私の地域のパチンコ店にも、
話題の(?)段階設定付きパチンコ
「Pフィーバー革命機ヴァルヴレイヴ」が導入されました。
これまではデジパチの大当たり確率は同じ機種ならすべて同じだったけれど、
2018年2月の規則改正により
パチスロと同じように設定毎に大当たり確率を設けることができるようになり、
ホールは(建前上は違法な)釘調整ではなく「設定」で出玉をコントロールできる・・・
ようになるのが「設定付きパチンコ」。
まだ打ってない(ていうかできれば永遠に打たずに済ませたい)ですが、
現時点でこれについて思うことを書いておきます。
そんなもんつくるアホなメーカーと、そんなもん買うアホなパチ屋あんの?と思っていたら・・・
今回の規則改正は、パチンコ機に設定を
「つけることができる」ようになった、ということであって、
設定機能を「つけなければならない」ということではないので、
私は「最初にちょっとだけ出てくるだろうが、ある程度の月日が流れれば『ああ、そんなのあったね・・・」
というくらいになって忘れ去られるだろう、と思っていたのです。
しかし、どうやらこれからけっこうたくさん出てくる流れになっているみたいですね。
「ヴァルヴレイヴ」についてはわが地域のホールでは軒並みバラエティ扱いで、
ホール側はそんなに期待してないのかな・・・という感じですが、
ホールにとってどうなのかはともかく、
客側には1ミリもメリットのない「設定付きパチンコ」。
こんなもんばかりになったら、ますますパチンコ離れが加速するのは明らかなのに。
「知識で勝てる」とかいう戯言に惑わされてはいけない!!
今回は、勝ちを目指すパチンカーとしての目線で
「設定付きパチンコ」の害悪を考えてみます。
今回の「P革命機ヴァルヴレイヴ」は6段階設定、
大当たり確率をみると設定6だけが圧倒的に優遇されています。
そして、いまどきのパチスロのように、
特定の演出の出現率に設定間格差をつけたりしていて
(設定6確定演出もアリ)、
こうすればパチスロを打っている層が打ってくれるだろう・・
ということを狙ったんであろうことは明らか。
設定6がエクストラ仕様であり、
しかも演出でそれがわかる場合もある・・・
ということで、
「これなら大当たり確率と演出で設定『判別』できる」
と考えてしまう人もたくさんいるでしょうね。
ネット上などでも、「設定付きパチンコ歓迎」みたいなことを言ってる人が
思ったより多くてビックリ。
低確率時の大当たり確率は1/159.8(設定1)~1/119.2(設定6)。
これだけみると「6なら丸わかりじゃね?」とか勘違いしちゃう人もいるんでしょうが、
長年パチスロで「設定推測」(設定『判別』ではない)
をして、そのままならなさ、難しさを徹底的に体験してきた身としては、
この程度の差が見抜けるとか、どんだけ考えが甘いんだよ、としかいいようがありません。
パチンコでは試行回数が足らな過ぎて「設定判別」どころではない
私がパチスロの「ジャグラー」を打つときは、
夕方くらいにみて
ボーナス出現率(とりわけREG)が設定6の確率を圧倒的に上回っている台を打つ、
という戦略をとっています。
するとだいたい2000~4000回転くらい回っている台をみて、
打てる台かそうでない台かを判断することになります。
ちなみに「マイジャグラー」のボーナス合算確率は、
1/172.5(設定1)~1/120.5(設定6)。
わが地域は多くが5.5枚交換で、
ヘタクソな年配プレイヤーばかりのなかではあまりにも辛い設定1はあまり使われないだろうと考えれば(そのかわり、設定6もめったにないだろうけど)、
ホールでは1/159.1(設定2)~1/120.5(設定6)
と考えることができますね。
これは「ヴァルヴレイヴ」の確率設計とかなり近いですね。
「マイジャグラー」の設定6(っぽい台)をつかんだことがある人ならば、
あまりにもいつもと違う連チャン性能の高さに酔いしれたこともあるでしょう。
「マイジャグラー」の場合は、設定6が2000~4000回転回っていれば、
「オっ、これは怪しい・・・」というデータになることも少なくないけれども
・・・パチンコの場合はそうはいかない。
パチンコはそんなに回せないからです。
2000回回っている台で設定『判別』しよう・・・
と思ったときには、もうすぐ閉店、という時間になっているはずです。
夕方、夜からデータのいい台を打とうと思うと、
せいぜい1000回転ちょいくらいのデータをみることになります。
パチスロのノーマルタイプで設定を意識しながら打っていれば
