2018年は「CR天龍インフィニティ」をはじめとして
役物抽選のパチンコ機が多数登場しましたね。
個人的にはこれは歓迎すべき流れであり、
近所のホールに導入があれば
とりあえず触ってみることにしています。
で、高尾の新台、「P沼」。
漫画「賭博破戒録カイジ」に登場したパチンコ台「沼」を
モチーフとした役物抽選機。
バラエティ扱いですがわが地域のホールにも導入されましたので、
ちょこっとですが打ってきました。
今回はその感想などを。
見るからに面白そう。負けを覚悟で・・・
スペックなどは適当な解析サイトなどを参照していただきたいですが、
ゲーム性としては、
まずは「釘の森」を突破し
そこからクルーン入り口でパカパカ開閉している「鉄の番人」の守りを潜り抜けると
3段クルーンに突入。
1段目には穴が3つあり、そのうちのひとつに入ると2段目へ、
2段目には4つの穴があり、そのうちのひとつに入ると3段目へ。
2段目を突破する穴がスタートチャッカーになっていて、
そこを通過するときに設定に応じた確率(設定1→1/15.9、設定2→1/13.5、設定3→1/9.9)
でデジタル抽選され、
見事大当たりとなれば、クルーン内での役物アクションによって当たり穴に玉が入ります。
デジタル抽選に非当選ならば、当たり穴には絶対に入らないようになっています。
つまり勝つためには、より多く抽選が受けられるようにクルーンによく玉が飛び込む台、
設定が高く大当り確率が高い台、を打たなければならない。
大当りすれば、釘にもよりますが4300~4400個ほどを獲得、
時短が1回転ついていますので確率は低いですが連チャンの可能性もあります。
で、私のホームとしているA店の新台入替。
1台だけ導入の「P沼」。
導入当初はまず回収モード、というのが常なのでとりあえず様子見、のつもりでしたが、
そのビジュアルはかなり魅力的。打つ気をそそられます。
打つ台がなくプラプラしていたらちょうど空き台になっていたので、
収支は度外視でちょこっとだけ打ってみようかな、
面白かったら記事にしよう・・・と思って着席したのです。
すでに26回ハマっている台。こりゃあどうせ低設定だな。
勝つ見込みの薄い釘調整。しかしとりあえず1回当たるまで打ってみた
打ってみると、クルーンへ突入するのは1000円当たり7個弱くらいか。
まず目指すのは2段目の通過穴、
クルーン1段目、2段目はアナログなので、
仮に見た目通りの確率で突破するとすれば
クルーン突入のうち1/12で2段目を突破、
つまりデジタル抽選を受けられることになりますね。
大当り時の期待出玉が(連チャンのぶんも含め)4600個くらいだとするなら、
どうせ設定1、と想定して計算すると
等価でもボーダーは1000円当たり0.86回となるため、
わが地域の27.5玉交換のホールで打つならやはり最低でも1000円当たり1回は
回ってくれないと話にならない。
つまり目標は1000円当たり12個はクルーンに入る台、ということになり、
今回の実戦台はまさにお話にならない台。
設定3であるなら話は別ですが、
設定付きの台で勝ちを目指すのならば「どうせ設定1」と考えて打たなければダメです
(関連記事→全パチンカーは「設定付きパチンコ」を全力で拒否せよ!! 前編)。
そういうわけで、こりゃあ絶対に負けるな。とりあえず1回当たってみたいけど、
そこまでにいくらかかるだろ・・・
と心配しつつ打っていますと、
1段目、2段目はけっこう突破できるんですよね。
見た目通りの確率、という感じ。
ここは「天龍インフィニティ」とだいぶ違いますね。
「ざわ・・・ざわ・・・」を聞きつつ2段目を突破すると、
「3段目、突入ぅぅ!」とおなじみの声のナレーションが。
とりあえず「風」役物が当たり穴を覆い、
そこからクルーン内の玉が増えたりとか
ハズレ穴に玉が詰まったりとかの
役物アクションが展開されます。
サムイときはそういうアクションがなくふつうにハズレ穴に落ちて終わり。
で、投資9000円、62個めのクルーン突入、6回目の3段目突入で
当たりました!意外に早く当たって助かった。
3段目にはいったときに玉が2個に増えて、
当たりの左の穴にそれが詰まり、
もう1個の玉は詰まっている穴の上、当たり穴を覆う「風」役物によりかかるようにいったん停止。
この状態でナレーションがなんだかんだとしゃべった後
(周りがうるさくてちょっとなにいってんのかわかんなかった)、
大量の玉がクルーン内にあふれ出てきて台が虹色にフラッシュ、
「風」がひっこんで当たり穴に玉が落ちました。
↑「カイジ」の世界の再現度はなかなかのものです。よく考えますね。
この当たりが終わって連チャンはせず即やめ。
4329個を獲得しました。
なかなか面白い・・・のですが、
個人的にはやっぱり、面白さ・エキサイティングさという点においては
「天龍インフィニティ」のほうに軍配を上げますね。
エキサイティングなのは2段目を突破するところまで。
というのは、
「P沼」の場合、楽しめるのは2段目を突破するところまで、
つまりアナログな部分だけ、だと思ったんですよね。
通常時は、「釘の森」や「鉄の番人」に翻弄され続ける玉の行方を眺めているだけでけっこう楽しい。
そしてクルーンに入れば、右!右!と心の中で祈りつつ、
