ギャンブル依存症患者は増えてるの?減ってるの?

      2017/08/30

すこし前の話ですが、3月に厚生労働省が

「都市部の成人の2.7%が生涯で競馬やパチンコなどへのギャンブル依存が疑われる状態になったことがあるとの調査結果」

を公表した、というニュースがありました。

厚労省 ギャンブル依存推計2.7%…11都市・成人調査

「単純計算すると全国で約280万人に上ることになる。」とあります。

 

あれえ~? 2013年には536万人って言ってたのに。

ギャンブル依存症が多い多い、深刻深刻、と煽りまくっているのに。

 

くだらねえ、と思ってスルーしていた話ですが、パチンコ・パチスロの規則改正もあり、

ぱちんこ依存症がなにかと話題にのぼるので、

依存症の患者数がどう推移しているのかというのは重要な問題(のはず)。

これから、依存症問題についてはいろいろ書いていきたいし、

そう考えると言及しておく必要がありますので、ひとつ記事にしておきます。

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いいかげんな数字がおどる依存症問題の議論

以前の記事→カジノ合法化~ギャンブル依存症患者は本当にそんなに多いか?~

で、(2013年の)「ギャンブル依存症が536万人」という数字がいかにいいかげんなものか、

ということを書きましたが、

今回の「280万人」も相当にいいかげんな推計で、

こんな数字を出すためにいったいどれだけの税金を使ったんだろう・・

という怒りすら覚えますね。

 

この調査は昨年行われたもので、、今年行われる「全国調査」の「予備調査」

という位置づけのようです。だからなのか、調査対象がたったの2200名。

回答した人がそのうち993人(2013年の「536万人」という推計を出した調査のときは4153人)。

「独立行政法人国立病院機構久里浜医療センター」というところが行った調査です。

 

前にも書いたことですが、たった1000人くらいにアンケート調査をしたところで、

いったいなにがわかるというのか。

さらに、依存症の診断基準にされているSOGSも、

ある程度ギャンブルをかじった人ならだれでも依存症とされちゃうような基準

カジノ合法化~ギャンブル依存症患者は本当にそんなに多いか? を参照してください)

で、こんなもので病気扱いされてはたまったものではありません。

 

というわけで、診断基準もいいかげん、調査のサンプル数も圧倒的に少なくいいかげん、

こうしてつくられたいいかげんな数字をもとに、

依存症対策やカジノ合法化やパチンコ・パチスロ規則改正などが進められているわけです。

 

で、見た目上、「ギャンブル依存症患者は3年間で536万人から280万人に減った」

という調査結果なわけですが、このニュースを報じたマスコミの論調は、

「それでも深刻さは変わらない」というものばかり。

 

そもそも数字がテキトーなので数字を云々すること自体がナンセンスであることを

無視して言うならば、これだけ減っているのなら

「パチンコ・パチスロの出玉規制や業界の取り組みが奏功し、店舗数の減少や遊戯人口の減少がそれに拍車をかけている」

という見方もあっていいと思うんですけどね。

 

この調査は「予備」なのでしょうがないかもしれませんが、

なぜ2013年に出した数字とこれだけの乖離があるのか、

という分析がどこにも見当たらない。

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ほんとうに依存症問題は「深刻」なのか

3年間で推計が256万も変動するようなテキトー調査をもとに、

票を得るため、カジノ実現のために国会議員が依存症問題を声高に叫び、

警察庁はパチンコ・パチスロ出玉規制をすすめ、

ぱちんこ業界の縮小を招き、業界で働く人たちから仕事を奪っている。

依存症問題に関する議論や動きがいかにバカバカしいことかわかるのではないでしょうか。

 

役所やマスコミが出す数字はほとんど信用できない、

となれば、ほんとうに「ギャンブル依存症患者が多くて深刻な問題」になっているのか、

というのも疑わしい。

 

ぱちんこに溺れたことが原因で、ほんとうに「困っている」人はいったいどれだけいるのか。

ぱちんこで自己破産しちゃった人はどれだけいるのか。

ぱちんこが原因で家庭が崩壊、一家離散した人はどれだけいるのか。

ぱちんこが原因でカネにかかわる犯罪を犯した人はどれだけいるのか。

そして、それは減っているのか増えているのか。

度重なるぱちんこ規則改正では、効果があったのかなかったのか。

 

そのへんを検証せずに、テキトーな数字を施策の根拠に使い、

ぱちんこ業界をつぶそうとする国会議員や警察庁のやっていることは、

もはや犯罪的ですらあるのではないでしょうか。

どこまでも個人的な問題

ギャンブル依存症は、それによって困っている本人、場合によってはその家族など周囲の人

にとっては深刻な問題になりえるかもしれないけれど、

はたしてぱちんこ業界をつぶして多数の人の雇用を奪ってまで

行政がなんとかしなきゃいけない類の問題なのでしょうか。

 

「深刻だ」という根拠がまるっきりデタラメである以上、

ギャンブル依存症はあくまでも個人的、ミクロな問題であり、

取り組まなければならないのは、

ほんとうに依存症で苦しんでいる人をどのように救済するか、とか、

どうすれば依存症にならずに「楽しむ」というレベルで済ませることができるか、という啓発、

などではないでしょうか。

 

楽しんでぱちんこをやっている人をつかまえて病気扱いし、

「依存症!依存症!ぱちんこがすべて悪い!」

と言うだけ、というのは、

なにか意図があってぱちんこ業界を攻撃しているだけ、のように見えてしまいますね。

 

上記の調査については今秋に全国調査が行われる(サンプルが10000人に増える)とのことなので、

その結果がどうなのか、に注目したいと思いますが、

仮に「依存症患者は劇的に減っている」となっても、

変わらず「それでも依存症問題は深刻」と言われることでしょう。

 

もし、調査対象になる方がいたら、

こんな調査にいいように利用されないよう、

「私はギャンブルを適度に楽しんでいます!困ったことも苦しんだことも、ギャンブルのためにウソをついたこともカネに困ったこともないです!!」

という一点張りで通してもらいたいですね。

そして、10000人中依存症の疑いの人ゼロ、よって日本に依存症患者は存在しない、

という結果が出て、調査自体がいかにナンセンスかが明白になってくれればいいと思います。

 

依存症問題については、今後さらに勉強して、

記事にしていきたいと思っています。

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