先週はお休みだった「うたコン」。
視聴率は好調らしいですけど、
冷静に考えてみると
方向性がブレまくりというか、
どんな番組を目指しているのか
ちょっとよくわからない、というのが正直なところ
(このブログも、いちおうパチスロブログなのに
歌番組のレビューばっかりしているわけですけど)。
歌謡コンサートが、長きにわたって高品質な歌番組として
君臨していただけに、このごった煮的な構成で、
このままやっていけるんでしょうかという心配しかできない。
ここまでは放送前に書いているんですが、
出演予定者は以下のとおり。
石川さゆり,HKT48,郷ひろみ,コブクロ,坂本冬美,島津亜矢,高橋みなみ,
T.M.Revolution,氷川きよし,一青窈,藤井フミヤ,南こうせつ。
どういう事情か知りませんが相変わらず無理やりねじ込まれている感のある
HKTや高橋みなみなどのAKB系が、ちゃんとしたパフォーマンスを
みせてくれるかすごく心配。
テーマは「心つなぐ元気ソング~九州に愛をこめて~」。
「被災地に元気を」なら、チャリティにすればいいのに
いままでのように「被災地の皆さまにお見舞い申し上げます」人いうだけなら
よかったけれども、「被災地を応援したい」ということを前面に押し出すならば、
チャリティにしてしまえばいいのに。
被災地に必要なのはなんなのかを考えたときに、
ボランティアなどでなにかしたいと思う人もいるかもしれませんが、
とりあえずは物資と、自衛隊などの復興のプロの人たち、
そして物資を届けたり、そのプロたちが活動するためのカネではないでしょうか。
こういう企画のもとで、自分の売り出している歌とかを歌手がギャラを
もらって披露するのは、被災地をダシにして商売しているということにならないのか。
このテーマでやるなら、観覧客に募金をお願いするか、もしくは今回だけ入場料を
とって募金するとか。出演者はギャラの一部を寄付するとか。
テロップで募金を呼びかけるとか、そういったことをすればいいのに。
とってつけたように「被災地の皆さまに元気を」とか言われると、
私は違和感を感じるのですが、どうでしょうか。
私はひねくれているんでしょうか。ええ、ひねくれているんだと思います。
それはともかく、今回の曲目は以下の通りでした。
郷ひろみ・・・・・・・「お嫁サンバ」
T.M. Revolution・・・・「HOT LIMIT」
高橋みなみ・・・・・・・「北ウイング」
氷川きよし・・・・・・・「きよしのソーラン節」
HKT48・・・・・・・・「74億分の1の君へ」
坂本冬美・・・・・・・・「あばれ太鼓」
コブクロ・・・・・・・・「轍~わだち~」
島津亜矢・・・・・・・・「帰らんちゃよか」
石川さゆり・・・・・・・「肥後の盆唄~炎~」
南こうせつ・・・・・・・「あの日の空よ」
HKT48・・・・・・・・「誰かのために」
T.M.Revolution・・・・・「見上げてごらん夜の星を」
藤井フミヤ・・・・・・・・「夜明けのブレス」
一青窈・・・・・・・・・・「ハナミズキ」
コブクロ・・・・・・・・・「未来」
郷ひろみ・・・・・・・・・「GOLD FINGER ´99」
島津亜矢・・・・・・・・・「阿吽の花」
石川さゆり・・・・・・・・「ちゃんと言わなきゃ愛さない」
とりあえず、橋本アナは曲紹介のときにカンペ見すぎだ!
のど自慢ですか?
心配していたとおり、高橋みなみがやってしまいましたね。
しかも選曲が中森明菜の「北ウイング」。もっと簡単な曲に
すればいいのに、この選曲はだれが決めたんでしょうか。
これでは高橋本人が気の毒になります。悪意があるとしか思えない。
まさか本人が希望したとは思えないですが・・・。
のど自慢に出る素人レベル、しかもまちがいなく鐘ひとつ。
さきほど、チャリティにしてカネとれ、と書きましたが、
これではカネをとるのは無理ですね。
口パクを効果的に使うべきだ
HKT48の歌唱は一部分を除いて口パク(としか思えない)だったようですが、
高橋も口パクにすればよかったのに。
歌番組で口パクはだめ、という人もいますが、私は口パクは
効果的に使えばよいと思っています
(NHKの歌番組では、やってほしくないですけど)。
Perfumeが口パクなのを批判する人はいないですよね?
誰も、ジャニーズ系やAKB系のひとたちに、歌のうまさなど期待してないと
思うんです。彼らには彼らに期待されているものがあるわけで、
その期待されているものをファンに届ければよい。
彼らの場合、それは歌がうまいということではないと思います。
だから、高橋みなみをソロ歌手として売り出そうとすること自体に無理があります。
高橋のファンは、彼女に歌ってほしいんでしょうか?
あまりにも痛々しい高橋みなみの姿に、あんまりだと思ったのは私だけでしょうか。
HKTの衣装は品がない
HKT48の無駄に露出の多い衣装が目障りこの上なかった。
せっかく美形の女の子が揃っているんだから、
もっといい衣装にすればいいのに。
この衣装に1枚はおって、ほかの歌手の歌に、踊りで参入するものだから、
とにかく目障りだった。百歩譲って衣装には目をつぶるとしても、
残念ながら披露した2曲はいずれも平凡きわまりない曲。
作詞者も作曲者も、「~48が歌えばそれだけで売れる」と思って、
テキトーにつくっているとしか思えないレベル。
初期のAKBのヒット曲と比較すれば、いかに最近はつまらない曲ばかりかが
わかるはずです。初期は私でも覚えるくらい、キャッチーな佳曲が多かったのに。
「帰らんちゃよか」はフルコーラス以外は認められない
島津亜矢が名曲「帰らんちゃよか」を披露。でも、1番だけ。
この曲をカットして歌うのは片手落ちというものです。
すべてをきいてこそ母ちゃんと父ちゃんの複雑な心情が
感じられるのであり、感動が伝わる曲なのに。
父ちゃんが寂しいと本音をちょっとだけ漏らしつつも、
「親のためとか 年のせいとか そぎゃんこつば 言訳にすんなよ」
と説教してみたり、
最後には「どうせおれたちゃ先に逝くとやけん」と、やっぱり強がってしまう
ところをきくともう泣けてきます。
この記事を書くために、「帰らんちゃよか」CDを聴きなおしましたが、
改めて素晴らしい曲ですね~。
今回はこちらも披露。やはり半端にカットされていて残念。
「歌のコンシェルジュ」を標榜するなら、出演者を減らしてでも
全曲フルコーラスでやるべきではないでしょうか。
西川貴教と藤井フミヤの歌唱に刮目、石川さゆりの若さと衣装に仰天
西川貴教と藤井フミヤの歌唱はよかった。
演歌歌手にはマネできない上手さがありますね。
そして、最後に、石川さゆりが
最近の「ルパン三世」のED曲「ちゃんと言わなきゃ愛さない」
を、峰不二子を意識した衣装で歌うという衝撃の展開。
衣装はともかく、若々しく、かわいらしさすら感じさせる
歌唱がすばらしい。演歌歌手が畑違いの曲を歌って失敗する
パターンは多いですが、これはとてもよかった。
本当にうまい人はなんでもうまいということか。
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来週も期待して見ようと思います。