本ページのリンクには広告が含まれています 勝つための考え方 大相撲

勝負は時の運。

先日終わった大相撲五月場所。大関3人のうち2人が負け越し、あと1人もやっと勝ち越した、ということで、「大関ふがいない」という声がたくさん出たようです。

まあ相撲のことをあまり知らないような一般のファンがそんなふうに言うのはともかくとしても、好角家を自称する人とか、協会の親方とか横審とかもそんなこと言ってるのがねえ・・・。後述するようにそんな程度のことを騒ぐのはとても恥ずかしいというか情けないことなんですけど、こういう声に対して横綱照ノ富士はこう語ったそうですね。

「そういうことを、やっぱり、言われてもね」と切り出すと、「誰でもそういう時期があると思うし。本当に、良いときも悪いときもあるわけですから」。

「やっている人しか分からないこと。良い時は褒めて、悪い時にたたかれちゃうのは良くないと思う」

引用元→朝日新聞デジタル 不振の大関、たたかれるけど どん底を見た照ノ富士の異議

照ノ富士だからこれくらいしか言ってないけど、言外に込められた意図はいっぱいあるでしょうね。そこらへんはすべては計り知れませんが、「良いときも悪いときもある」っていうことを理解しないとか、短期間で負けが込むってことを過大に問題視するっていうところは、ギャンブルにおいても絶対に慎まなければいけないことであり、その意味でこの話題は記事にしてもいいかな、ということで書いてみます。

大関が負け越し?ガチならたまにはあって当たり前なのでは?

とりあえずギャンブルに関係ない話。

伊勢ケ浜審判部長(元横綱旭富士)は今回の大関陣の不振に

「本人たちが恥ずかしいんじゃないですか。大関という地位にいながら」とバッサリ。来場所へ「自分の相撲をもう一度見つめ直して、しっかり稽古に励んでから出てきてほしい」と猛省を促した。

、らしい。引用元→デイリースポーツ 伊勢ケ浜審判部長が大関陣バッサリ「本人たちが恥ずかしいんじゃないですか。大関という地位にいながら」

 

いやいやいや、たしかにあんたがた世代が現役だったころは大関がバタバタ負け越しなんてことはなかったけど、それはみんな星の貸し借りや売り買いをしていたからだろ。だから8勝7敗ばっかりだったじゃないか。いまは八百長やらない力士も多くなってきてるからこうなるんだろ。

だいたいねえ、人間離れしたデカくて怪力の人ばっかりの幕内で、毎回毎回13勝だの14勝だの、何場所も全勝優勝だの、そんなふうになることのほうがよほどおかしい。子供を相手にするわけじゃないんだから。貴乃花のようにガチでそれをやっちゃった本物の化け物もいたけれども、彼だってケガとかで「悪いとき」は8勝とか7勝とかで終わったこともある。

つまり、実力と、自分の体調とか相手の調子とかそういったものがいい方向に働く「運」が伴って初めて、アホなファンや横審が「立派に責任を果たした」って褒めてくれる、13勝とか14勝とかっていう成績をおさめられるってことなんでしょう。

しかし、星勘定でしか評価をしない今の横審だの協会幹部だのファンとかに「情けない」とか言われないようにするためには、その「運」の部分をなんとかして、圧倒的な数字を残さなくてはならない。貴景勝や正代みたいなまっとうな力士なら「運」をなんとかしようとするのではなく「実力」を上げようとするんでしょうが、昭和や平成の横綱大関の多くは星の貸し借りや売り買いで「運」の部分をなくそうとした。

今の協会幹部が現役の時にそうやって負け越しを回避していたのを知ってれば、そりゃあ今の大関たちも何を言われようとも「うるせえよ」「お前に言われたくねえよ」ってなるでしょう。ふつうならそこで「俺も八百長しよ・・・」ってなるところを、そうはせずにガチで勝負してるから成績が不安定になる。いやいや、そりゃあ立派なことじゃないの。

 

