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名機復活?山佐ネクストの6号機「ナイツ」を打ってきました

私は2002年までとあるブラック企業でサラリーマン生活を送っていました。2001年ころになるともう会社に嫌気がさして、仕事は適当にすませてパチスロばかり打っていた・・・っていうのは前にもどこかの記事で書きました。

そんなころに山佐から出たパチスロが、美しいフルカラーLEDとワイドリールをもつ新筐体で登場した「ナイツ」でした。

当時の私は神奈川県で仕事をしていて、大船駅前にあった、怪しげな裏モノがたくさん設置されていたホール(名前が思い出せない)で、異常な連チャンをしてみせる「兜」や「ニューパルサー」などを打ってひたすら負ける毎日を送っていまして、そのホールに「ナイツ」が導入されたのです。

その「ナイツ」はたぶん裏モノではなかったと思いますが、「裏モノ」っぽい怪しさはなくとも、その美しいたたずまいは、神秘的というかミステリアスというか、そういう意味でのなんともいえない「妖しさ」を発散していました。あまりにも濃い「月」図柄の顔つきといい、業界初の「Yタイプ」(当時のパチスロはボーナスゲームが最大3回のAタイプか、最大2回のBタイプが主流だった)ってなに?というのにも惹かれた。

だから当然打ってみたんですけど、初打ちでそれまでに体験したことのないくらいの衝撃を受けたのをおぼえています。スタート音からストップ音やリプレイ音などありとあらゆるサウンドのすべてがの神秘的な響きと美しさを放ち、哀愁あふれるBIG中のBGMには心を揺さぶられる。美しいリールフラッシュ演出や、ワイドリールで繰り広げられる多彩な出目演出に目を奪われる。そして最も「すげえ!」って感動したのは、この台ではじめて搭載された「バウンドストップ」。バウンド発生は小役orボーナスで、出目との絡みでボーナスを察知したときの喜びは、その斬新すぎたリールの感触と相まってまさに革命的なキモチよさでした。

ランプが点いているあいだに当たれば平均獲得枚数400枚超の「ハイパービッグ」に「必ず」なるってのも魅力でした。「ランプ消えるな!」「今今今!今当たれ!」っていうだけでエキサイトできたし、スイカorボーナスなんていう演出や出目がきたらスイカがそろってもはずれても嬉しい。適度な確率で発生する小役ナビがくるたびに「どこを狙ってやろうか」とアツくなったり、リールがスベったりしたら「今のスベリは・・・?」と出目を精査してみたり。そんなふうにしてプレイしているうちにあっというまに時間が過ぎていく。「飽きる」ということはあり得ない、っていうくらい好きでした。

2002年にブラック企業をやめた私は新宿歌舞伎町の「グリンピース タワー店」に入り浸るように。そこの3階には「ナイツ」が6台か8台くらいあって、その向かいには私の目押し力を鍛えてくれたIGTの隠れた名機「ディノベイダーB」がありまして、どちらも設定6の破壊力がバカバカしいほどの凄まじさだったので、設定6がどこかに投入されるっていう日にはほとんど必ずそこでどちらかを狙っていました。何年も通ってディノベイダーBの6をつかんだのはたしか1回、ナイツのほうは3回くらいあったと記憶。万枚達成はありませんでしたが、ナイツは9,000枚くらいは行ったことがあったかな。なにしろ設定1だと約1/200のBIGが6だと約1/120とかでしたから、ハイパーBIG→ランプ消えないうちにまた当たってハイパーBIG・・・というループが必然的に多くなり、ふだんの低設定とはまったく別次元の出玉性能になっていましたね。

昔話が長くなりましたが、ビジュアルもサウンドもめちゃめちゃカッコいい、出目演出もぬかりなく奥深い、斬新な演出とシステムを搭載、出玉性能も圧倒的だった「ナイツ」はまさに歴史に残る名機でした。

で、その「ナイツ」を忠実に再現した6号機が出た、という。

山佐ネクスト ナイツ

ふつうなら「おお~!すげえ楽しみ!」となるところですが、2016年に出た「ナイツ2」がまさかの4つボタン、そのうえいわゆる「リノタイプ」で、なんだこりゃあ・・とガクゼンとするしかないデキでしたから、今回も「どうせ・・・」という気しかしなかったのです。なんか200台しか売らないらしいし、打つことはないだろうと思っていました。「ナイツ」が打ちたいならどこかのスロゲーセン、もしくは我が家にあるプレステ2でいいかな、と。

そう思ってたら、ほとんど行くことのないとあるホールにひっそりと「ナイツ」が導入されているのを発見。そっちに行く用もあったので、じゃあついでにちょっと打ってみようか・・ということに。

サウンドを聴くだけで懐かしさに震える!

