もうすぐパチスロ5号機時代が終わる・・・
前の記事 終焉を迎えるパチスロ5号機時代。忘れえぬ名機21選その①~「ホークⅢ」~
につづき、私の個人的思い入れのある名作5号機の話を書いていきます。
今回はIGTの「逮捕しちゃうぞ」と、
オリンピアの「空手バカ一代」。
いま思い返してみると、
パチスロとしてはそんなにたいしたことない台だった・・・のですが、
どちらも楽曲がすばらしくて、
それを聴きたいがために打った思い出の台です。
5号機最初期に登場したRT搭載機「逮捕しちゃうぞ」
「逮捕しちゃうぞ」は2006年にIGTから登場したボーナス+RT機。
モチーフとなっているのは美人警官を主人公とした藤島康介のコメディ漫画。
約360枚獲得のBIGと約100枚獲得のREGで出玉を増やしますが、
なつみ&みゆきが描かれた赤図柄揃いのほうのBIG(ループボーナス)には、
次回ボーナスまで継続するRT「特売タイム」がついてきます。
登場当時私はサラリーマンで(転職後で、時間的にはわりと余裕のある会社でした)、
休みの日には東京の新宿でパチスロを打っていました。
で、いつも行っていた、いまはなき「グリンピース歌舞伎町店」に
6台だか8台だか導入されていて、
しょっちゅう「全台設定6」をやっていたので
空台があれば(けっこう空いていた)かならず打っていたのです。
全台設定6が公開されていたのになぜ空台がけっこう拾えたのか、
というと、当時はまだ爆裂性能の高い4号機がホールに残っていたため、
5号機の設定6が公開されていても4号機を選ぶ人も多かったのです。
まあ、それも仕方のないくらい、出玉性能は魅力が乏しかったのも事実。
「逮捕しちゃうぞ」の設定6の機械割は105.2%とされていましたし、
初期の5号機はみんなそうでしたがボーナスはものすごく重い(設定6で合算が1/243)。
ただし、この台はBIG獲得枚数が破格の約360枚、
運よくRTつきのほうのBIGがループすれば
一撃1000枚オーバーくらいはけっこうありました。
基本的にレア小役→連続演出、という流れでボーナス告知、が多かったのですが、
ごくまれに小役ナビ矛盾とかがあったり、
その小役ナビ演出もなかなかよくできていたりと、
私は好んで打っていました。
↑中押しすると面白さ倍増。中段になつみ&みゆき図柄が止まればチェリーorループボーナスorループボーナス重複スイカで激アツ!
で、なによりも好きだったのはBIG中の楽曲。
ループボーナスは「ここへおいでよ」
青BIGは「明日への勇気」
という曲が流れます。
YOU TUBEにはあがってなかったのでPVを貼っておきます。
どうしても音源が欲しくて
「逮捕しちゃうぞ」のサウンドトラックなどを
一生懸命探しましたがみつからない・・・
と思っていたらあとになって
これはパチスロ用のオリジナル曲であることを知り
ガッカリした思い出があります。
RTは次回ボーナスまで継続で、
全然増えないくせに延々とハマるうえに
演出があまり面白くなかったので、
RTはいらなかった・・・とか不満はなくはないですが、
とにかくBIG中の歌が聴きたくて打ちに行っていました。
なので、ボーナスがREGだったりするとほんとうにガッカリ。
私の場合このように、
ゲーム性に多少の難があってもサウンドの良さだけで
好きになっちゃうというのはよくあります。
(私に言わせればバジリスクなんかは陰陽座の曲のカッコよさだけでもっているようなもの)。
オリンピア(「ゴールドオリンピア」ブランド)の「空手バカ一代」もそんな台でした。
ここまでやるか!・・・と呆れるくらい曲がカッコいい
「空手バカ一代」は2007年に登場したボーナス+RT機。
モチーフはもちろん梶原一騎原作のあの名作漫画。
こちらも「逮捕しちゃうぞ」と同じく、RTは次回ボーナスまで継続。
RTの名前が「百人組手」。
ボーナス成立まで「お次!お次!」と相手をぶちのめしまくります。
ボーナス後に訪れるチャンスゾーンで「ベル・ベル・リプ」の突入リプレイを引けばRT突入。
液晶演出は文句なしに面白かった。
眉毛を剃っちゃうプレミアム演出とか、
ビール瓶を手刀でぶった切って瓶の色で小役ナビとか、
素手で石をたたき割る演出とか、
レバーオンでいきなり「死!」っていうカットインが発生したりとか、
とにかく暑苦しい。
そして、笑っちゃうほど暑苦しい楽曲。
↓BIG中の曲がこれ(RT突入期待度の高い「空手BIG」)。
「空手空手一撃~!」というフレーズは一度聴けば夢に出てきそうなくらいのインパクト。
なかなか突入できないRT「百人組手」の曲はもっとすごい↓。
この曲はRTが(たしか)100ゲーム、つまり100人倒したところで始まるんだと記憶してますが、
はじめて聴いたときはあまりの衝撃で椅子から転げ落ちそうになり、
無限RTのイケイケ感も手伝って笑いがこみあげてきましたね。
このアツさとカッコよさは5号機パチスロ随一といえるでしょう。
なんでそんなに気合が入っちゃってるの?と訊きたくなるほどの、
火花を散らすかのような自己主張しまくりの各楽器のテクニカルな演奏、
超ドラマティックでとてつもなく大仰な曲展開は
パチスロ専用楽曲にするのはもったいないと思わせるほど。
なぜ、CDで発売しなかったんだ!
作曲&演奏が誰なのかもみつかりませんでした。
RTは1ゲーム当たり0.5枚くらいしか増えませんでしたが、
純増3枚の台よりも脳汁がドパドパでる感じがありましたね。
おもしろい液晶演出とこのカッコよすぎるサウンドで純増2枚や3枚だったら
絶対に爆発的人気になっていたでしょう。
また打ちたいですがP-WORLDによれば設置店は0。
スロゲーセンとかで打てる場所はないんでしょうか。
ぜひとも続編をつくってもらいたい。
ちなみにこの台のモチーフとなったアニメ「空手バカ一代」のエンディングテーマ曲、
山崎照朝(極真会館出身の武道家・キックボクサー)がうたう
「空手道おとこ道」
は、個人的にアニメソング史上5本指に入ると思う超名曲、超名演。
軍歌っぽい曲調に好き嫌いがわかれるかもしれませんが、
ひたすら男らしい歌唱に胸が震えます。
現在の音楽シーンでは、男だか女だかわからないようなナヨっとした声で
情けない裏声を使ったりして歌う男性歌手ばっかりでほんとうにウンザリなんですが、
こういうカッコよさを体現する歌手がうまれてきてほしい。
なぜ原作アニメの曲を使わなかったのだろう・・・とも思いましたが
(権利関係がいろいろあるんでしょうが)、
この台の場合はパチスロオリジナルで正解でした。
なぜ、こういう制作側の本気が感じられるパチンコ・パチスロが
いまはまったく出てこないのか。
遊技機メーカーは
6号機時代の到来を機に、
プレイヤーが「ここまでやるか!」と
唸るような台を全力で開発し、
パチ業界をなんとかまた盛り上げてほしいです。