以前の記事→自分史上パチスロ最高出玉の思い出 で、私のいまのところの1日単位でのパチスロ最高出玉の話を書きました。
当時私はまだ会社勤めをしていまして、爆裂出玉の翌日には同僚に「18000枚も出たぜ・・・」という自慢しまくり。恥ずかしいですね。いまはどれだけ爆裂しようが「一息つける」と少しホッとするだけです。
たまたま設定6をつかんでたまたま出たというだけなのにまるで自分の力でそれだけ出したような気になって有頂天になっていましたから、まあ~私も青かったなあ、と恥ずかしくなりますが、その次の休みにパチスロを打ちに行ったときにテングになったハナを叩き折られることになりました。
とにかく好きだった4号機「南国育ち」
ハッキリと覚えてませんがたしか特定の台番号末尾が設定456確定みたいな告知が前もってされていて、運よくそれをつかんだんです(等価交換店)。
それが「南国育ち」。
そのホールであさイチから456確定が告知されていた台はほとんど設定4(夜に設定確認OK)という傾向がありましたから、まあ4なんだろうな、というところでしたが、仮に設定4だとしても機械割は107~108%ほどで、あさイチからつかめれば十分な出玉性能。
しかし収支的なことよりもとにかく大好きな「南国育ち」の高設定があさイチから打てることが嬉しかった。
成立したボーナスはストックされ、毎ゲームの放出抽選に当選(1/324.4~1/244.5。設定4は1/295.2)するとBIGorREGを放出。ボーナス放出時にモード移行抽選が行われ、1G連モード滞在時はボーナス中に必ず蝶が飛翔、ボーナス後1G目で必ず告知が発生、ボーナスが連チャンします。
この演出がとにかく感動的でした。「キュイン」という音と「CHANCE」ランプの白い光の神々しさも手伝って、この台の依存症になっていた人が私の周りにも多くいました。私もそのひとりだったんですけどね。
パチスロはカネのため、と割り切っている今ならば、天井狙い(天井は999G、モードCだけ6000G。モードCでのボーナスは全設定共通で約60%で1G連モードへ移行するため、999を超えたら超えたで激アツとなります)に徹するところで、実際ほかの機種では天井狙いもこの当時からやっていましたが、「南国育ち」だけはそういう気持ちになりませんでした。ゴミみたいな台ならそれもアリでしょうが、この台だけはそういう思考には至らなかった。
とにかく蝶が飛ぶところが見たい。ただそれだけのために、まるで紙屑をシュレッダーにかけるかのように千円札をサンドにたたき込み続けました。
そしてボーナス中の楽曲も素晴らしかった。とくに、飛べ!飛べ!と祈りながらレバーオンすることになるBIGの3回目のJACゲーム中とREG中の曲はそこはかとなく哀愁をただよわせる佳曲で、蝶が飛んだ時の感動をさらに盛り上げてくれました。
そこに至るまでにどれだけカネをつかっていようとも、「シャラシャラ~ン」と蝶が飛翔する瞬間を迎えてしまえばそんなことはすべて忘れた。
当時の私はサラリーマンで、とりあえず負けてはいない、っていうくらいの収支を残してはいましたが、「南国育ち」の前に座ればただのパチスロ依存症患者でした。
その素晴らしい「南国育ち」の設定456台をあさイチから打てるという幸運。しかも等価交換のホール!喜びに胸を躍らせながら着席。
財布の中にはその前の休みの日に「アントニオ猪木自身がパチスロ機」の設定6で爆勝ちしたおカネがほとんどそのまま入っている状態
で、このおカネが夜にはどんだけ増えるかな~なんてのんきに考えていました。
が・・・・
クソハマリとREG単発を喰らいまくり
この当時は、収支は記録していたものの今みたいに実戦データを取ったりとか差枚を細かく記録するとかそんなことはしてなかったので実際どうだったかここには書けませんが、とにかくヒドイ展開に。
当たっても当たってもREG単発。何回当たっても蝶は飛ばず、しかもクソハマリばっかり、天井999Gまでもってかれたのが3回くらいありました。
大負けから一撃で3000枚とかいうのは何度も体験していたため、6~7万円くらいまでは平気の平左でザクザクと千円札を突っ込んでいましたが、そこを超えてくるとさすがにジリジリしてきます。
私が打っている台が456確であることをほかの客も知っているため、延々とハマリ&単発を喰らっている私をみてやめるんじゃないかと期待して後ろをウロウロする人も何人かあらわれはじめました。
