本ページのリンクには広告が含まれています 認知症の進行をふりかえってみる

通所介護(デイサービス)に通い始めた頃の話

現在、老人保健施設に入所している母は、

最近はコミュニケーションをとることが困難になってきて、

散歩に行こうよといっても行きたがらなかったり、

会いに行くと毎回絶望を味わうことになるので、

面会に行くときはかなり気が重い状況です。

ただ、以前はそこら中をうろうろ歩き回っていたのが、

ここのところは座っていることが多くなってきて、

転倒することもなくなってきたのが安心といえば安心。

でもそうすると、歩く筋力の低下が心配になったりで、

結局心配が尽きることはないんですね。

 

で、今回は母の認知症の進行を振り返る記事の続きなんですが、

今回の記事のために調べたら、要介護1となって介護保険を使ってデイサービスに

行きはじめたのはたったの2年ちょい前。

2年前には、パッと見では認知症とわからないくらいだったのに、

いまはもう日本語を話すこともできなくなってしまいました。

最初に兆候があらわれてから9年ほどですが、

父が亡くなってからの1年ほどの進行ぶりはすさまじいものがあります。

認知症の方は(健康な方でも)、配偶者や家族との死別のあとは、

とくに気を付けなければいけないと思います。

ケアマネージャーと契約

以前の記事 要介護認定を受ける② にて、

「要介護1」に認定されたときのことを書きました。

要介護1になったことを、地域包括支援センターに言いに行くと、

市内の介護支援事業者のリストを見せられ、

その中から事業者を選んで、ケアマネージャーと契約するように言われました。

たくさんあってどうすればいいかわからなかったんですが、

父と母のかかりつけの医院に、「介護保険事業部」があることを知り、

そこなら何かと話が早いと思い、

そこのケアマネに頼むことにしました。

 

ケアマネージャーはベテランぽい女性(のちに男性にかわる)で、

どんなサービスを受けたいかきいてくるので、

とりあえずデイサービスに週に2、3回くらい行かせたい、と話をしました。

すると、市内でデイサービス(通所介護)をやっている事業者の一覧や、いろんなパンフレット

などをくれて、つかう業者を選んでほしい、という。

できるだけ見学に行って、いちばんよさそうだと思ったところを

選んだほうがよい、と。

デイサービスにもいろいろある

介護認定をうけるまで、市がやっている「生きがいデイサービス」に、週1回通っていましたが、

この「生きがいデイサービス」は、要介護認定をされると利用できません。

要介護に認定された人は、介護保険をつかって、

要介護の人のためのデイサービスに行ってくれというわけです。

まあしかし、行かせたいところを選んでくれと言われたものの、

なにを基準に考えたらいいのか全然わからない。

そこらへんをケアマネに言うと、

「とにかく見に行ってほしい。そこで感じるものがいろいろあるはずだから。」

としか言わないのです。立場上、ここがいい、あそこはダメ、とかいうことは

言えないんだな、と分かったので、それ以上は訊かずに、

家に近いところから順番に、見に行ってみることにしました。

数か所のデイサービスを見学してみた

家の近くのデイサービス業者を、数か所回ってみたんですが、

当時の私は、介護施設というものをみたことがなかったのです。

なので、お年寄りが多数集まって、ものすごくゆっくりした時間の流れている

(介護する側にとっては、ゆっくりではないんですけど)

のを初めて見て、ものすごく暗澹たる気持ちになったのを覚えています。

このときは、母はまだまだ元気だったので、

この中に母が入ったらものすごく違和感があるな・・と思いました。

 

で、いろいろ見て回ってわかったのは、

業者によってそれぞれ方向性などが若干異なるということ。

かたやレクリエーションが多彩です、といい、

かたや体操に力を入れている、という。

特養をやっている施設が実施しているデイサービスで、厨房があるので

あったかい食事が出るところもあれば、お弁当しか出ないところもある。

お泊りができるところもあれば、できないところもある。

活発なお年寄りばかりなところもあれば、そうでもないところもある。

 

どこの事業所も、丁寧に説明をしてくれたんですが、

お年寄りが元気に体操していて、

「体を動かすことに一番力を入れています」と言っていた

ところに通わせることにしました。

食事はお弁当で、お泊りもできず、土日は預かってくれない

というところだったんですが、

お年寄りが元気な人が多かったという印象だけで決めてしまいました、

それが良かったか悪かったか、今でもよくわかりませんけど。

 

後日、デイサービスの責任者の方が家に来て、

母と面談し、契約を交わして、

いよいよ介護保険を使ってのデイサービスの利用を始めました。

次回の記事で、デイサービスについてもう少し書いていきます。

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