わかるはずですが、
たったの1000回転くらいで1/160だの1/120という確率の差など、
見抜けるはずがないのです(見抜けると思っている人は、一生勝てない)。
2000~4000回回っていてものすごく当たっていたジャグラーをそこから打ったけれども、
クソほども当たらずに撃沈、8000回回したころには低設定そのものの数値に・・・
なんて経験は誰でもあるはずで、
2000とか4000とか回しても設定なんて読めないことばかりなのに、
なぜパチンコで設定『判別』できるなどという考えに至ってしまうのか。
どうせ設定6など使われない(と、考えなきゃダメ)
そして、演出で「設定判別」する、などというのも、
滅多に出ない「確定」演出を期待して打っているうちに、
頻出する「示唆」にひたすら惑わされるだけで、
結局設定などわからずに終わる・・・ということになるのがほとんどになるでしょう。
パチスロでもそうですが、
設定6なんてあるわけない、と考えなくてはダメです。
いや、実際には使うホールももちろんあるだろうけれども、
なんの根拠もないのに設定6投入に期待してテキトーな台選びをする、
ということが問題なのです。
今日は設定6入るだろ、入るかも、という勝手な思い込みで打ち、
そして結局低設定で負ける・・・というのは最悪です。
どうせ設定6なんてあるわけない、あったとしても見抜けない、と思っていれば、
パチスロなら天井狙いに徹したり、めちゃめちゃ出てた台だけを夕方から狙おうとしたり、
時差オープンの激アツなイベントデーだけを狙おうとしたり、
慎重な立ち回りになるわけです。
パチンコでもそう考えて立ち回るべきです。
どうせ設定6なんて入らないのだから、
仮に設定1であってもヤレる釘(釘調整はできるようになっているので、確実にホールは釘調整するでしょう)
でしか打たない、という考えで向き合うべきでしょう。
ともかく、豊富な設定推測要素を搭載しているので
「設定付きパチンコは知識で勝てる」などという
愚かしいことを言って煽っている雑誌やサイトなどがあるようですが、
そんなのはムリ。
そんなふうに考えちゃうのは、
経験が浅いか、実際にはパチンコなど打ったことがないか、ただのバ〇か、のどれかです。
まともな人は大方「これでますます勝てなくなる」「これでますます遊技人口が減る」
という見方を示していますね。その通りだと思います。
なぜ、みえるものをみようとせず、みえないものをみようとするのか
そもそも、これまでは「釘」という、
目にみえちゃうもので出玉調整がされていて、
勝つためにこれほどわかりやすいことは(それはそれでそんなにカンタンじゃないけれど)
なかったのに、
なぜ目にみえない「設定」という機能がついたパチンコで
「勝てる」などという思考になるのかがまったく不思議。
目にみえる「釘」をみることでさえもカンタンではないのに、
目にみえない「設定」を「見抜ける」と思ってしまう、
この考えの甘さ。これこそ「養分」の思考でしょう。
釘調整はできるので、
稼働をあげるために高設定示唆の出る設定4や5を使用し、そのかわり釘をシメる、とか、
よく回るけど全台設定1、とか、
ホールは営業スタイルの幅が広げられるかもしれないけれど、
勝ちを目指すプレイヤーにとっては不確実な要素が増えますよね。
これまでは、回るかどうかを考えていればよかった。
しかし設定付きパチンコはそれだけではダメで、
「当たるかどうか」も考えなければならなくなった。
単純に考えていまよりも勝つことが難しくなるのは当たり前なわけで、
「設定『判別』で勝つ」などというアホな言説に惑わされてはいけません。
このように、
勝ちを目指すプレイヤーにとって、ひとつもいいことはないのが「設定付きパチンコ」です。
なので、勝ちたいのなら全力で
設定付きパチンコに「NO!」をたたきつけるべきです。
「知識で勝てる」とか言ってる場合じゃない。
絶対に打ってはいけない。誰も打たなければ、ホールもメーカーも「こんなもんダメだ」
となり、設定付きパチンコはウヤムヤのうちに消えてくれるかもしれない。ていうか、そう願いたい。
まあ、喜んで打つのは「設定判別できる」などと思っちゃう自信過剰なプレイヤーだけで、
まともなパチンカーは見向きもしないだろう・・・とは思うんですけど。
で、「勝つ」という意味だけでなく、
パチンコとして「楽しむ」という部分、ゲーム性においても
「設定付きパチンコ」はクソそのものである、と思っています。
次の記事でそのへんについても書いていきます。