本ページのリンクには広告が含まれています 認知症・介護 雑談

尿管結石の思い出

今回はどうでもいい話です。

 

ここのところ脇腹や下腹部に鈍痛を感じ体調がすぐれず、

血圧はいつも上が130台、下が90前後といったところなのにいきなり上が160、下が110くらいに上昇。脈が100越え。

ちょっと熱っぽくもある。

 

私はめったなことでは医者にかかろうとは考えないのですが、

下腹部と脇腹の鈍痛は過去の恐怖の思い出を想起させるので

迷わずかかりつけの医師のもとへ行きました。

 

尿検査とレントゲンとCTで診てもらったところ、

「小腸にガスがたまってる。腸閉塞にはなってないから、早食いと食べすぎをひかえて薬飲めば大丈夫」

と言われ、「ああ、アレじゃなかった・・・」と安心したところ。

私がこの世でもっとも恐れるもの

「アレ」とは・・・「尿管結石」。

留まっている場所によって呼び名は

「腎結石」「尿管結石」「膀胱結石」「尿道結石」と分類され、総じて「尿路結石」というらしいです。

つまり、尿路系にできる結石。

シュウ酸やカルシウムや尿酸でできた結石が動いたり詰まったりして尿の流れが阻害されると

それはそれは壮絶な痛みが襲ってきます。

 

私は7年ほど前に初めて「尿管結石」を体験。

そのときに医師から「再発する人が多いからね。水をたくさん飲んで尿をたくさん出せば結石ができにくくなるから、もっと水分をとりなさい」

と言われ、

それを忠実に守って(だから、ぱちんこ打ってるときも常にペットボトルの水をちびちびやっています)

生活しているのです。

パチ屋のトイレでは手を洗おう!!!

 

今回の脇腹や下腹部の痛みは結局ソレではなかったのですが、

その辺が痛いと私はいつも「結石だったらどうしよう」という恐怖を感じてしまうのです。

はっきりいってこれよりこの世に恐ろしいものはないっていうくらい。

父や母がまだ元気だったころ、ソレは襲ってきた

母の認知症が徐々に進行してきて、父と母の二人暮らしではいろいろたいへんなので

私が会社勤めをやめて両親と同居しはじめてちょっと経ったころ。

 

そのころ私はパチ屋にはたま~にしか行かず、

Amazonマーケットプレイスを使ってのせどり生活にどっぷりハマっていたのです。

その日もブックオフなどのリアル店舗で手に入れたものをせっせとAmazonに出品していました。

 

で、父と母が通院のため出かけている間にちょっとさぼってゴロっと横になると、

なにか脇腹から背中にかけてズキズキとした痛みを感じる。

あれ?筋肉痛? でも筋肉痛になるようなことは全然やってないしな。そのうちに治るだろ・・・

 

などと考えていると、その痛みはどんどん激しくなってきました。

なんだこれ・・こりゃあただ事じゃないかも・・・

と思ったときには、もう痛みで立ち上がることも困難になり、畳の上でうずくまって手足をバタバタさせながら悶絶する状態に。

やばい・・これは救急車を呼ばなくては・・

というところで、父と母が帰ってきました。

 

私は「○○さん(かかりつけ医)に連れて行ってくれえ!」と絶叫。

ただ事じゃないと察知した父は私を車にのせ、かかりつけ医に連れていってくれました。

すでに認知症がけっこう進んでいた母は状況がのみ込めてないようでしたが、

私が苦しんでいるということは理解できた模様。

しかしあまり感情のこもらない口調で「ガマンしなさい」と言ってるだけでした。

苦痛のために嘔吐

医院に到着して痛み止めを施してもらいましたがあまり効いた感じはせず、

悶絶しつつレントゲンなどの(CTもやったかな?憶えてない)検査をしてもらいました。

 

