「波理論」とは?「波」は読めるのか?

      2017/08/30

前の記事 パチンコ・パチスロにおける、「オカルト」への考え方

にて、「波理論」というワードを出しました。

これについてもう少し突っ込んで書きたいと思います。

 

前の記事を書くにあたって、他人のパチンコブログとかをいろいろ見たりしたんですが、

パチンコで勝つ方法を指南します!みたいなことを言っている人でも、

普通に「波を読んで勝つ」とかいう人が意外にたくさんいる

(ネタで言ってるんだろうと思って読むと、どうやら真剣らしい!)

ことに驚愕。なかには、完全確率方式、ボーダー理論を説明し、回る台を打とう、と言いながら、

「回らない台しかない場合、スランプグラフの波が好調な台を打とう」とか、

支離滅裂なことを言っているサイトもある始末。もう、笑うしかないですね。

パチンコ・パチスロについてきちんと理解していれば、笑って終わりますが、

なにも知らない人たちはこれで騙されてしまう。

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「波」はある。でも、未来の「波」を読むことはできない

もちろん、私もパチンコ台の開発に携わっているわけではない、ただのプレイヤーなので、

私が想像もつかないような方法で、意図的に波を作り出している可能性も、完全否定はできない。

開発者もしくはホール関係者が、意図的に波を作り出しているのなら、

それを読む、ということができる可能性も出てくる。

過去には、そういうことが可能な裏モノもあったし、遠隔で摘発されたホールもありました。

 

でもそれは、現在はほとんどありえないし、仮にあったところで、プレイヤーは

立証することができないので、気にしても意味がないのです。

言えることは、パチンコ・パチスロは

「完全確率方式」(前回までの結果や経緯に関係なく、毎回同じ確率で抽選している)

で動いており、

「完全確率方式」においては、意図的に波を仕込んだりしなくても、

自然に「波」はできるということです。

 

「意図的でない、完全確率なら、こんな波はあり得ない」と考えてしまうような、

恐ろしいクソハマリや凄まじい大連チャンなどを経験すると、

おかしな思考に陥ってしまう人も多いのですが、

「完全確率方式」においては、どんなことも

理論上は起こり得ることです。この、偶然の恐ろしさを、

ほんとうに理解しているパチンカーは驚くほど少ない。

大当たり確率1/99の甘デジでも、2000回はまる可能性は

(天文学的に低い確率でも)ゼロではない。

継続率80%のSTでも、100連することは(天文学的に低い確率でも)ゼロではない。

 

そのような恐ろしいまでに不安定な世界であることを理解せずに、

安易に「ハマった後は連チャンする」「連チャン後はハマる」「そろそろ当たる」

と言い放つ「波理論」。

 

結論を言うと、

「波」は過去の結果としてなら存在する。完全確率だから。

でも、そこまでの「波」がどうだったかということと、

これからの「波」がどうなるかということには、一切関係ない。完全確率だから。

ゆえに、過去の「波」をみて、そこから未来の「波」を読むことは不可能。完全確率なんだし。

 

ということに尽きます。

「確率の収束」についての理解不足

「大数の法則」とか、「確率の収束」とかいうことについて、きいたことがある方も

多いと思います。数学的、専門的なことは私もよく知りませんので、

ここはパチンコ・パチスロの世界で言われる「確率の収束」について書きます。

 

たとえば、ボーナス確率が200分の1の台を考えてみましょう。

完全確率方式で抽選されるので、ぴったし200回に1回ずつ、当たるわけでないのは

だれでもわかりますよね。

で、たとえば運よく、最初の500ゲームで5回引いちゃったら、その時点での

大当たりの出現率は1/100ですね。本来の確率の2倍。

しかし、1回しか引けない可能性もある。その場合、その時点での大当たり出現率は1/500。

この程度のことは普通にありますね。

しかしその場合でも、501ゲーム目に当たって、さらに502ゲーム目でも当たった場合、

あっと言う間に大当たり出現率は1/167.33まで上がります。

このように、試行回数が少ない場合、ちょっとしたことで本来の確率と

実際の出現率に大きな乖離が生まれます。

 

しかし、試行回数、つまりゲーム数をどんどん増やしていくとどうなるか。

たとえば100万ゲーム回したとしましょう。

これだけ回していれば、

「大数の法則」(数多くの試行を重ねれば、経験的確率と理論上の確率が近づいていく)

のとおり、1/200くらいの確率であれば、大当たり出現率はかなり理論上の確率に

近寄っていきます。

さらに、ちょっとしたイレギュラーがあっても、出現率と理論上の確率の差はほとんど動かなくなる。

この時点でたとえば5000回のあたりを引いていれば、

ちょうど1/200、確率通りに引いていることになりますが、

ここで1ゲーム連を2回ひいたところで、出現率は1/199.92。

ほとんど動きませんね。

学問としての確率論とちょっと異なるかもしれませんが、

パチンコ・パチスロの世界では、おおむねこういったことを、

「収束する」と言いますね。

つまり、十分な試行回数を重ねれば、確率通りに落ち着く。

 

波理論信者は、これをとらえて

「いつか確率通りになる。だから、ハマってれば連チャンする」

「いつか確率通りになる。だから、連チャンした後はハマる」

と、考えてしまう。

ここには大きな勘違いがあります。

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1日で収束するという思い込み

これは、「回る台を打ったけど負けた」「高設定台で負けた」

とか騒ぐ人たちも一緒ですが、

1/200~1/400とかいう確率が、たかだか1日9000回転ほどのパチスロ、

1日3000回転ほどのパチンコにおいて、

毎日毎日、1日単位で収束、確率通りになるわけがないということが理解できていない。

さきほどは100万ゲームという数字を出しましたが、

十分な試行回数というのはそれくらいの数字を言うのです。

パチンコMAX機や、パチスロミリオンゴッドのような荒波機の場合、それでも足りないかもしれない。

 