それともっと問題なのは、大相撲がまさに「正直者がバカをみる」を地で行く世界になっているところ。

周りがみんな星をやりとりしてるなかでガチンコを通した(らしい)横綱大乃国は皆勤で負け越しという汚点を残し、今もそれを言われちゃう。しかし星をやりとりしながら53連勝した千代の富士は国民栄誉賞を受賞。

横綱としての責任だと思ってケガが治らないなか強行出場した稀勢の里はたかだか4連敗したくらいで「前代未聞」とか叩かれたいっぽう、大したケガなんぞしてないのにちょっと負けるとすぐ休みまくって横綱の体面を保とうとした白鵬は大横綱として評価されてる。横綱は休んでも番付が落ちないんだから、そりゃあ出なきゃ絶対に負けないわけで調子が悪かったら休んだほうがいいよねえ。ぱちんこも打たなきゃ絶対に負けないっていうのと一緒。

いやあ、これじゃあガチを貫いて一生懸命やろうなんて思わないでしょ。横審や協会やファンがまともだったらこんなふうにはならなかったはず。

令和になってガチ相撲を貫く力士が多くなってきたらしいとはいえ、協会幹部や横審やファンが星勘定しか評価しないっていう構造は変わってないから、やっぱり正直者がバカをみる世界っていうのは変わらない。

横審がやるべきことは・・・

体調や機嫌の波というものがあるのが当たり前の人間と人間が真剣勝負(本来そうであるはず)でぶつかる相撲。しかもその勝敗はどっちかの体の足の裏以外の部分が地面につくか、土俵外に体が着いたら終わり、っていう運の要素もからんでくる勝負である以上、照ノ富士が言うように「いいときも悪いときもある」ってのは当たり前のはず。

だから、横審や協会幹部や一部のファンが、いいときには「責任を果たした」とか言って褒めるだけ、悪いときには「情けない」とか責めるだけ、であるのは、ものすごく恥ずかしいというか、そんなだから大相撲はどんどんつまらなくなるのになあ、という残念な気持ちにしかなりません。

ガチを貫いたといわれる平成の大横綱貴乃花ですら、横綱時の勝率は8割くらい。ていうことは負ける確率は1/5。ぱちんこ打ったことあればわかると思いますけど、1/5で起こる出来事が15回の試行のうち8回あった、なんてことはいくらでもあるはず。並みの横綱大関なら勝率7割弱とかだから、すると15回のうち8回負けるなんてことが起こる確率はもっと多くなる。

そういうことが起こらないほうがおかしい。昭和平成の横綱大関は星のやり取りで15回のうち8回負けるという事態を回避していたのであって、そっちのほうが異常なことであり、現在の大関たちの「頻繁に負け越す」っていうのはそれが(ガチが前提の)大相撲のあるべき姿のはずなのです。

 

まあファンは星勘定で騒いだっていいんですよ。ひとそれぞれの楽しみ方で楽しめばよい。勝ち星に一喜一憂するだけであっても、見てくれるだけで大相撲にとってはいいことでしょう。

しかし横審だのがそんなレベルでもの言うだけっていうのは、「勝負事のことなどなにもわかってません!」と自分のアホさ加減を喧伝してるようなものであって、それは負けまくる大関よりももっと恥ずかしいと思うなあ。大谷翔平が1試合で2~3回三振したからって騒ぐようなもんでしょ。漫画「ドカベン」で打率七割の山田太郎が三振して「山田が三振・・・」と里中がガクゼンとするシーンがありましたが、現実にそんなこと言う奴がいたら「アホか!たまには三振くらいするわ!」という話で、大関が負け越しした!とか騒ぐのもそれと同じくらい愚かしいことでしょう。

横審や協会幹部や好角家が騒ぐべきことはそんなことじゃないはずなんだよなあ。

 

この場所でも微妙な判定で負けたりした貴景勝。周りはなんで物言いつかないんだと騒いでいたけどなにかと理不尽な扱いを受けることが多い人。しかし本人はべつに不貞腐れるわけでも文句言うわけでもなく、淡々といつもどおりやってましたよね。白鵬だったら手を挙げて駄々こねたでしょうにね。

