毎年この時期には東京方面へでかける用事があり、そのついでにスロットゲームセンターや珍古台のあるホールに行ったりして、ふだん打てないレア台や懐かしいレトロ台を堪能してくるのが恒例となっていまして、そのときのことについてこれまでにいくつか記事にしてきました。
しかし最近はレトロ台を置いてるホールはないし、レア台を大事に使っているようなホールもありませんね。全国どこに行ってもおいてある台は同じ台ばかり。そうするとやはり法に縛られず古い台でも打たせてもらえる「ゲームセンター」に行くことになります。
今回も東京方面へ。ならば都内のスロットゲーセン、まだ行ったことのないところへ行ってみよう・・ということで、巣鴨にあるゲームセンター「ライズ」さんへ行ってみました。
打ちたい台はいっぱいあったが、選んだのは・・・
保有されている台や設置台のラインナップは非常に魅力的で、打ちたいと感じる台はいっぱいあって悩みましたが、横浜桜木町のスロットゲーセン「ノスタルジア」さんが閉店してもう一生打てないだろうと思っていた、大好きなオーイズミの「スペックA」が所有台のなかにあるのを発見。
→横浜のスロットゲームセンター「ノスタルジア」さんが閉店。最後に名機を打ちたおす!:前編。
→横浜のスロットゲームセンター「ノスタルジア」さんが閉店。最後に名機を打ちたおす!:後編。
おお。ここにもあったのか。知らなかった。しかし当時のオーイズミの台、すぐに壊れるっていうイメージしかないので、いつ何時打てなくなるかわかったものではない。ここは打てるうちにもう一度打っておきたい・・・ということで、前もって「スペックA」を予約。
前日に用事をすませ、川崎市内に宿泊。渋谷を経由して山手線で巣鴨へ。混んでて嫌だなあ。若いころには私も都内でサラリーマンをしていたり毎日新宿へ電車で通ったパチプー時代もあって、そのころはどれだけ満員だろうがなんとも思わなかったのに、田舎に慣れた今となっては猛烈に苦痛。
巣鴨駅に到着。子どものころに祖母らに「とげぬき地蔵尊」あたりに連れてってもらったような記憶があるものの、大人になってからはこの駅に降りるのはたぶん初めて。
「ライズ」さんの場所はすぐにわかりましたが、行く前にすぐそばにあったホールをちょこっとのぞいてみると、あまり客がいない。平日の朝だからというのもあるのかな。パチ屋の客が少ないってのは田舎だろうが都内だろうが関係ないらしい。釘は・・・言うまでもなく打つ気はまったくそそられない。ひととおり見てすぐに退店。
「ライズ」さんへ入店。初めての来店の場合はポイントナシで台の予約ができるとのことで「スペックA」をお願いしましたが、そのためには会員カードをつくるのが条件だそうなので会員カードを作成。1日打ち放題の料金を支払います。
平日だからかあさイチの時点ではお客は数人。いかにも昭和のパチ屋って感じの絶妙な狭さの店内を一周して設置台をチェック。う~ん、あれも打ちたいしこれも打ちたい。パチンコの釘は笑っちゃうくらいアケられていて打ったらいかにも楽しそうで、そっちも打ちたい。とりあえずは予約した「スペックA」へ。
「スペックA」については前にも記事にしましたからここでは繰り返しませんが、
→スロ専ゲームセンターで名機探訪!その③~「スペックA」~(前編)
→スロ専ゲームセンターで名機探訪!その③~「スペックA」~後編
2003年という爆裂AT機&ストック機全盛期にオーイズミが業界の空気をあえて読まずに放ったノーマルAタイプ4号機。演出は「リールフラッシュ」(たまにしか起こらない)と「遅れ」(チェリーorボーナス。チェリー自体がめったに成立しないので激アツ)だけ。リールのスベリやリーチ目だけで楽しむパチスロ。4号機最後の技術介入型Aタイプ。
哀愁のただようボーナス中のサウンドもやたらとカッコいいし、最大の魅力は要ビタ押しのリプレイハズシの楽しさ。ビタ押し完璧なら中リールの目押しイッパツでハズシ完了となりますが、今回はあえて中・右をテキトー打ちして、難易度の高い左リールでのビタ押しを楽しもう。
打ち始めますと、あれ?音があんまり聞こえない。ボリュームもうちょっと上げてもらえないだろうか・・と店員さんを呼ぼうとしたら、なにもしてないのにいきなり音量が上がって聞こえるように。ボリューム調整自体がイカレてるのかな。ならば店員さんに言っても仕方がなさそうなのでそのまま続行。このあと、いきなり音量が下がったり上がったりを繰り返します。まあ下がってもまったく聞こえないわけじゃないので問題ない。
懐かしいサウンドを聴きながら打ち始めますと、開始からわずか16Gに演出なしでさりげな~くリーチ目降臨!
↑右リール「ゲチェナ」はもちろん小役ハズレ目!
