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「スライド打ち」はなぜ嫌われるのか

パチ屋でぱちんこ打ってると、隣で打っている人の動作が気になることはありますよね。

私の場合、数年前まではとにかく隣でタバコ吸われるのが嫌だったんですが、数年前の健康増進法改正によって原則禁煙になりその心配から解放され(なじみのホールがいつ「加熱式タバコOK」とか言い出すかビクビクしていますが)ました。これは素直に嬉しい。政治もたまには役に立つことをするじゃないか、と感謝。

「加熱式タバコOK」という最悪の愚策。なぜパチ屋は時代に逆行するのか。

最も耐え難いのは「貧乏ゆすり」。これにはいろいろなパターンがあって、バスドラムを高速でキックしているかのように小刻みに足を震わせたり、組んでいる足の上のほうの足を延々とプラプラさせたり。程度によって我慢できる場合もありますが、いつも必ずゆすっているような常連がいたら、よほどのことがないかぎりその隣の台を打つのは控えます。メンタルにダメージを喰らいますから。その程度のメンタルであること自体が問題なんですけどね、それを耐えることよりもそれを避けることのほうが容易(自分で打ってるときに隣に来られるのが一番困る。途中でヤメられない状況もありますから)なのは明らかなので。

「貧乏ゆすり」はパチ屋における最強の迷惑行為。しかし・・・

なじみのホールの沖ドキ!GOLDのシマには、MAX BETボタンを毎ゲームひたすらペシペシと乱打するおじいちゃんがいつもいて、このタイプも非常にウザい。とくに強打するわけじゃなくてもとにかくウルサイ。MAX BET連打+レバーも連打という狂人もいて、そういうのが隣に来ると殺意に近いものをおぼえてしまう。最近多い気がしますねえ。

しかし、他人の行動を変えることは基本的にできないので、そういうのは気にするだけ無駄。気にならないようにするためにはどうすればいいかを考える、もしくはそういう人間のそばには近寄らないようにするしかない。私は我慢しがたい人が隣に来たらとりあえず休憩に行ったりしますね。帰ってきたらいなくなってくれてたりする。

なので、「ルール」に反しているわけでもない他人の「マナー」違反をなんだかんだ言っても仕方がないんですが、ここ数年であらたに増えてきた「ウザい」(と言われることが多い)打ち方についてちょっと言及しておきたい。いわゆる「スライド打ち」について。

パチスロのゲーム性の退化を痛感させられる

従来のパチスロではストップボタンを指でひとつずつ押してリールを停止させますね。

それに対し、ストップボタンの上をサーっと滑らすようにして「スパパ!」って高速で押して停止させるのが、いわゆる「スライド打ち」。

大昔の台はそれが不可能なつくりになっていましたね。4号機以前なんかはストップボタン同士が離れていたり小さすぎたりしてムリだった。いつからですかねそういうのが出てきたの。ベルコの5号機の、MAXベットとレバーオンがいっぺんにできる筐体あたりが、「スライドできて便利です!」とアピールした元祖? ベルコのあれは「ベンリー機能」とかいってそのラクチンさをアピールしていましたね。しかしあのころあの台をスライドで打つ人はそれほど多くなかった気が。私も「スーパービンゴネオ」とかフツーにポンポンポンで打っていました。たまに間違って変則押しになっちゃったし。

それが今となっては基本的にスライド打ち可能な筐体が主流となって、とくにスマスロAT機などを打ってる若者はかなりの割合で「シュパパパ」って打ってる。

 

これにはパチスロのゲーム性の低レベル化が大きく関係している気がしますね。第一停止までに演出ナシ、リールのスベリなしならばレア役の可能性ほぼナシ、レア役でないなら出目になにか意味があったりはしないからみなくてOK、という台ばかりになった。第一停止でハズレ濃厚ならスマホ見ながらシュパパパって押してもなんの問題もないし損もしない。

まあ、そういう目押し不要、出目に意味がないという台は昔もあったし必要でもあるからそれ自体の存在はべつに構わない。しかし今はそれが主流になり、レバーオンから第3停止まで見逃し厳禁、つねに緊張感をもって打つことが求められるような台が全然出なくなってしまった。するとマンガ液晶で煽らないと「間が持たない」ということになり、マンガ液晶で煽られないとつまらない、という層ばかりがパチスロ打つようになり、そうなるとますますマンガ液晶で煽るだけ、何も考える必要がないゲーム性の台が増やされていくというスパイラル。

なにしろメーカーが「スライドで打ってください!」と言わんばかりの台を出してきますからね、パチスロをマンガみながらテキトーに打つテレビゲーム化していったほうがメーカーとしても開発がラクだし現在の大部分のユーザーにも評判がいいんだから、わざわざ出目がどうとかリーチ目がどうとかいう面倒くさい、「リール出目でなにか考えてください!探究してください!」という台を開発する理由がないんでしょう。この流れは今後も加速していくでしょうね。

スマホで動画みながらシュパパパパって打ってる人をみると、それがウザいかどうかということよりもまず、パチスロの退化もここまで来たか、と暗澹たる気持ちになります。スライド打ちで済むような退屈な台しかないからお客が減り続けているんだろ・・・とウンザリしてしまう。

