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大相撲:すっかりダーティーになった白鵬の優勝で幕切れ

関係ない話。

録画で大相撲春場所千秋楽を見ました。

結局白鵬の36回目の優勝で終わったんですけど、

千秋楽の日馬富士戦に変化で勝ったことで、批判されていますね。

ブーイングが飛ぶ中、白鵬は「変化で決まると思わなかった」と、

涙を見せながら語っていました。

いやいや、絶対落とすことを狙って跳んだでしょ。

はっきりいって白けた

平成13年夏場所、小泉首相に「感動した!」と言わせた貴乃花の優勝には

私も心の底から感動しました。八角理事長が北勝海時代、優勝インタビュー

(会見だったかも)で、涙を流していた時も、中学生だった私は

「すげえカッコいい」と思ってシビれました。

しかし、今回の白鵬の涙をみたときは、正直言って

「え、なんで泣いてんの?」としか思わなかった。

変化だけで批判されているのではない

変化はルールで禁じられていない。勝ちにこだわってなにが悪いの?

という意見があります。それは間違っていない。

しかし白鵬がそれをやるのは問題が多すぎます。

まず、客が最も盛り上がる大一番で、横に飛ぶという戦略を

選ぶ、その神経はどうなのか。

長嶋茂雄が天覧試合でセーフティバントするようなものです。

稀勢の里との優勝決定戦ではなにが起こるかわからない、

この一番でなにがなんでも決めなくては・・・と思ってやったんだろ、

と思われてもしょうがない。

おまけに、ここのところ変化するのが目立っているし、

ダメ押しやかち上げ、懸賞金の受け取り方などを批判されている状況。

それを知っていてこういうことをする。

とにかく、全力を尽くしているようには見えないんです。

楽して勝とうと思ってるようにしか見えない。

ファンは、そういうことをずっと苦々しく思っていたから、

ブーイングが起きるんでしょう。

懸賞金の受け取り方は、ガッツポーズと同じじゃないのか

かつて、朝青龍がバンザイするようなガッツポーズをして批判されましたね。

逆鉾(現井筒親方)も、隆の里に勝った時に小さくガッツポーズをして

いろいろ言われました。

逆鉾の場合は思わず出た感じで何とも思わなかったですが、

朝青龍は派手すぎた。優勝インタビューのときまで我慢すればよかったのに。

で、白鵬の、懸賞金を持って腕をブン!と回すしぐさ。

あれはガッツポーズと同じじゃないのか。

横綱審議委員会はなぜなにも言わないのか。

数年前、白鵬は、勝った柔道選手が、負けた選手の前でガッツポーズ

しているのを見て、これは柔道じゃない、と思った、と言っていました。

数年前は、相手に対して礼をつくす、ということを

わかっていた、もしくはわかろうとしていた白鵬なのに、

いつのまにかただの傍若無人な格闘家になってしまった。

私も、朝青龍がいたころの白鵬には、

大横綱になってほしいと応援していました。

しかし、いまの白鵬は、その輝かしい栄光に

自分で泥を塗りまくっている。

貴乃花の相撲をみると、その違いに驚く

you tubeで貴乃花の相撲をみると、

その正々堂々さ、激しさに感動します。

横に飛んだり、張り手したり、とか、

あまり記憶にないです。

以前は白鵬もこういう相撲をとっていたのに・・。

白鵬だけではなく、最近の大相撲は見ごたえのある取り組みは

見られなくなりました。

私も昔は国技館に見に行ったりしていましたが、

いまはお金を払って見に行こうとは思わない。

白鵬は貴乃花をしのぐ大横綱になる、そう思って応援していたのに、

大横綱は記録だけの話で、残念ながら記憶にのこる大横綱には

なれそうにないですね。ほんとうに残念です。

正々堂々とした相撲をとり、惜しまれながら引退してほしい

白鵬が荒れているのは、日本に帰化しないと年寄りになれない、

と、差別をうけている(と、本人は感じている)からだ、

と言われていますけど、そんなことは前から決まっていたことで、

差別とか言い出すのはとってつけたような感じがします。

批判されるから荒れる、荒れるから批判される・・・という無限ループに陥っている。

このループから抜け出すには、白鵬が原点に立ち返るしかない。

それを白鵬に助言するべきなのが、親方陣であり、横審のはずなのに、

それが機能していない。横綱本人が気がつくしかない。

白鵬にもいつか引退する日がくるでしょう。

そのときに、全国民が「モンゴル国籍でも一代年寄にするべきだ」

と声をあげるような、そういう形で引退してほしくて、

この記事を書きました。

来場所の白鵬に期待します。

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