これがBIG。いちいち目押ししなければならない小役ゲーム、それにリプレイハズシも楽しい!
その後ハマり知らずでBIGを引きまくってメダルはモリモリ増加。ハズシはテンパイラインによって狙う場所が変わり難易度があがる左で挑戦。2回目のBIGではやっぱり失敗。こういう楽しみ方が気軽にできるのもゲーセンならでは。
さすがは設定6(BIG1/241、REG1/364)という挙動で出玉は1,700枚くらいに! 適当に楽しんだらほかの台に移動、と思っていたものの、楽しすぎてやめられない! 3,000枚くらいまで行ったらヤメてもいいかな・・・
とか調子に乗ってましたがそんなに甘くないのがパチスロというもの。その後はまさかのBIG間2,155Gハマリを喰らいます。これはもうホールで打ってたら高設定の可能性はなさそうと思ってヤメちゃうところ。
最後にまたリプレイハズシをミスったところで、このへんでほかの台へ行こうということでヤメ。データカウンタの表示によると差枚はマイナス 1,188枚。いまの台と比較すれば圧倒的に安定度抜群の4号機の設定6であってもこういうことはあるからパチスロってのは難しい。
しかし美麗リーチ目と興奮度MAXのリプレイハズシが楽しめて満足!ライズさんありがとう。
↑左リール灼熱目「プ・べ・プ」! ここからプラムはない(ボーナス成立後はあるのかな?) ベルハズレ目。大スベリしてればたぶん1確!左を押してドッキリ、中リールでベル否定で歓喜、右は「どこを押せば最も美しいリーチ目となるか・・・」と考えてエイっと押す。この一連の作業だけで脳汁があふれちゃうんだから、やっぱりパチスロには液晶や役物などいらない。
こちらも思い出の名機「獣王」を堪能!
さてなにを打とうかな。時間はもう日没ころ。あまり時間もないので、サクッと当たって楽しめそうな台をちょこっとやって帰ろう・・・ということで選んだのは、2000年にサミーから登場した爆裂AT機、初代「獣王」。
この台は最初に勤めていた会社を2002年にやめてパチプー生活にはいった私がメイン機種として打ちまくっていた思い出の台で、いつか記事にするつもり(と思いながらすでに数年)なのでここでは細かいことは書きませんが、設定6なら「どうすれば負けんの?」っていうくらいの圧倒的安定感の台(そのかわり設定5以下は超絶ギャンブル台)。約1/240の純ハズレを引けば状態不問で約92%でAT「サバンナチャンス」に突入しますから、サクッと当たって楽しみたいという今の状況にはピッタリ。
さすがは設定6・・・パオーン!といきなり発生した小役ナビがハズレてサクッとサバチャンに突入!ホールでは延々と点灯しなかったサバチャンランプの輝きと、パチスロ史上最高傑作クラスのイケイケ感あふれるBGMに脳汁を搾り取られます。
これは単発でしたが、その後もポンポンとBIGやサバチャンを引きます。サバチャンは1回だけ3連があったもののほかはすべて単発。それでもあっというまに2,000枚ほどの出玉に!
獣王についてはまたいつか別の記事で書くことにして、このあとパチンコへ移動したのでそのことも書いておきましょう。
かつてケツの毛までむしり取られたギャンブルマシン「CRぱちんこウルトラセブンL77」!
さっきまで誰かが打っていたパチンコ「CRぱちんこウルトラセブンL77」。
言わずと知れた、2005年にKYORAKUが出した爆裂確変マシン。初当たり確率1/479、確変突入&継続率約82%。15ラウンド大当たり(振り分け60%)なら1,700個ほどの出玉となるため、その爆発力はすさまじいものがあります。
しかし初当たり確率は驚異の1/479。2,000回以上ハマって当たらず帰った次の日にまた2,000以上ハマって当たらず泣きながら帰った思い出があります。なにしろ当たらないっていうイメージしかない。ようやく当たっても出玉ナシの突然時短だけで終わったり。好きでよく打っていたけれどとにかく負けた。
そのウルトラセブンに十数年ぶりの対峙。なつかしい。どうせ当たらないだろうけど、なにしろ釘がめちゃめちゃアケられているし、アツいリーチを拝めればそれでいいや・・と打ち始めます。
すさまじい勢いで銀玉がヘソに飛び込んでいきます。保留ランプは延々と3つと4つを行き来するだけ。止め打ちなんぞという姑息なマネは無用。打ちっぱなしで当たりを目指します!