いやいや、ヤメねえから!というアピールのために千円札を数十枚用意し見えるところにわざと置いてプレイしてましたが・・・
そのうちに周りにいる人たちの視線が「コイツやめねえかな」から「うわあ~かわいそう」というふうに変わってきている・・・と感じてしまうほど、とにかく悪いほうに偏りまくり、
投資が十数万円になったところで設定確認OKの時間(夜9時半だったか10時だったか)となり、店員さんを呼んで設定確認を要求すると設定は「4」。
閉店間際まで打ちきって投資15万円(くらい)、回収0枚。
1日単位での負け額では自己最悪の記録となりました。
大負けしたけれど・・・・
負け額としては最悪だったわけですが、やったこと自体は間違っていたわけではなく、それほど後悔はなかったです。
というのは、高設定公開台をつかむ→全然出ない→ヘタレヤメ→高設定「っぽい」ほかの台を打つ→さらに負ける、という、もっと最悪な負け方をそれまでに何度も体験していたから。
当時はあさイチから高設定であるとアナウンスされている台をつかめることが今に比べれば(今はそれはほぼあり得ないので当たり前ですけど)けっこう頻繁にあったのですが、私はまだサラリーマンでパチスロに突っ込める金額にも制限があり、パチスロに対する考え方も技術も未熟でしたから、高設定をつかんだなら出ようが出まいが関係ない、とにかく打ち切らなければならない、ということがよくわかっていなかった、というかわかっているつもりでしたが徹底して実践することができていなかった。
なので、せっかく高設定台をつかんだのに全然出ない展開になるとあきらめて捨てちゃって、他の台を打ってさらに負ける・・・ということが多くあり、そのたびに「やっぱりヤメなければよかった」と後悔することになったのです。
高設定であることを知っているのにヘタレヤメして、高設定かどうかもわからない台を打ち散らかして負ける、というのはパチスロの負け方としてはまさに最悪な負け方で、そういう負け方をするよりは高設定確定台でとことん粘って大負けしたほうが全然マシなわけです。
とはいうものの、そう思って粘ってみると吉宗(4号機)の設定6で10万円以上の負けを喰らったり鉄拳R(4号機)の設定6であさイチから1800ゲームくらいハマったりアステカ(4号機)の456台で6万くらい負けたり、このときのように15万突っ込んでも出なかったりそういったこともあるわけで、使える金額に制限がある人はやはりそのあたりもきちんと考えて打たなくてはなりません。
「高設定なのに負ける」ことでちょっと賢くもなれた
上に書いたような「高設定台なのにクソ負け」という体験をすることで理解できることもあります。
それは、このブログでは何度も書いていることですが1日単位での「設定判別」などしょせんムリ、ナンセンス、ということや、いわゆる「完全確率方式」の抽選のもとではどんなカタヨリもふつうに起こる、ということ。
高設定だろうが出ないこともある、低設定でも高設定みたいな挙動になることもある、50%が10連続でスカるとか1/100が2000ゲーム引けないとかそんなこともふつうに起こる・・・
ということが理解できていないと、「設定判別」などという言葉を軽々しく使い、「弱チェが落ちているからこの『まどマギ』は高設定」とか「ハナハナ設定判別で4でした」とか言ってしまうわけです。
自分の洞察力や判断力を過信することは少なくともパチンコ・パチスロで勝つということにおいては非常に危険なことです。
「設定判別」などムリ、仮に高設定だとしても出るとは限らない、そういうなかでできることは「勝つ確率を少しでも高めようとする」ことだけなんだ・・・ということを理解しているひとだけがパチンコ・パチスロで勝ち続けられるんだろう・・と思います。
話がすこしちがう方向にずれてきちゃいましたが、「アントニオ猪木自身がパチスロ機」で1万8千枚出してまるで世界を征服したような気持ちになっていた直後にこういう大負けを喰らったことで、やっぱりパチスロはそうそう甘いもんじゃねえぜ・・と気持ちを引き締められた、ということで逆によかったんじゃないか、と思ってます。
この日はヤケクソでフーゾクへ遊びに行きさらに散財して帰りました。いまなら13時間パチスロをしてからフーゾクへ行ったりするのは体力的にムリ。