貯玉はないので現金投資。天井は・・・1,000Gを超えた後に当たったらそれは必ずハイパーBIGになる、というだけなのか。う~ん、とりあえず打ってみたいだけだからそんなに深追いする気はないけど、早めに当たってほしい・・とか考えながらプレイを始めます。

あのワイドリール搭載の古い筐体とはもちろん打感は異なるけれども、サウンドはすべてが4号機ナイツそのもの。昔すごく好きだった曲とかを聴きなおすとそのころのことが鮮明に思い出される・・っていうのは音楽好きな方でなくともあると思うんですけど、ナイツのこの音を聞くと、ブラック企業に嫌気がさして退職し、将来がまったく見通せないパチプーになって苦しかったころの心境が思い出されます。将来が見通せないっていう点に関しては今のほうが厳しいんですけどね。

リール配列も4号機そのままなのか。そしてあの「月」図柄の、一度見たら忘れられない濃い~カオもそのまま。うたい文句では、狙う場所でリール制御が変化するのも継承しているという。でももうそのへんはだいぶ忘れちゃったなあ・・・

と思ってたらレバーオンでいきなり「ゴッ!パキーンパキーン!ディロリロリ~ン・・・」というなんともいえないあの確定音とともにリールがフリーズしボーナス確定。これは前ゲームまでで入りを見逃したか。20G目、投資は1,000円。

月を揃えるとこれが残念ながらチャレンジBIG。しかしチャレンジでもそれほど「残念」と思わないってところがナイツの名機たるところでしたね。名曲「月明かりの夜に」が聴けます!

面倒くさい要素は増えたが・・・核となるゲーム性はきちんと継承されている

BIG中にはPUSHを押すことで入りの出目と役を確認することができます。それでチェックしてみると、やっぱり3G前にすでに入っていました。もうリーチ目もだいぶ忘れちゃったみたい。リーチ目だけで演出なしってのもメーカー発表によると30%ほどはあるらしい。なかなかいい匙加減?

BIG中は右から左に星が流れると技術介入によって15枚役ナビをGETするチャンスとなり、右中を押してから左リール中下段にチェリーを目押しすれば成功となります。これはまあそんなに難しくないけど、失敗すると大損するのでここは慎重に。技術介入要素としてはちょうどいい難易度じゃないでしょうか。上手くない人でもボーナス図柄の塊をなんとなく狙えばたまには成功するでしょうから、挑戦する気にもなれるはず。

この最初のチャレンジBIGで170枚獲得。その後108G目、第二停止まで「ウェーブフラッシュ」が発生して小役が揃わずで入り。これもチャレンジBIG!148枚獲得して終了時に下パネルがフラッシュしましたが、これは設定示唆らしいですね。終了画面に月だのフクロウだのが出るのでそれとフラッシュが複合すると特定の設定を否定するようです。このときはフラッシュのみで画面はデフォルト。その場合は・・と調べてみると、え?「設定4否定」?

なんだよ設定4否定って。設定4といえば高設定なのに、それを否定するとは。クレオフ音が発生すると456確定となったり346確定となったりするパターンもあるらしいので、そのへんと組み合わせて設定を絞り込めってことなんだろうけど。ややこしいなあ。トロフィーだけでいいよ。

それに高設定が入るとしてもどうせ4くらいだろ、と考えると、4否定ってのはなんかすごく打つ気をそがれるなあ・・などと考えながら続行しますと、追加投資5,000円、270Gのところで弱予告音→緑フラッシュ(スイカナビ)から第二停止で「バウンドストップ」が発生!出目は・・・スイカがテンパイ!エイっと第3停止するとハズレ!気持ちいい~!

これがハイパーBIG! ハイパーの曲もカッコいいんだなあ。それを聴きながら左にナビされたボーナス図柄を目押しするのがほんと気持ちいい。4号機と比較すれば若干面倒くさい要素は増えましたが、まあそのへんは仕方がないんでしょう。

360枚を獲得し、ハイパーランプがパーフェクトの状態で続行しますと、8G目に強予告音→赤ナビフラッシュからチェリー、なんだチェリーか・・とガッカリして右を押したらリーチ目となってオシッコが漏れます!