ユラユラする玉の動きに一喜一憂する。
そして、ようやく2段目通過した瞬間の「やった~!」という感触。
私は、この台でエキサイトできたのはここまででした。
そこからのデジタル抽選は、やっぱり「どうせハズレるんだろ」と思っちゃうのですよ。
役物アクションはよくできていると思いますが、
結局のところデジパチでの長~いスーパーリーチを見せられているのと一緒。
すでに当落が決まっているものを、告知を先延ばしにして焦らしているにすぎない、
というのがわかっちゃってるから、
めんどうくせえなあ、としか思えない。
だから私は、「餃子の王将3」では基本「超級」一択でのプレイです。リーチがウザいから。
「天龍インフィニティ」が面白いのは、
やはり「最後の最後まで当たるかどうかわからない」
からだと思うんですよね。
天龍の3段目のアクションをみつつ、「出来レース」と感じることはない。
デジパチのチャンスアップがサムイときみたいな
「どうせ・・・」という感じもない。
「当たって~!」「入って~!」と祈り、心臓バクバクになるだけです。
「P沼」は3段目突入時点のアクションで
「ああ、こりゃあダメだな」「オ、ひょっとして当たるかも?」
というのが薄々感じられちゃうので、
3段目で玉がゆら~んとしている間、
天龍のように心臓バクバクにならない。
心臓バクバクは2段目までだけ。
「カイジ」の世界を再現するためにはデジタル抽選にするしかなかったんでしょうが、
それによってパチンコとしての面白さは若干失われたかな、という気がしました。
設定推測は(とにかく当てれば)比較的容易か?
と、「面白さ」という点では天龍だな、と思いましたが、
勝ちを目指す(もしくは、大負けを回避する)、という点では
天龍ほどには怖くないかもしれない。
というのは、天龍は結局「大当り確率」を知ることができないのに比べ、
「P沼」はデジタル的な大当り確率はとりあえずわかる。
設定によって違いはあるけれど、
さきほども言ったように「どうせ設定1」と考えていればいいのだから。
それから、とりあえず大当たりしてしまえば
設定推測のためのサンプルがそれなりの数を
得られるのも活用しがいがあります。
この台は大当たりすると、
3カウント2ラウンドの当たり62回がワンセット(つまり、62回リミット)の確率変動に突入します。
「餃子の王将3」と同じ感じです。
確変中の当たり確率にも設定差があり、
設定1→1/12.7、設定2→1/10.8、設定3→1/7.9
なので、確変が終わるまでに
設定1なら780回転くらい回すことになり、
設定3なら480回くらいで済むことになりますね。
これはなかなか大きな差です。
右打ち中のデジタル変動は盤面右側のサイコロで表示されている
(サイコロ3つがゾロ目になれば当たり)ので、
右打ち中はその表示を見ながら
62回消化するまでに何回転を要したか、を数えなくてはなりませんね。
するとやっぱり「勝ち勝ちくん」が必携となります。
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今回の実戦では最初のうちはシステムがよくわからず、
残り50回のところからカウントしてみました。
すると50回消化までにデジタルは635回(くらい)。
当たり確率はちょうど設定1の確率と同じ、1/12.7となりました。
もちろん、この程度の試行回数では設定を完璧に見抜くことはできない
(何度も言いますが「設定判別」ではなく「設定推測」です)。
しかし、これは絶対に数えるべき、というくらいの設定差はありますね。
高設定が期待できる状況であれば、
とりあえず1回当たるまで頑張って
(当たるまでにクルーンへの突入数をカウント、それがあまりにもダメなようならその時点でヤメればよい)、
当たったら確変中のデジタル回転数をカウント。
そこから確変中の当たり出現率を割り出し設定を推測、
クルーンへの突入数などもあわせて考慮しつつ
打つべきかヤメるべきか決める・・・
という立ち回りが可能かもしれません。
天龍の場合は当たり確率を推測するということが困難ですから、
疑心暗鬼のなかで粘って大負け、ということにもなりやすい
→日常の稼働日記:負けて「面白かった。楽しませてくれてありがとう!」と納得する、そんな台を打ちたい。
ですが、「P沼」は天龍よりも押し引きの判断はしやすいのかな、と
(傾斜によって1段目、2段目の性能が変わると思うのでそんなに簡単じゃないけど。あくまで天龍と比較すれば、という話)。
それから、大当たり中の止め打ちは、
電チュー(2段のアタッカーの下)の開放パターンが複雑っぽいので難しいんですけど、
とりあえずラウンド終了直後(上アタッカー、下アタッカーの順で開放)
は保留があっても2秒くらい電チューが開放しないみたいなので、
そこは確実に止め打ちしたほうがいいようです。
62回もありますから、そこで1個でも2個でも節約できれば
チリツモで大きな差になります。
というわけで1回だけ打った感想としては、
面白いけどちょっと惜しい、
でも勝つためにやるべきことはそれなりにあるので
ホールのアツい日などにはちょっと注目しておこう・・・
といったところ。
いい台をつかんだら実戦記事にしようと思っています!