超魅力的な5号機を多数輩出していた(「2027」はゴミだったけれど)、
JPSの「ホークⅢ」。
いかにも沖スロっぽい、怪しくいかがわしい佇まいの台。私なんかはそれだけでシビれちゃう。
25πと30πでスペックが多少異なりますが、
私が打っていたのは25πなのでそれの話を。
告知タイプのボーナス+RT機。
告知のときは上部のチェリーパネルの点灯とともに
「ピイィィィィーーーー!!!」という甲高い鷹の鳴き声が発生します。
告知モードが5種類あるのですがプレイヤーは選べず、
ホール側が設定するようになっています
(このあたりの話は、礼儀正しい(だけの)パチ屋の店員さんが苦手 にも書きました)。
①完全先告知・・・・・・・・レバーオンで告知
②完全後告知・・・・・・・・第三停止で告知。遅れで期待度変化
③ネジネジチャンス告知・・・スタート音が変化したら第三停止をネジネジ。台枠ランプが下から順に点灯し、最後に鷹が鳴けばボーナス
④サイドランプ告知・・・・・リール窓左右のランプで小役ナビ&期待度を表示。次ゲームで告知
⑤ランダム告知・・・・・・・すべての告知がランダムに発生
私が打っていたホールでは「ランダム告知」になっていましたが、
その演出バランスは素晴らしかった。
レバーオンから第三停止まで、一瞬たりとも油断できないゲーム性になっていました。
告知の鷹の鳴き声も、パチスロ史上屈指の衝撃的な気持ちよさをもっていました。
通常時はフリー打ちでとりこぼしなしなのも良い。
チェリーはボーナスor無限RT確定(25π)、設定差も大きい超激アツ役
↑小役ナビは複数点灯したりすることもあり、リール出目との絡みが楽しかった。スイカは役として存在しない(揃ったらリーチ目?)のにランプをつけちゃうところがステキ。
25πのほうの場合、チェリーはボーナスor次回ボーナスまでのRTに突入が確定する役。
設定差が甚大で、テキトーに打っているときにシレっとチェリーがとまる衝撃はやみつきになります。
RT中にまたRT重複チェリーを引いちゃうとヒキ損になるんですけど、
それでもチェリーを引けば引くほど高設定の可能性が高まるんですから
全然ガッカリしなかったし、次ゲームに「鳴いてください!」と祈りつつ
レバーオンするのがアツく楽しかった。
天井&モーニング機能を搭載
このように、告知台として素晴らしいゲーム性をもっていた台ですが、
この台の最大のトピックとされているのはRTを利用した
天井機能とモーニング機能。
この台以前の5号機にはこういった機能を搭載した台はありませんでした。
天井はボーナス後978Gで発動(25π)し、コインを減らさずに次回ボーナスまでプレイできます。
モーニング機能は、設定変更後にはRT突入高確率状態に必ずなり、
だいたい20ゲームくらいで次回ボーナスまでのRTに入ります。
私が行っていたホールはこれに対して対策をとっておらず、
けっこうおいしい思いを何度かしました。
願わくばボーナス確率がもうちょっと高ければよかった(設定1は合算で1/316.6)
ですが、コイン持ちがよくて機械割も当時としては破格(設定6は109%)で、
勝てる上に面白い・・・となれば好きになる理由しかなく、
もうとにかく打ちまくりましたが・・・
打ちまくっていたのは私だけで、
ほどなくしてホールから姿を消してしまいました。
P-WORLDによれば現在設置店はないらしいです。
これほど面白い台が売れずに、「2027」のような超絶ゴミ台がヒットしちゃうんですから、
世の中はほんとうに理不尽なものだな・・・と痛感します。
優れたものが売れるとは限らないし、売れたものが優れているとも限らない。
こんな感じで、今後しばらく思い出の5号機について書いていきます。