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スロ専ゲームセンターで名機探訪!その③~「スペックA」~後編

前の記事→スロ専ゲームセンターで名機探訪!その③~「スペックA」~(前編)

の続きです。

そこで書いたように、仕事を変えたりしていろいろ揺れ動いていた時期に打った台で、

私にとって思い出深い台。

この台で勝つにはとにかくリプレイハズシを成功させることが重要だったので、

カネがなかった私は必死で目押しの技術を磨こうとしました。

その意味でも、「スペックA」は私のパチスロ人生に絶大な影響を与えてくれました。

完璧なゲーム性はいまも色褪せない

桜木町のスロ専ゲームセンター「ノスタルジア」さんでの

「スペックA」実戦。

設定はもちろん最高設定6。

打ち放題プランの料金を支払い、

もらったコインで打ち始めます。

 

通常時はフリー打ちで問題なし。

とりこぼしのあるベルやチェリーはめったに成立しないし、

小役補正機能がいちおうついていたので、

全開フリー打ちでブン回せます。

 

・・・が、リーチ目が複雑なため、

ボーナス成立を迅速に察知するためには

特定の場所を狙って打ったほうがわかりやすい。

 

最もわかりやすい、というか多くのプレイヤーが採用していたのは

左リール枠上~上段にチェリー付きの白7を狙う打ち方。

しかし、リーチ目の法則が順押しのときとハサミ打ちのときとで異なるため、

「ハサミならリーチ目だけど順押しは?」とかもしくはその逆などを考えたり、

リーチ目を探求する楽しみが無限大に大きかったのです。

↑チェリー付き白7上段からハサミ打ちでプラムテンパイは小役ハズレ目。しかし順押しで同じ出目が出現してもリーチ目となりません。

 

↑このカタチならば順でもハサミでもリーチ目。同色7・7・チェリーの並びはどのラインでも(たぶん)リーチ目。

↑(たぶん)2確。右リールの上段に白7&チェリーが停止はベルこぼしorボーナスの強力出目。それが停止したら出目とスベリを精査しつつ「ベルこぼし?それとも入った?」と考えるのが楽しい。ちなみに中リール上段に白7停止でもプラムorベルorボーナス、

↑下にチェリーのついた赤7狙い。順押しならば小役ハズレ目ですがハサミの場合は普通に止まる出目。

 

↑どのリールにも強力目が用意されています。中リールのリプ・ベル・チェリー停止はベルハズレ目。ベル成立時は左リールはどこを押しても必ずベルを引き込む(と思う)ので、この場合は問答無用のボーナス確定!(のはず)

 

リーチ目の話をしているときりがないため

その他の演出についての話を。

 

通常時の演出はボーナス確定のSPテンパイ音(ハッハッハッハッという笑い声。私にはオナラ音にしか聞こえない)と

スタート音の遅れ(チェリーorボーナス。チェリーはめったに成立しないので激アツ)、

リール回転開始時のリールフラッシュ

(フラッシュ回数で対応役が変化。1回→ハズレ、2回→リプレイ、3回→プラム、4回→ベル、5回→チェリー、6回→ボーナス確定)

・・・だけ。

プレミアムでリール停止時に「uh,yeah!」というボイスとともにリールフラッシュしたりとか、

噂では(未体験)スタート音無音なんてのもあるらしいけど、基本は遅れとフラッシュとテンパイ音だけです。

あとはリール出目とスベリがすべて。

 

リールフラッシュは遅れに比べれば発生頻度は多いです。

しかしそれでも「たま~に」という感じ。

アツいフラッシュはパパパパパって感じであっというまに終わっちゃうので

「あれ~いまの何回?ベル?チェリー?」

ってなるんですけど、そこであえてフリー打ちして、出現した出目を吟味してボーナスかどうかを考えるのが面白い。

さらに、フラッシュが終わってから再びパパパってフラッシュすると悶絶のBIG確定。

↑ベルこぼしorボーナスの出目なので、フラッシュが4回以外だったならボーナス確定。ハズレ対応のフラッシュ1回でこういう出目がシレ~っと止まっちゃうのが素敵。

 

まあ演出はオマケ。アクセントにすぎません。

あくまでもリールのスベリと出目に集中し、

そこにあらわれたものをみて、なにが起こっているのかをひたすら考えながら打つ・・・

のがこの台の楽しみ。

どこを狙って打ってもいいし、狙う場所(と押し順)の分だけアツい出目の法則が存在するため、

通常時に飽きるということはありえない。

このへんがマンガ液晶マシンとは一線を画すところです。

 

さらにビッグ中もスリル満点のリプレイハズシのおかげで、

ヘタクソな人はチャレンジ精神をもって、

もしくは上級者であっても常に緊張感をもってプレイできちゃう。

向上心をかきたてられたリプレイハズシ

ちなみに「スペックA」のボーナス確率は以下のようになっていました。

設定6の機械割はメーカー発表では109%程度とされていましたが、

リプレイハズシがきちんとできてBIG中の小役がベルに偏れば

500枚オーバーも頻繁に起こるBIGが1/241で当たり、そのうえREGもふつうのAタイプマシン並みの確率ですから、

そんなに機械割が低いわけがない。これは技術介入ぬきの数字でしょうね。

 