対して、こちらも微妙な勝負だった豊昇龍の正代戦における、負けた豊昇龍の礼すらもしないあの不貞腐れ方。奴は何度かこういう不貞腐れた態度を見せていますね。そんなのをオジの真似しなくていいんだって。

横審や協会の幹部や好角家がやるべきことは、こういうところをちゃんと評価、あるいは指摘することじゃないのか。

「貴景勝は成績いまいちだったけど土俵態度は相変わらず立派だよね」とか、「豊昇龍は勝ち越したけど土俵上でまともに礼もできねえような奴はいらねえよ、師匠はなにを教えてんだよ、もうモンゴルへ帰らせろ」って言うことなんじゃないですかね。

まあ白鵬が土俵下で判定に不服でダダをこねてもクビにしなかったくらいだから、横審や協会にそんな仕事を期待するのも無駄ですね。

「勝負は時の運」。それはぱちんこも同じ。しかし・・・

それはともかく、たった15日間での勝ち星が多かっただの少なかっただのいちいち騒ぐ奴らが大相撲をつまらなくしたというのはたしか。現行の制度下なら、大関なんてとっかえひっかえになるのが(ガチなら)当たり前のはずなのです。最近の大関が弱いわけではなく、あるべき姿になっただけ。

「勝負は時の運」という言葉もあるように、強い奴が必ず勝つわけではないし、弱くても必ず負けるわけではない。だから面白いのに、なぜ大関が負け越したり横綱が4連敗したくらいで鬼の首をとったかのように騒ぐのか。勝ち負けを繰り返しながら、ほんとうに強い人は長いスパンで勝ちのほうが多くなる、というのがほんとうの姿でしょう。強いんなら15日間で必ず8回以上勝つのが当たり前なんて言うほうがどうかしてる。

 

そしてそれはぱちんこも同じですね。ぱちんこも短いスパンでの勝負は「時の運」。「実力があっても必ず勝てるわけではない」「実力がなくてもたまには勝つこともある」。でも、長い長いスパンでみれば実力のあるほうがより多くの勝ちをつかむことになり、実力がない人はいつか必ずマイナスとなる。

だから短いスパンの勝ち負けにこだわってはいけないのです。これはもう同じことを何度も書いていますから、「またそれかよ」と言われるかもしれませんが、ここを理解できないばっかりに勝てない、っていう人はものすごく多いと思います。

私も収支をつけるときはどの機種でどれだけプラスになったかマイナスになったか、それで1日でどれだけプラスマイナスになったのかを毎日記録、それを積み重ねて月単位ではどうだったのか、その結果年間ではどうだったのか、というふうにしていますが、それはそのほうが管理しやすく問題点が発見しやすいからそうしているだけのことで、極端な話年間での収支さえ目標達成できれば(せめて400万はプラスにしたい。達成できたことないけど)1日単位とか月単位での勝ち負けはどうでもいいのです。

年間でそれなりに勝っていても、1日単位をみれば10連敗とかはけっこうあるわけです。しかしそこを問題視してしまうと、立ち回りを誤ることになります。1日単位での勝利を残したいばっかりに、打つべき台を打たなかったり、無謀な勝負をして一発を狙おうとしたりしてしまう。

パチンコ・パチスロ:「連敗」とか「連勝」とかいうとらえ方を捨てよう!

勝っているうちにやめる、という考え方

 

1日単位での勝ち負けにこだわるがために負けをさらに重ねる勝てないパチンカーと、大関がたまたま負け越したからってギャアギャア騒ぐ人、なんか似てるなあ、と。どちらも短期的な視点でしか考えないから、おかしなことになる。

横審や相撲協会がどうなろうが知ったことではありませんからそっちはどうでもいいとしても、世のパチンカー・スロッターの皆様におかれましては、そのように短期的な勝ち負けに惑わされることなく、長い目でみた勝ちを目指して正しく打って、ぱちんこを楽しんでいただきたいです。

-勝つための考え方, 大相撲
-, , , ,