昨年、設定付きパチンコがポツポツ登場し始めたころに、
「こんなもんは打っちゃダメだ!」などと、
設定付きパチンコをクソミソにケナした記事を書きました。
→全パチンカーは「設定付きパチンコ」を全力で拒否せよ!! 前編
→全パチンカーは「設定付きパチンコ」を全力で拒否せよ!! 後編
このあたりの記事はけっこう読んでいただけてるようで、
「いや、設定付きにだってメリットはあるだろ!」といった
ご意見をいくつかいただいたりもしました。
設定付きではプレイヤーが徹底的に不利、という認識は変わらないが・・・
もちろん、全国のパチンコ店が全部が全部同じスタイルで営業しているわけではないし、
いわゆる釘調整の問題の取り扱われ方も地域によって温度差があるようなので、
地域やホールやその時々の状況によっては
「勝つために、設定付きパチンコは狙い目」
という場合もあるでしょう。
しかし、設定付きパチンコは、
勝つという目的を達成する過程において
従来のパチンコと比べて「設定」という不確定要素、考えなければならないこと、がひとつ増える、
というのは、どこの地域だろうがホールだろうが間違いのないところ。
これまでは回る台をきちんとした打ち方でプレイしていればそれでよかったものが、
設定付きではそうではなくなる。
それに従来のパチンコでは、回らない台はつまり出ない台ということなので、
「確実に負ける台」を避けることは比較的容易だったわけです。
回らなければヤメればいいんだから。押し引きの判断はそれでOKだった。
しかし設定付きの場合は「ひょっとして高設定が入っているかも」という期待を(ホールの手練手管によって)
抱かされてしまうと、ほんとうは出ない台であるのに騙されて打ってしまい、結局負けてしまう・・・ということも起こってくる。
そういうわけで、とりあえず私は
「設定付きパチンコは基本的に無視。打つとすれば『もし設定1であっても勝てる釘』の台をみつけたときだけ」
というスタンスをとっていました。
どうせ設定1、と考えてその前提で台選びをするのなら、
設定機能のないパチンコを打つのと変わりはないですよね。
しかしそうすると、そんな台あるわけない・・という話になります。
設定1でもボーダーを大幅に超える釘、となると、
もうもんのすごくアケられてないとダメ、ということになってしまう。
するとやっぱり、パチンコにしろパチスロにしろ「設定を判別することなど不可能。できるのは推測することだけ」という前提にたって立ち回っている私としては、
「設定付きパチンコは打てない」ということになり、
これまでに打った設定付きパチンコは
「P沼」だけ。これはただ単に面白そうだから打っただけです。
設定付きパチンコはクソだが、勝てそうならクソ台だろうが打たなくてはならない
で、先日、ビスティから出た設定付きパチンコ
「モードぱちんこ どらむ☆ヱヴァンゲリヲン GOLD」が
いつもパチンコを打つホールに導入されました。
その台をみると・・・おお、なんかものすごく回りそうにみえる。
設定1ならボーダー回転数は(このホールは27.5玉交換)1000円あたり25~26回くらい?
勝つためにはそれを大幅に上回ってくれないとダメなわけで、
まあそこまではなさそうだな・・・と思いつつ、いちおう打ってみることに。
「設定付きパチンコは打ってはいけない!」とか言ってたのに打つのかよ!と怒られそうですが、
勝たねば餓死確定という立場の私は、
勝機がみえるならば怒られようがどんなクソ台であろうが打たなくてはならない。
それに、設定付きパチンコ完全無視をず~っと続けることはできなくなる可能性もあるわけで、
これをきっかけに「設定付きパチンコで勝機を見いだすには?」ということもきちんと考えるべきかな、と。
実質的には「時短機」。おだやかな波になりそうなスペック。高設定or甘釘なら安心して粘れる?
「モードぱちんこ どらむ☆ヱヴァンゲリヲン GOLD」は、
先行して出ていた「どらむ☆ヱヴァンゲリヲン PINK」の新基準バージョンで、
6段階設定つき。
低確率時の大当り確率は1/129.8(設定1)~1/95.5(設定6)で、
高確率時の大当り確率は1/129.5(設定1)~1/95.4(設定6)。
確変に入ってもほとんど変わりません。実質的には「時短機」ですね。
大当りはヘソ・電チュー共通で
2RのREG(280個くらい)が31%、
7RのBIG(980個くらい)が62%、
10RのMAX(1400個くらい)が7%。
BIGとMAX後は100回転の電サポ付き確変に突入、
REG後は30回転の時短が付きます。
REGに偏ると大負けもあるかもしれないけれど、
基本的には勝っても負けてもたいしたことにはならないスペックですね。
大連チャンして一撃万発なんてのはほとんどなさそうだし、
その逆が起こることも頻度は低そう。
高設定もしくは甘釘をつかんでタコ粘りすればカタい勝負ができそうです。
で、今回の実戦台。
打ってみると、最初の1000円分くらいで35回くらい回っちゃって、
そのまま2時間ほど打って結局平均では27~28回くらいに。
あれえ~?これなら設定1でもなんとかなる?
この日は時間がなくプラス1,872個でヤメ。詳細データは取りませんでした。
どうがんばっても電サポ100回転中に30~40個くらい減っちゃうけれど、これくらい回ればもっと粘るべきか?