・・・
いまの台と比較すると、通常時の演出は非常に淡泊。ほとんど出目が回転するだけ。たまにステップアップやセリフ予告、役物のウルトラセブンが発光するフラッシュ予告などが発生、そのうちの何割かがリーチとなる。
これが現役だったころはこれくらいでも「演出がうるさい」と思っていましたが、いまとなってはまったくそんなことはない。まあ回るからっていうのもあると思いますけど、ものすごくサクサクとゲームがすすんでいくように感じる。
・・などと考えながら回していきます。回るデジパチは面白いなあ。デジパチなどというものは回りさえすればデジタルが回るだけのゲーム性であっても面白いのであって、打ってて吐き気がしてくるようなクソも回らないデジパチを平気で置くようになったからパチ屋は斜陽になった。
しばらくするととくにアツくもない予告からメトロン星人の「ちゃぶ台」リーチが発生。これで当たることは稀。やっぱりハズレてメトロンに笑われているとウルトラアイ役物が降りてきてダンがウルトラセブンに変身!メトロン星人とのバトルに発展!
頼むから当たってほしい・・というところですがメトロン星人はあまりアツくない。しかしこのリーチの一連の流れ、ていうかこの台、とにかく液晶演出が素晴らしい完成度。ちゃぶ台をたたき合うところなんかはちょっと笑っちゃうんですけど、笑えるところなんかも含めて非常によくできている。バトルでは夕日を背に激突しあうふたりがカッコいい!
111図柄が揃ってメトロン星人が爆発!そして777に昇格して15ラウンド大当たりの「ウルトラボーナス」!出玉あり大当たりはすべて確変です!
やった。まさか当たりが引けるとは思わなかった。ひどい目にあった記憶はいっぱいあるけど大爆発の思い出はあんまりない「ウルトラセブン」、十数年を経てここでリベンジしたい!10連くらいはしてくれないかな。
確変中リーチすると、当時絶賛稼働中だった大ヒットパチスロ「北斗の拳」の影響を受けまくりのバトル演出が発生します!いまとなっては使い古されたパターンですが、当時はこれでアツくなれた。ていうか期待度を上げ下げする余計な予告や煽りがないだけに、今でもアツく楽しめる。ウルトラセブンの足が見えた時の脳汁ドパァ~感は最高!
確変中最初の当たりはVSイカルス星人、岩をぶん投げる弱攻撃を繰り出されるも回避!バックで流れる「ULTRA SEVEN」のアレンジバージョンがやたらカッコいい。15ラウンド大当たり&確変継続!
その後、ウルトラセブン先制→ウルトラマン登場して共闘(15ラウンド大当たり確定)、とか、敗北→アンヌ隊員カットイン「ダン!」で復活とか、「ああ~あったあったこういうの!」という演出をちょくちょく見せられながら順調に継続!
ドル箱はセルフサービス。連チャンするたびにドル箱が積みあがっていくのは気持ちイイ。個人的にはパチンコはパーソナルシステムのほうがイイとは思ってますが、このドル箱を積み上げる光景が見られなくなったってのも、パチンコの人気が衰退した原因のひとつであるかもしれない。
で、7ラウンドのほうのガッカリボーナスもあったものの都合7連まで伸びてくれて、ついにウルトラセブンが敗北。
約22%の振り分けの出玉ナシ大当たりを引いてしまったら見た目上はセブンがバトルに敗北し、77回の時短へ移行します。しかしだからといって確変終了とはかぎらない。約17%が「出玉ナシ通常大当たり」、約5%が「出玉ナシ確変大当たり」となっていて、確変は次回大当たりまで継続しますから時短77回で当たりを引けなければ時短終了後も確変が継続し「潜伏」することになります。
大爆発か大負けか、そのどちらかというギャンブルマシンのイメージがありますが、通常後もいちおう時短がついてくれたり潜伏の可能性も残したりして、現代のひところの1種2種混合機のような、「いらないほうを引いちゃったら夢も希望もない」っていう感は(もちろん1/479をやっと引いたら出玉ナシ通常ってのもあるとしても)それほどにはない。今の感覚からするとある意味親切設計といえます。
確変か通常かランプでわかると思ったけれど、どこが点いてればよかったんだっけ。たいていの店ではランプが隠されていてわからなかったから覚えていない。どっちにしろ時短は回して、時間もないからしばらく回してやめよう・・・
150回ほど回して、やはり確変ではなかったようで当たらずヤメ。10,395個を流します。差玉はわからないけれど当然大幅プラス!
いやあ面白かった。どうせ引けないと思っていた確変が引けたし、なによりもめちゃめちゃ回りましたからね。デジパチなんて回りさえすればたいていの台は面白いんだから、余計な機能や役物なんぞつけないで機械代を安くし、ホールが回る釘調整をできるように業界が変わればパチンコ人気も復活すると思うんですけどねえ。
といったところでもう帰らなくてはならない時間に。「綱取物語」や「春夏秋冬」なんかも打ちたかったけれどそれはまた次回にしよう。店員さんに10,395個のレシートを渡してポイントにしてもらい、宿泊するビジネスホテルに帰るべく巣鴨駅から電車に乗りました。帰りもけっこう混んでてまいった。
翌日もスロットゲーセンで遊んできましたので、次の記事でその模様を書いていきます!