このブログでは、タバコを憎悪する人間としての観点から
喫煙の問題をいろいろ書いてきました。
またまたそれ関連の話を書いてきます。
喫煙派の読者のなかには大分の某衆院議員(自民党)のように
「いい加減にしろ」とつぶやいておられる方もいるでしょうが、
臭くて汚い副流煙をぶっかけれらるほうの人こそがいつも
「いい加減にしろ」と思っているわけです。言わないだけ。
そこに喫煙者が気付かない、もしくは「それくれえガマンしろ」と思っていることこそが日本の喫煙マナーが向上しない根本原因だと思っていますので、
今後もひたすら訴えていきます。
世の中の禁煙化の動きは加速してきている・・・のに。
などの記事で、非喫煙者を新しい客として獲得する努力をせず
どんどん減っていく喫煙客をつなぎとめる戦略をいまだにとっている
ぱちんこ業界は何考えてんの?ということを書きました。
ほかの業界はどんどん取り組みをすすめている。
先日のニュースによると、ファミリーレストラン最大手の「すかいらーくホールディングス」が
国内の全店舗を完全禁煙にすると発表した、ということでした。
これがなかなか凄い。いまの店舗にある喫煙ブースも全部なくし、外の灰皿もなくすという。
2020年4月に施行される改正健康増進法のもとにおいてもここまでする必要はない(原則禁煙が義務づけられるが喫煙室を設置可能)はずですが、
ここまでやっちゃう。
「食後の一服」がしたいという人は多いだろうから、
外の灰皿までなくすことはないのでは・・・
という気もしなくもないけれど(ポイ捨てするバカが増えそう)。
・・素晴らしいですね。
ていうか副流煙がもうもうとたちこめる中で食事をするのは
(クサい、という意味においては)便所で食事するのと同じようなものなので、
ほんとうは20年くらい遅いんだけれど。
副流煙でクサい環境のなかではどんなに美味しいものを出されても意味がない。
花粉症で鼻詰まりのときに食べるものってニオイがわからないから美味しくないわけで、
レストランが(食べ物以外のニオイで)クサい、というのは致命的なことのはずなのです。
なので、ここまでやろうと考えたことは素直に称賛するべき。
株価が上がったりとかしてないのかな。
このように改正健康増進法が施行される前に、
しかも法で強制されるよりもさらに高いレベルで禁煙に取り組もうという企業も出てきていて、
世の禁煙化の動きは加速してきている・・・ように見えるのですが、
そんななかにおいてもぱちんこホールは
あいかわらず入店した瞬間に「くっせえ~」と感じるホールばかり。
禁煙でボーナス査定アップ?
ちょっと話が逸れますが、
「すかいらーくホールディングス」では
社員の禁煙促進に取り組んでいるとのことで、
職場内でタバコを吸わない社員の割合を定め、目標を達成した管理職はボーナス査定をプラス評価する・・・
という仕組みを導入するつもりらしい。
これは実際の運用には難しいところもあると思いますが、
社員に(少なくとも就業中は)禁煙させる、ということはどんどんやるべきでしょうね。
会社にとっては喫煙者が多いことにはメリットはないと思います。
私が新卒で入った会社。
やめる直前の2000年ころには本社オフィスは禁煙に取り組んでいましたが、
カプセルみたいな喫煙ブースを設けていました。
そのなかで数人の社員が群がってもうもうと煙を吐き出していた。
私には「くだらねえものを会社の金でつくりやがって。その喫煙ブースつくるのにいくらかかったんだよ。そんな金はタバコ吸う社員に出させろよ」
としか思えなかった。店舗のバイトの時給を10円上げるのにも申請をもとめるくせに、だれが費用を決裁したんだ。社長(吸わない人だったらしい)はよく許可したな。
このように喫煙には余計なコストが発生するし、
タバコのせいで社員が病気になれば会社の健康保険の負担も増える。
で、私の上司は凄いチェーンスモーカーが多かった。
私は店舗勤務で、たまに上司が店をまわってくるんですけどね、
店に来てプカプカやりながら私に対していろいろ文句をたれるわけです。
「店が汚い」・・・・
いやいや、アンタみたいなのが所かまわずプカプカ吸うからヤニで汚れるんだよ。お客さんが汚すのはしょうがないけど、従業員であるアンタがわざわざ店を汚すようなことをしてるのはどういうわけだよ。天井や壁や窓ガラスがどれだけヤニで汚れるかわかってますか?