「スライド打ち」自体には別に問題はない。しかし・・・

で、この「スライド打ち」、けっこう「ウザい」と言って嫌う向きが多いらしい。

「スライド打ちはウザいですか?」と訊いたら「ウザい」「べつにウザくない」がそれぞれ何パーセントくらいになるか、そういう統計は見当たらないのでわかりませんが、「スライド打ち」でネット検索するとウザいかウザくないかとか好きか嫌いかとかいう話題ばかりがヒットするので、やはり「ウザい」と嫌う層が一定数いて、その賛否がわかれているんであろうことはわかる。

 

私自身は「程度による」としか。この記事を書くにあたって、ヴァルヴレイヴだのからくりサーカスだのを打ってる人たちをさりげなく観察したんですけど、ほとんどの人がスライドで打ってるなか、やはり「ウザい」人と別にそんなことない人がいる、というのに気がつきます。

「程度による」とかいう話をすると、じっさいは猛烈にウザい迷惑な打ち方をしている人も「俺は迷惑じゃないほう」と勘違いしちゃう可能性があるからあまり言いたくないですが、ウザくない人は、丁寧に静かにゆっくりと指をスライドさせていて、動作も小さいので、傍目からはスライドで打ってるのかそうでないのか一瞬ではわからないくらいの打ち方をしている。

対してウザいと感じられるのは、

 

・ものすごいスピードで滑らすので音がうるさい

・動作が大きく目立つ

・速く打とうとしているから、MAX BETやレバーの叩き方も乱暴

 

という感じ。その動作は、なんかイキっているというか不貞腐れているというか品がないというか、とにかく少なくとも「丁寧」ではない、と感じられる。だからウザく感じられるし嫌われる。

 

スライドさせずふつうに打っている場合であっても、居住まいを正してまっすぐ前を向いて丁寧にやさしくボタンを押している人と足組んでふんぞり返ってパシパシうるさい音をたてて打っている人間、どちらが好感をもてるかは言うまでもないこと。そういうところに育ちや人間性というものがあらわれるんでしょうね。

 

結局のところ、スライドしようがふつうに打とうが、丁寧さが感じられず必要もなく大きな音をたてるような行儀の悪い打ち方をすれば、それは「ウザい」打ち方ということになるわけか。「スライド打ち」そのものは別に責められるべきことではないかな。私は押し順ミスのリスクが上がるし別にとくにラクとも思わないからやりませんが。

 

「必要もなく大きな音をたてたり」と言いましたが、「必要のない」というところもポイントかもしれない。

毎ゲーム高速でスライドさせて「シュパパパ!」って音を立てられるのは私もはっきり言って「ウゼエなあ。どっか行ってくれないかな」と思うんですが、これも「高速で」というところにはそんな必要もないしとくにメリットもないこと(少なくとも私にはわからない)だからそう感じるのかもしれません。どれだけ速くストップボタンを押そうが今のパチスロには「ウェイト」という機能があって、1ゲームにかかる時間を短縮することはできない。それが短縮できるなら私も全力で高速スライドします。

さっきMAX BETボタンやレバーを連打する狂人がいるとウンザリすると言ったのも、MAX BETやレバーは連打する必要も意味もまったくないから、なのかも。「スライド打ち」はいちおう、ラクチンに打てるというメリット、意味がなくはないわけだけれども、BETボタンやレバーをペシペシガチャガチャやる行為にはそんな意味はどこにもない。「なんであんなことするんだろう」という理解不能な、「ちょっとヤバイ人なんだな」というある意味の不気味さを感じるから、殺意をおぼえるくらいにウザいと感じるんでしょう。

振りかぶるように大きな動作でストップボタンを押したりする人のことをウザいと嫌う人も多いみたいですが、これもそんなことする理由が理解できないからなわけか。

まあそのへんの、毎ゲームにおける打ち方、動作というのはただのクセであって、そこに他人をウザがらせようという意識や悪気は1ミリもないことのほうが多いだろうから、意味があるとかないとか、メリットがどうとかいうことは関係ない、というか論じるのは無意味ともいえる。

 

「スライド打ち」自体はべつに迷惑行為でもなんでもないのは間違いない。しかしみているとやはり「シュパパパパ!」というウルサイ打ち方をしている人は少なくなく、それがやたら目立つもんだから「スライドうぜえ」という話になるのかな、という気がします。私も正直に言うと「ふつうに押してほしい」「減ってほしい」と思ってます。スライド人口のうち、静かに優雅にスライドしてる人の割合はだいぶ少ないと感じます。

 

ウザいかどうかは程度による、という当たり前の話にしかならず申し訳ないですが、スライド打ちにかぎらず自分の行動が他人に迷惑になってないかみずから点検するのは、トラブルを避けるために(トラブルがあればそれがメンタルに影響し、メンタルが乱れれば収支にも影響するから)必要なことではありますね。私は貧乏ゆすりも強打も連打もしてない(はず)ですが、ジャグラー打つときは小役揃い時以外はほとんど毎ゲーム、コンマ数秒くらいネジっている(ネジるというか押し続ける感じ)し、その程度のことでも「こいつうぜえ」と感じる人もいるかもしれない。

そう考えると、どんな打ち方をしたとしても、誰にもウザいと思われることはないという完璧な打ち方というものは存在しないのかもしれないから、そんなことは気にしても意味はないのかも。しかし、100人いて99人に「ウザい」と嫌われるのと、100人中ただ1人に「ウザい」と嫌われるのとでは大違い。やはりできるだけ丁寧に静かに、目立たないように打つことを心掛けたいものです。

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