 

カッコいい。これは「チェリー重複」ではなく、こういうかたちのリーチ目役、ということらしいですが、どっちにしろこういうのがいきなり出て悶絶できるってのはイイですね。4号機の場合は赤ナビフラッシュ→チェリー停止なら(前ゲームでの入りを見逃してないかぎり)期待できなかったのに対し、今回はそのパターンでも出目によってはそこで入りとなることもある。

それと、4号機ではリール回転時に発生するのみだったナビフラッシュが、今回はリール停止時に発生したりすることもあって、タイミングが遅いほうがチャンスとなるってのも、楽しみ方の幅が広がっていいですね。

 

そのハイパーで343枚獲得、思わぬハイパーの連チャンで下皿がカチカチに。一撃で350枚くらいってのはこのご時世、なかなかの出玉感ですね。

しかしその後ハマって、設定4を否定されたし、ナイツはもう1台あるからそっちの可能性を探ってみるか、ということで400Gまででヤメ。

持ちメダル100枚ほどを持ってもう1台のナイツへ移動します。

強烈なハイパー連が炸裂!

2台め。こちらも0Gで放置されている。なんで誰も打たないの? っていうか客自体が全然いないから当然か。

持ちメダル約100枚と1000円を投資、75Gのところで演出なしリーチ目。今度はちゃんと察知できました!入りを察知したら1枚がけボタンを押すと「フライングベット」機能が発動し強制的に「疑似遊技」となり、入っていればボーナスを揃えられ、そこから「前兆」のあいだBIG中と同じように変則打ちすると15枚役をとれることがあるので要実践。しかし「前兆」って何?入ってるのに揃えられないゲームとかが強制的に発生するのかな?それとも告知発生までにそれだけかかるのを「前兆」って言ってるんだろうか。

それがハイパーBIGで、次が183G目にまたハイパー。強予告音から緑ナビ、スイカがはずれて悶絶!

さらに49G目にチェリー付きリーチ目からハイパー!ランプはまだ消えてなくて、ハイパーが確定するリーチ目はなんとも嬉しい!気持ちいい!

さらにさらに21G目、第二停止までウェーブフラッシュ発生でランプがテンパイ、どうせ揃うんだろというところでハズレてくれてまたまたハイパー!

↑さりげな~くボーナス確定しちゃうのが気持ちいいし、演出とリール出目の絡みでドキドキするってのはまさにパチスロの本質的な楽しみ。それを堪能できるマシンは今はものすごく稀有になっていて、だからパチスロは斜陽になった。こういう台がもっと人気になってくれれば・・200台と言わずもっと売れ!

このハイパー4発でいっきにドル箱突入。4号機にはさすがにかなわないとしても、こりゃあスゴイ出玉性能。ハイパーハイパーまたハイパー、ってなればあっというまに2~3千枚になることもたまにはありそうですねえ。

もちろん続行。高設定が投入されているとは思えないけど、まだまだ新しめの台、万が一ということもある・・・いやないな。しかしそれでも、せっかく持ちメダルができたし、ここはとりあえずもう少し打ちたい。

今度はひたすらチャレンジBIGに偏り・・・

いっきの連チャンで気持ちよく続行しましたが、その後は大ハマリはないもののひたすらチャレンジBIGばかりになり、出玉は徐々に削られていきます。ナイツの「あるある」ですね。

チャレンジBIG後にはいちおうランプが点くので、速攻で当たればそこでハイパーとなりますが、それがすぐ消えちゃうんだなあ。チャレンジ後16Gで当たったのに2G前に消えちゃってて、遅いよ!と歯噛み。その次に45Gで当たるも、そこでも数ゲーム前に消えちゃっててチャレンジに・・・

なんていう展開が続いて、冒頭のハイパー4連後にBIGを8回引いたのにも関わらずそのうち7回はチャレンジ。終了画面もとくに変わったものは出ないし、トロフィーもこれだけ当たれば高設定であれば銅くらいは出てもおかしくないけどそれも出ないし、高設定などもともとあるわけないし・・ということで、結局全部飲まれたところでヤメ。まあ楽しめたからOK!

 

いやあ面白かった。4号機を継承、っていう部分についてはかなり素晴らしいデキの台じゃないでしょうか。左リール月付近を狙うとスベリがアツいゲーム性となるっていうところに関しては、4号機そのまま、っていうわけではないのかな?と感じたところもあったものの(4号機はたしか「ヌポっ」という音とともにさりげなくスベったりして「あれえ~今のって?」っていうふうに考えさせられるようになってたと記憶してますが、今回はスベるとご丁寧にストップ音が遅れてくれる。わかりやすくていいのかもしれないけど・・)、あの美しすぎるサウンドがきちんと継承されているっていうだけで打つ価値がある。

 

ということで、「もっと打ち込んでみたい!」と思わされる面白い台に仕上がってました!設定推測はかなり困難っぽいし、なにしろ設置がないので今後打てるかどうかは不透明ながら、もし万が一高設定をつかむようなことがあればまた記事にしてみます!

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