「身だしなみをきちんとしろ(させろ)」・・・
いやいやいや、体中と口からヤニのニオイを発散しているアンタに言われたくないよ。
「従業員に対して思いやりが足りない」・・・
いやいやいやいや、アンタは未成年のバイトがたくさんいる目の前でタバコ吸ってるじゃないか。他人に副流煙を強制的に吸わせながら「思いやり」を語るとは片腹痛いよ。
・・・と、少なくとも仕事をするうえでは、
タバコを吸う人間の言うことには説得力は生まれない(私はそう思っていました)。
いや、ビジネスに限ったことではないかな。
副流煙をもうもうとまき散らす親や教師が子供に対して「他人に迷惑をかけるのはいけないことだ」とか説教しても説得力がありますかね。
言うことに説得力がない、ということはつまり管理能力が高くないということであり、
そんな社員が多いのは会社にとってデメリットでしかないでしょう。
そう考えれば、喫煙者は採用しないとか、喫煙者は評価が低くなる人事制度などというのは
理にかなっていると思えてきますね。
法施行の前に一刻も早く禁煙化し、「健全化に本気です」「先進的な取り組みをしてます」とアピールすればいいのに
話を戻すと、「すかいらーくホールディングス」のように世の中の動きに一歩先んじて動こうとする企業もあるなかで、
ぱちんこ業界にはそういう動きはあまり見られませんね。
一部には禁煙の店舗や分煙を実施しているホール企業もありますが、
すべての店を全面禁煙、というホール企業はあるんですかね。
わが地域にはそういう動きをみせているホールはひとつもありません。
改正健康増進法が施行されれば否が応でも禁煙にしなければならなくなるのに、
法の施行前にあわてて喫煙室をつくるつもりなのかな。
法の施行前に全面禁煙をぶち上げれば、
「おお、このホールは他とは違う。喫煙客から文句を言われようとも客に快適な遊技環境を提供しようと考えてくれてる。」
と、世の中の大部分をしめる非喫煙者からも高評価を得られ、
もしかしたら非喫煙者の新しい客が増えたりするかもしれない。
少なくとも私は「すかいらーくホールディングス」のニュースをみて、「さすがだ」と思いました。
前出の衆院議員が役員をやってるジョイフルなんかは「法施行までに全面禁煙にする」と言ってますが、
それではいかにも「法律で決まったからしかたがない」みたいな感じで、
真剣に客の健康に気遣っているという好感は持てませんよね。
ぱちんこホールも同じでは。
法が施行されるときにあわてていきなり「禁煙です」とやれば、
喫煙客からは不興を買い、非喫煙客からも「法で決まったからしかたなくやったんだろ」
と思われて評価されることはない。
しかし法施行に先んじて、もしくは法がもとめるよりも高いレベルでやれば
少なくとも(繰り返すが世の中の大部分をしめる)非喫煙客からは
「おお、ここまでやってくれるんだ。すごいね!」と評価されることは間違いない。
これにはテレビCMなんかをやるよりも宣伝効果、イメージアップ効果があるんじゃないでしょうか。
私なら「本気で健全化を目指し、クリーンなパチ屋になろうとしている会社だ」と評価しちゃいますけどね。
もし全面禁煙のホールが家の近所にできたら、
「多少回んなくてもいいからたまには海物語をまったり楽しんでみようかな」とか、
「低設定でもいいからラブ嬢とかファミスタとか好きな台を遊びで打とうかな」とか
いう気にもなると思います。
このように、遊技環境が快適なら絶対に稼働が増え、売り上げもあがるはずだと思うんだけどなあ。
今はどこのホールもひたすらヤニクサいから勝てる台がなければ一刻も早く帰りたいと私は考えちゃいます。
いずれは禁煙化しなきゃならないんだから、
ほかのホールよりも先にそれに取り組むことで
「他とは違います!ちゃんと考えてます!」
というアピールをしたらどうか、と思うのです。
その取り組み次第では禁煙化の流れを
逆風ではなく追い風にすることもできるのでは。
ともかく、一刻も早くすべてのパチ屋が快適な環境でプレイできる場所になってほしい。
そしてパチ屋にくる客が(これまでタバコクサいから来なかった非喫煙者が来るようになって)増え、
パチ屋が儲かり、出玉状況がが良くなり、結果私ももっと勝てるようになる・・・
となってくれれば言うことないです。
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