NHK「うたコン」。この前ふり部分は放映前に書いています。
アメリカ大統領選がまもなく結果が出るところとなっていますね。
そういえば、アメリカではいまどんな曲が売れてるんだろう・・と思って、
Billboardのチャートをチェックし、PVなどもちょっとみてみたんですが、
amazon.co.jp クローサー feat. ホールジー The Chainsmokers
この曲が1位になってたんですけど・・。びっくりするくらいつまらない曲。
アメリカって超大国だけれども、料理と音楽だけは二流ですね。
こういうのに影響されて、日本の歌手が同じような退屈な曲を
「カッコいいでしょ?」と思ってつくり、それをファンが
「こういうのがカッコいいんだな」と思い込んで買う・・・。
こうして、音楽シーン全体がつまらなくなっていくんだなと。
それはともかく、今回の「うたコン」、テーマは「心にしみる手紙でつづる愛の歌」。
出演予定者は、
中孝介,石川さゆり,島津亜矢,JUJU,秦基博,氷川きよし,前川清,増位山太志郎,杜このみ,栗山千明。
なかなか錚々たる顔ぶれです。
選曲は大人向けで、よかった
今回の曲目は以下の通りでした。
「夫婦春秋」・・・・・・・・・・・氷川きよし
「感謝状~母へのメッセージ~」・・島津亜矢
「花」・・・・・・・・・・・・・・中孝介
「ラブ・イズ・オーヴァー」・・・・JUJU
「そして、神戸」・・・・・・・・・前川清
「蘇州夜曲」・・・・・・・・・・・島津亜矢&秦基博
「恋は神代の昔から」・・・・・・・杜このみ
「りんどう峠」・・・・・・・・・・石川さゆり
「70億のピース」・・・・・・・・秦基博
「みれん心」・・・・・・・・・・・氷川きよし
「白雪草」・・・・・・・・・・・・増位山太志郎
「感謝状~母へのメッセージ~」若い時はなんとも思わなかったが・・
島津亜矢の「感謝状~母へのメッセージ~」は、発表されたのはもう20年ちかく前なんですね。
その当時に聴いたときは、いい曲だなと思いつつも、特に印象深くは
なかったのですが、いま聴くと、若いころに感じたのとはまったく違う
感動を呼び起こされます。感動というか、自分の親不孝を身につまされる感じ。
私の場合、いまとなっては、いくら感謝を伝えようとしても、もう絶対に理解してくれない。
こうなってから後悔しても遅いわけです。
ケツが青いうちはわからなかったものが、年齢を重ねるとわかってくる、
ということを、最近になってよく感じますね。
逆に、若いころに「カッコいい!」と思って聴いていた曲が、
いまきくとクソつまんないということもよくあります。
↓シングル「帰らんちゃよか」にカップリングされて収録されていますので、おススメです。
さらに、島津亜矢の、母についての曲と言えば、
増田空人の曲のカバー「かあちゃん」(オリジナルも素晴らしいが)が、
年老いた母をもつ人、母をなくした人など、
それなりに年を重ねた人なら号泣必至の感動的歌唱でした。
この曲も、自分が若く、母も若く元気、というときには、たぶんあまり
理解できなかったのではないかと思います。
島津亜矢は凄い。いま、上の2枚のCDを再生しながら、これ書いてるんですが、
大音量でなくとも家中が島津亜矢の歌に支配される感じで、
歌の世界に引き込まれ作業がすすまない。
BGMにすることは許されない、魂の歌唱といえるでしょう。
今回、秦基博とふたりで「蘇州夜曲」を歌いましたが、
(秦基博も決してヘタではないと思うけれども)はっきりいって格が違いすぎる。
なぜ、ふたりで歌わせたんだろ。
とにかく、若い人にもぜひ島津亜矢の親子の情を描いた演歌を聴いてもらいたい。
そうでないと、私のように、親が認知症になったり、亡くしたりしてから、
親不孝をひたすら後悔する人生を送ることになります。
氷川きよしの「みれん心」
氷川きよしの「みれん心」。
この人にはいわゆる「おんなうた」は似合わないと思っているんです
(NHK「みんなのうた」の「おじいちゃんちへいこう」は、彼のよさが活かされていて
いいと思いました!)。
で、その「みれん心」のシングルが、カップリング曲とジャケット写真が
異なるバージョンがAタイプ~Fタイプまで、6種類?も出ていることをさっき知りました。
こういう商売のしかたも、音楽業界ではアリなんでしょうが、
熱心なファンの方は、こういう売り方をされるのは、嬉しいんですかね。
とりあえず、買うなら先述の「おじいちゃんちへいこう」がカップリングされたFタイプですかね。
amazon.co.jp みれん心 / おじいちゃんちへいこう (CD)
増位山に相撲の話題をふるのはもうやめたらどうか
司会の谷原が、増位山に「相撲関係の人」みたいな言い方(私にはそうきこえた)
で話題をふっていましたが、とっくに相撲協会は退職してるんだし、
本人も「歌手一本で」と言ってるんだから、
「力士だった人が歌手をやってる」という扱いはやめてあげたらどうか。
まあ、しこ名のまま歌ってるので、力士時代の栄光をうまく使いたいという
意識は本人にもあるんでしょうから、そういう扱いをされてもしょうがないかもしれない。
歌手一本で、というなら、芸名をつけたらどうですかね。
この人の曲はいつも昭和歌謡っぽいというか、ムード歌謡っぽいというか、
同じような曲を同じような声で歌うんですが、
このワンパターンは嫌いじゃないです。
とにかく声が魅力的。声の魅力だけですべて押し切ってしまうところは、
石原裕次郎を彷彿とさせる・・と思ってるんですけど、どうでしょうか。
声が魅力的というか、もっといえば、なんかミダラささえ感じさせますね。
女性を口説くときに耳元でささやいてるような声。
さらに、歌にでてくる女性の名前は全部ものすごく古風。このワンパターンもいい。
夕子、あき子、冬子、けい子・・・。古風ですが、いい名前ですよね。
最近は、いわゆるキラキラネームが多くなってきていて、
古風な名前は逆にいじめられたりする、という話をききますが、
やはり演歌にはこういう名前の女性が似合う。
情の深い、しかしどこか陰のある、「いいおんな」を思い浮かべる名前ですね。
このあたりの、古風な名前の女性の歌も、シリーズ化して続けてほしいですね。
同じような曲ばっかりでもいっこうにかまわない魅力があります。
満足でした。来週も期待
ほかにも、秦基博は歌唱そのものは悪くないのに
いつも曲がつまらないな~とか、中孝介はなんか調子悪かったのかな?とか、
石川さゆりは毎回安定してるな~とか、考えたことはたくさんありましたが、
長くなるのでこのへんで。
来週は、工藤あやの、市川由紀乃、岩佐美咲など、個人的に注目や期待をしている
人たちが登場ということで、また記事にしたいと思ってます。