次の日も狙うことにしました。
実戦データ① 波乱はなく安定してチョイ勝ち。
2日目。回転力は前日よりちょっと落ちる感じ(25~26回くらい)になったけれど
たぶん釘は据え置き。前日が回りすぎだったか。
REGに偏ったりすることもなく、安定してチョイ勝ちに。
大当り出現率は 1/115.2 と、設定はなんともいいがたい感じ。
まあいつも言うように1日単位で設定を看破しようなんてことがどだい無理な話であって、
今回はとりあえず設定はどうでもよい。
「設定1でもヤレそうな釘で粘る」というのが主眼の実戦ですから。
ちなみに、大当たり終了後のリールフラッシュの種類で設定示唆を行っていて、
回転(奇数示唆)
さざ波(偶数示唆)
カミナリ(高設定ほど出やすい。あまりカミナリには見えない)
出撃フラッシュ(MAX・BIG後なら設定2以上、REG後なら設定4以上確定。エヴァ3機が順に出撃するようにフラッシュ)
十字爆破(見たことないので説明不可。MAX・BIG後は設定4以上、REG後なら設定6確定)
・・・となっています。
詳しくはそのへんの解析サイトを参照していただきたいですが、
MAX&BIGとREGとでは出現割合がちょっと違っていたりするし、
設定間格差も微妙なので、
確定演出が出ない限りあまり使えないですね。
実戦データ② 設定2以上確定演出が出現
3日目。釘は据え置きっぽい。
前日よりはストロークのコツがわかってきて
(ブッコミに玉が通るように意識して打つとワープに入る確率が上がり、結果として回転数もあがりやすい感じでした。まあ釘にもよるでしょうけど)、
1000円当たり回転数は初日のように27~28回転ほどに。
この日も快調に大当たりを引き、
8回目の当たり(BIG)後に
設定2以上が確定する「出撃フラッシュ」が出現。
設定2~6で出現率は同じ(5%)らしいので、
これが出たからといって高設定の可能性がたかまるわけではないようです。
ただ、とりあえず1じゃない、っていうだけ。
大当り出現率は1/98.95となり、そこだけをみれば「ひょっとして高設定?」という感じに。
もちろんこの程度の回転数では「設定推測」と言うのも憚られるっていうくらいのもの。
まあどうせ設定2のヒキ強でしょう。
しかしこれだけ当たっても出玉はショボいなあ。
若干REGが多かったのにこの出玉ならまあいいのかな。
やはり波としてはおだやかになりやすいのかな・・・
と思っていたら次の日は・・・
実戦データ③ いいところなく負け
4日目。釘はやっぱり据え置きと思われ、
粘ってみたもののクソほども引けず負け。
これでは設定推測もヘッタクレもない。
しかし、回る台を打っていさえすれば
こんな展開を喰らってもこの程度の負けで済みます。
設定はわからないが・・・とにかく回る台をまじめに打っていさえすれば、勝機はある?
こんな感じで、設定はわからないけれども
ず~っと釘は据え置き(と思われる)
の台を追いかけていまして、
この記事作成時点で9回打ってプラス 12,343個という成績になっています。
すべてのデータを取っていないのでトータルでの大当り出現率などは分かりませんが、
だいたい設定2くらいの確率で大当たりを引いている感じで、
とくにラウンド振り分けがいいほうに偏っているわけでもないので、
それでいちおうプラスですから(こんなプラスはすぐに吹き飛ぶ程度だけれど)、
設定1であってもこれくらい回ればとりあえず勝負できる・・・のかな。
というかこの台は、長い目で考えると打ち手の技量によってかなり差が出てきますね。
だからこんなに回る調整になっていたのかも。
さきほど言ったように通常時(電サポ中も)は、きちんと玉がブッコミに通るように打たないとワープにあまり入らないし、
電サポ中は打ちっぱなしだと恐ろしい勢いで玉が減ります。
電サポ中の玉減りをゼロにするのはちょっと難しいですが、
電チュー保留満タン→打ち出しヤメ→保留が2個になったら打ち出し・・・という
程度の止め打ちでも、とにかくやればかなり節約はできますね。
それから、保留が最大8個のタイプなので、
漫然と打っていると大当り時の無駄な保留が多くなります
(大当り中とその後の電サポ中に保留は溜められるんだから、大当り時に残っていた保留は基本的に全部無駄ですよね。その保留を溜めるために打った玉がすべて無駄、ということです)。
保留が点滅したり先読みが発生したりしたら即打ち出しを停止しなければダメですね。
サムい予告や期待できない展開のリーチであっても
ハズレ→警報→暴走→大当たり、という復活パターンもけっこうな頻度で発生するため、
油断せずに必ず打ち出しを停止しなければなりません。
「一発告知」モードにしておけば、
右下のセグが壊れたりとかスタート時の音声が変わったりとかで早めの確定告知が出ることが
少しは増えるようなので、「一発告知」でのプレイがおすすめです。
そういった細々としたことを徹底しながら今回くらい回る台を打てば、
設定のことは考えずに勝負してもいいのかな、と。
さらにこの台を追いかけてみて、
もっと実戦を積み重ねたときに収支がどうなるか。
釘が変えられるまで、もうちょっと打ってみようと思っています。
まあ、ドラムのシンプルな演出は嫌いじゃないので、毎日打っても苦に感じないし。
ゲーム性に関して文句を言うとすれば、先読み演出が多くてウザいのと、
ラウンド数を告知する大当り時のルーレット演出がつまらないことかな。
ルーレットじゃなくて、ボタン押下→初号機役物咆哮、でBIG確定、MAXの場合はなにがしかのプレミアム演出が発生・・・でよかったのでは。