この時点ではまだ痛みの原因はなんなのかがわからず苦しんでいたのですが、

まあ原因なんぞはどうでもよかった。

とにかくこの苦痛から解放してほしかった。

検査が終わってしばらくの間、断続的に襲ってくる激痛に悶絶、

若い看護師さんの前で恥ずかしいと思うこともなくデスメタルのヴォーカルみたいな叫び声を上げながら、生まれて初めて痛みのせいで嘔吐するという体験をしました。

 

メタルといえば私の好きなドイツのスラッシュ・メタルバンド、KREATORに

「Death Is Your Saviour」という名曲がありまして、このときの私の心境はまさしくそんな感じ。

この苦痛から解放されるなら死ですら救世主・・・と思うくらいでした。

もっと重篤な病気やケガでほんとうに死の淵をのぞいたことがある人には「死をなめるな」と怒られるかもしれませんが、そう思うくらい痛かった・・という話。

気を失えばラクになるのかな・・とも思ったんですけど、人間ってそう簡単に気絶しないもんなんですね。

 

ヨダレとゲロにまみれつつ、

数時間以上経ってようやく少しづつ痛みが弱まってきました。

そこで医師から「尿管結石」と告げられその説明をされました。

どうやら結石はそれほど大きくないという話で、

排石を促進する薬と痛み止めを処方するから自然に出るのを待とうという話に。

認知症の進行による母の変化を痛感

とりあえず痛みが治まって帰途についたのですが、

私が七転八倒している間の母の表情はとても印象的で、

苦しみながらもそれは鮮明に記憶しています。

 

まるで他人事のようなカオ。

認知症をわずらう前の母も何事にも冷静沈着な人でしたが、

どう考えても痛みにのたうちまわっている息子をみる表情ではなかった。

以前の母はこうではなかった。

認知症というのはこういったところにも影響を与えてしまうんだなあと痛感した出来事でした。

 

まあ、私自身も認知症で自分が壊れていく恐怖と闘っていたであろう母の気持ちなどまったくわかってなかったんですから、

ほんとうに親不孝。尿管結石はその私に対する天罰だったのかなあと思っています。

パチ屋のトイレで結石を排出

「そのうちにおしっこと一緒に石が出てくるはずだからよく見ておいて」

と医師に言われ、言われたように水をたくさんのむ生活を心がけていますと、

1週間くらいたったころかな?パチ屋でおしっこしていると小便器になにかが「コロン」って落ちました。

 

拾ったのがこれ。

医師に見せに行くとやはりこれがソレでした。

 

↑あの苦痛を忘れないために保存してある結石。写真が上手く撮れないんですけどなんとも禍々しい姿。大きさは5ミリくらい。

 

これが尿管を暴れまわっていたのか。

そりゃあ痛いはずだ。

この結石は5ミリくらいの大きさでしたが、調べてみると5ミリ以上大きいと自然に排出されにくいらしく、

その場合は入院して音波で石を砕く治療とか尿道に内視鏡を入れて砕く治療などが必要になるらしい。それも想像するだけで痛そう~。

 

きくところによれば尿管結石の痛みは

「KING OF PAIN」とも言われているらしいですね。

お産の痛みと同じくらい痛いとか。

すると、子をもつお母さんはこれと同じような痛みをその都度経験したわけか。

そう考えれば「母親」ってのはもれなく尊敬すべき存在なんだなあ。

妊婦や幼児連れの方を迷惑がるバカが最近は多いという話をよく聞きますけどね、この苦痛を体験し、「お産はこれくらい痛い」とわかれば、「迷惑」などと考えるのはとんでもない話だということがわかる。

そんなこともオッサンになってからやっと理解した次第。

 

ちなみに結石ができる原因としては

 

「塩分の摂りすぎ」

「ビタミンCの摂りすぎ」

「動物性たんぱくの摂りすぎ」

「就寝前の食事」

「水分摂取量の不足」

 

などがあるそうです。

ともかくあの痛みは二度と体験したくないし、

未体験の方はそのまま体験しないで済めばそれよりも良いことはないので、

気をつけてみてはいかがでしょうか。

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