で、そのBIGボーナス中の要ビタ押しのリプレイハズシ。

その効果はプラス約50枚といわれ、

しかも小役ゲーム中は取りこぼしのあるベルが頻繁に成立するので、

上手い人とヘタクソな人とでは圧倒的な差が生まれる仕様でした。

 

小役ゲーム中は払い出し15枚のベル(まれにチェリーも成立)をこぼさないよう

慎重に小役を狙いながら消化。

フラッシュが発生したらJAC INの合図。

2回目のJAC INまでは左から押してJAC INさせます。

3回目の小役ゲーム。残り8ゲーム以前に3回目のJAC INが来たらリプレイハズシを行い、

小役ゲームを引き延ばして獲得枚数増を狙わなくてはなりません。

3回目の小役ゲームはサウンドのカッコよさも手伝って、とにかくエキサイティング。緊張感がみなぎります。

 

リプレイハズシは要ビタ押しですが、

チャンスは3回用意されています。

 

手順①

まずは中リール。

枠下に白7をビタ押しすると、1コマすべってベル・プラム・チェリーが停止し、ハズシ成功。ボイスとフラッシュで祝福してくれます。

↑Uh,yeah!!

 

これはわりとカンタン(2003年当時の私は半分くらいしかできなかったけど)。

失敗して中段にリプレイが止まったら手順②へ。下段にリプレイ停止なら手順③へ。

 

手順②

中リール中段にリプレイが止まっちゃたら、右リール中段に赤7かBARをビタ押しし、下段にリプレイを停止させる。

それが成功すればリプレイが上段受けでテンパイするので、

(失敗したら手順③へ)

左リール枠内にいずれかのチェリーを狙えば

チェリーを避ける制御がはたらいてリプレイがハズれてくれます。

この場合はチェリーを狙うだけでカンタンだからなのか、ボイスもフラッシュもなし。

 

手順③

手順①も手順②も失敗した場合、下段受けもしくは中段受けでリプレイがテンパイ。

ここまで来ちゃうと難易度が一気に高くなります。

ウデに自信がある、もしくはスリルを味わいたい場合はわざとここまでもってきて左リールビタ押しでハズシ、というのがカッコいい。今回はそれやって2回失敗したけど。

テンパイラインに「プラム・ベル・プラム」の下のプラム、もしくはチェリーがついてないほうの赤7の2コマ上にあるベルをビタ押し!

すると4コマスベってもリプレイを引き込めないためハズれます。

↑ハズシ成功!Uh,yeah!!

ここは難易度激高。成功すると何とも言えない達成感がこみあげてきます。

昔は左リールでのハズシにはまったく歯が立たなかったけれど、いまやるとそうでもなくて、

いちおう上達したんだなあと思うとうれしい。

 

この、「上達する喜び」というのがポイントです。

ここがしっかりしてないとパチスロはただの「賭博」もしくは子供だましのゲームとなる。

パチスロが「遊技」であるためには、ある程度の技術介入要素は絶対に搭載しておくべきです。

自分で考え、自分で試行錯誤することによって上達する喜び。

その喜びを味わえない台ばかりが出てくるから、すぐに飽きられる。

しかも、打ち込もうと思っても上達を感じる前にすぐに外されちゃう台ばっかり。

「スペックA」は最高にスリリングなリプレイハズシを搭載することにより、

私にチャレンジする気持ちと上達する喜びを与えてくれました。

こういう台を打つと、

液晶のマンガをみて一喜一憂するパチスロを打つのが

心底バカバカしくなってしまうのです。

大ハマリを喰らったため出玉は伸びなかったが・・・名機の素晴らしさを堪能!

といった感じで、懐かしさに震えながらひたすらブン回しました。

都合により5000Gほどしか回せず無念。

途中で大きくハマったため出玉はイマイチでしたが、

2万パーセント満足。

BIG獲得枚数はデータカウンターの表示。

1回BIGの枚数を記録し忘れ、それをのぞいて計算すると

今回は平均で436枚。

ハズシミスが2回、2パン(3回目のJAC INが成立せずに終了)が2回でこれですから、

リプレイハズシの効果はやはり絶大。

 

ボーナスはややヒキ弱で終わり。1126回ハマリが残念でしたが・・・

ハマってもひたすら楽しかった。

そりゃあゲーセンで打ち放題だったからだろ?

と言われればそれは「否」と即答します。

パチスロの楽しさとはこういうものだ・・・と再認識させてもらいました。

このあと「メフィスト」とか「デスバレー」とかをほんのちょっと擦って帰途につきました。

 

しかし・・・パチスロはやっぱり多少難しいほうが楽しいなあ。

「サザンアイズ」もそうでしたが、チャレンジ精神をかきたてられる台はほんとうに魅力的。

いま「ディスクアップ」がそれなりに人気なのはそういった部分が支持されているのも理由の一つだと思うので、

オーイズミはわけのわかんないタイアップ機なんかつくってないで、

こういう打ち手を選ぶような硬派な台を開発してほしいものです。

「ドリームクルーン」には期待したもののあまり面白くなくて残念。

今後に期待したいです。

 

といったところで「スペックA」の懐古記事は終わりにします。

どこかでこの台をみかけたら絶対に打ってみるべきだとおすすめしておきます。

また「ノスタルジア」さんに伺ったら、名機を打ち倒して記事にします!

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