つまり、1日というスパンでしかものをみていないから、

1日で確率通りに収束すると思い込んでしまい、

結果、「波は読める」と考えてしまうのです。

 

たしかに、確率通りに「いつか」落ち着きます。

これは絶対の真理。しかし、ここで忘れてはいけないのは、

「いつか」がいつなのか、誰にもわからないということです。

1日で落ちつくかもしれないし、100万ゲームでもそうならないかもしれない。

波理論を唱える人は、そこを理解できない。

 

よく、「波」をみようと思って、パチンコ台のスランプグラフをポチポチしている人がいますね。

スランプグラフも、たかだか1000や2000回転ではいろんな波を描きますが、

たとえば横軸が10億回転分だったら、甘釘台ならきれいな右肩上がり、

渋い釘の台ならきれいな右下がりのグラフになるはずです。

だから、1000や2000回転の短いスパンの波を気にすることは全く無意味です。

「ホールコンピューターで出玉制御しないとパチ屋は儲からない」という誤解

「ホールコンピューター」「ホルコン」という言葉が出て来るサイトや広告をみたら要注意。

 

「ホールコンピューター」とは、パチンコ店において、出玉の管理に使うコンピューター

のことを言ってるんだと思うんですが、あくまでも「管理」をしているのであって

(時短中に異常に出玉が増えているとか、釘調整のミスで回りすぎているとか、

ゴトによって異常な出玉になっているとか、扉が開けられているとか、

そういったことがチェックされている)、

「いまからあの台出すか。ポチ!」「あの客に出すか。ポチ!」

というふうに、出玉を操作しているわけではない。

 

私などは、「ホルコン」とかいう言葉をネット上でみつけると、

「キター!!ホルコン!!(爆笑)」と思って、どんなバカバカしいことが書いてあるか、

楽しくて読み進んでしまうんですが、初心者の方は、この言葉が出てきた時点で、

もう読んではいけません。

超高確率で、最後のほうには「教材・情報料金お支払いのご案内」が出てきます!

 

「ホルコン攻略」を唱える人の言い分はこんな感じです。

「急にシマ全体が活気づいたり、急に当たらなくなったりするのはおかしい。ホルコンで

遠隔操作しているからだ」

「完全確率では、ホールは思ったような利益を出せない。パチ屋がやっていけるのは、

ホルコンで出玉を操作しているからだ」

「ホルコンで操作されてるんだから、これを逆手に取れば、大当たりを自在にゲットできる」

 

まず、急にシマ全体で当たりまくったり、急にシーンとなったりするのは当たり前のことです。

完全確率だから。どんな偶然も起こります。

 

さらに、「完全確率では偶然に左右されるので、パチ屋は安定して儲けられない」

というのも誤解です。

さきほど、「100万ゲーム」あれば確率が収束するのに十分な試行回数と言えるかも、

という話を書きましたが、たとえばパチスロ500台設置のホールの場合、

平均で2000ゲームの稼働があれば、100万ゲームの稼働になりますね。

1000台あれば、平均1000ゲームで100万ゲーム。

しかも、パチ屋も1日単位で利益を考えているわけではない。

たとえば月単位とかで目標を立てるわけでしょう。

そうすると、ゲーム数にすれば億単位になってくるでしょう。

そこまでくれば、出玉、大当たりは、かなり理論値に近づいてくるはずです。

この、台数×稼働の数字が、少なければ少ないほど、偶然に左右されて思うような利益が

出せなくなりますが、多ければ多いほど、安定して利益が出るわけです。

 

たとえば10台しかないミリオンゴッド凱旋だけを考えるなら、

全台設定1でもものすごい荒波で、利益が出たり出なかったりしているでしょうが、

他の台もすべてトータルで考えれば、大規模で客付のいい店であればあるほど、

安定して儲かっているはずです。

だから、大きくて客がついている店のほうが、高設定や甘釘に期待できるのです。

全体の稼働が大きければ大きいほど、数台の高設定で爆出しされても、

利益に及ぼすインパクトは小さくなりますよね。

そういう店は、ホルコンで遠隔操作したりする必要は全くない。

遠隔操作が必要な店があるとすれば、客がこない、小さな店、ということになりますね。

間違っていることは承知の上で騙そうとしている輩がほとんど

「波理論」も、「ホルコン攻略」も、唱えている人たちは

かなりの割合で「ウソだということがわかっているけど、騙されてカネを払ってくれる人がいるから」

そこに付け込もうとしている場合ばかりです。

「波」「ホルコン」もしくは、完全確率方式と矛盾する攻略法を論じているサイトなどは、

多くが、その情報を売ろうとしているもの。

パチンコ関連の情報商材はには、まともっぽいものもごく少数あるようですが、

まともなものなら、なおさらカネなど払う必要はない。

ネットで無料で公開している人がうなるほどいるからです。

つまり、どちらにしろ、カネを要求された時点で、もうそんなサイトは

見る必要はないということです。

 

初心者の皆様におかれましては、「波」「ホルコン」で攻略、というのをみたら、

怪しいと考える癖をつけていただきたいと思います。

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追伸:波が予測できる場合もある

パチスロの、AT/ART機においては、天井機能が搭載されている場合がほとんどで、

その意味では「波が読める」と言えますね。

それを利用するのが「天井狙い」なわけです。

ただし、「一直線に下がる波がどこで止まるか」ということがわかるだけで、

そこからどれだけ上昇するか、ということまではわかりませんので、

いわゆる「波理論」とは似て非なるものです。

「波理論」には根拠が全くないですが、「天井狙い」には明確な根拠があります。

それではまた。

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