新型コロナウィルス危機に際し、ぱちんこ業界およびパチンカーは未曾有の(不合理で根拠のない)バッシングにさらされていますね。
これについてはこれまでもさんざん書いてきましたが、やっぱり責められるべきは、背に腹はかえられないと営業を続けたパチ屋よりも、わざわざ越境してまで打ちに行く養分パチンカーどものほうですね。
大部分のパチンカーは自粛の必要性を理解しておとなしくしているのに、一部のアホなパチンカーのせいで日本全国すべてのパチンカーが「ここまで言われても打ちに行くなんてやっぱり『依存症』は怖い」と理不尽な差別を受けてしまう。そんなんだからあんたらはいつまでたっても勝てないんだよ・・ということを理解してもらうにはどうすればいいのか。
それはともかく、私もぱちんこ自粛生活がしばらく続き、これだけの期間パチ屋に行かないのもだいぶ久しぶり。そんななか、感じることは多くあります。
心がやすらか(気のせいではない)
稼働の完全自粛はまだ2週間とちょっとといったところで、まだそんなに長くはなっていませんが、ぱちんこから離れてみると、ぱちんこっていうのは心身に悪影響は多くても好影響はあんまりないもんだなあ~と痛感しますね。
まず、これは気のせいではないと確信しているところなんですが、精神的に安定しているというか、心がやすらかになったかんじ。
なにしろイライラ、ジリジリすることが減りましたからね。
私の場合パチンコは甘釘狙い、パチスロは天井狙いで、勝てる見込みが見えている台、言い換えれば長い目でみれば負けるはずのない台を狙うのが基本ですから、「出なくてイライラする」ということはあまりありませんが、それでもヒキが悪いほうに偏ることが延々と続いたりすればメンタルにダメージを受けることはもちろんあります。
それに貧乏ゆすラーとか、ボタンやレバーを強打する狂人などが近くにいればそれでイライラする。
大幅にプラス収支が続いていればなんとなく気持ちは軽いけれど、マイナスが続いていれば焦燥感がつのって精神的に不安定になったり沈んだりする。
そういったことが、パチ屋に行かなければ一切なくなる。まあ、ふつうの人は私と違って仕事もありますから、そこで人間関係などのストレスに見舞われるわけで、そのストレスを発散したくてパチ屋に行く・・という人もいるんでしょうけど、大部分の人は負けてますますストレスが増大するわけですよね。パチ屋にいかなければそれもなくなる。
生活が規則的に
これまでは、生活リズムがぱちんこホールの状況によって左右されていたのです。
どこかのホールがアツい日ならば朝から出勤する。高設定台や甘釘台をつかんだりすれば終日粘る。甘釘台が据え置きの可能性があればまた次の日も朝から行かなくてはならない。もし据え置きならまた終日粘る。その繰り返しで結局一週間くらい毎日毎日朝から晩まで同じ台を打ったり、ということも。
アツい日でなければ午後から出勤し、打つ台がなかったり天井狙いが激ショボで終わったりすれば早く帰っても、もし事故って出ちゃって時間がかかれば帰宅が遅くなり、ヘタすると深夜になる。
・・というように、どんな生活になるかはパチ屋次第、というところがあったのです。
しかしパチ屋に行かなくなって、規則的な生活サイクルが可能になりました。朝起きる時間は変えてないけど、夜遅くに食事したりしないようにし、定刻に寝ることができるようになり、これも気のせいではないと確信するところですが体調もよくなりました。
数字に如実に表れているのが体重と血圧。体重は3キロくらい減り、血圧もここのところ(毎日ぱちんこ稼働していたころに比べると)平均で10くらい下がった感じ。
血圧は「薬をのまされるのがイヤ」というだけの理由で血圧計を買って毎日計っているんですけど、そうすると自分の生活のしかたと血圧の数値の相関がはっきりと感じられます(食べ過ぎたりすれば確実に上がる、とか)ので、若い人であってもたまには計ってみたほうがいいですね。中年以上の方はぜひとも毎日計るべきだと思います。
ぱちんこの負の部分に気づく人が増え・・・
というように、ぱちんこを打たなくなったことで規則的な生活となって体調が改善し、体調が良くなったことで精神的にやすらかにもなり、精神的にやすらかになることで体も健康に・・という良いサイクルができてきている気がするのです。
そのなかで、このままぱちんこ稼働がもし永遠にできなくなっても生活が可能になるようにいろいろ取り組む・・・という生活。
しかし経済的な面ではこれまでぱちんこ稼働に頼り切っていたため、ぱちんこ以外の収入で生活を成り立たせることは一朝一夕にはできません。そこは反省しなくてはならない。
なので経済的な不安は尽きないんですけど、このままぱちんこが打てなくなったとしても、目標をもって他方面でがんばってみようか・・・という方向に生活をシフトする絶好の機会なのかも、という気がしています。
つまり、このままぱちんこをやめる(もしくは稼働を大幅に縮小する)のもいいのかな、と。猛烈に儲かるんなら頑張ってもいいけど、現状ではオッサンが毎日一生懸命やっても稼ぎはそんなにたいしたことないわけで、それならいっそ健康的な生活と引き換えにそれをやめてもいいのかな、っていうかやめるべきなのかも。
・・・と、私のように30年以上もぱちんこを打ってきた人間でも「ぱちんこやめるか」と考えるくらいですから、一般のパチンカーにはもっと「このさいやめよう」と考える人は多いのではないかと。
「ぱちんこ打ちに行かなくても生活に差し支えなかった」
「ぱちんこを我慢することはそんなに難しくない」
「打たなければ絶対に負けない」
「よく考えればどうせクソ台ばっかりだったし、とくに打ちに行きたいという気持ちは起こらなかった」
「ぱちんこよりももっと面白い娯楽をみつけた」
「ぱちんこよりも家族と過ごすほうが楽しい」
「ぱちんこ行かなくなったら健康になった」
「あんなもんのなにが面白かったんだろう」
パチ屋の営業休止が長くなれば長くなるほど、そういったことに気づく人が多くなり、コロナ後にパチ屋に戻っていく人は少なくなるのでは。
もちろん、この状況でも打ちに行きたくてウズウズしている人も中にはいるでしょう。そういう人はパチ屋の営業再開と同時にワッと群がっていくんでしょうが、今後はそういう(世の中の人たちが「依存症」と断じるような)人たち「しか」行かなくなるのでは。これまでも、ライトユーザーが離れ依存症層しかパチ屋に行かない、という傾向はありましたが、その流れがますます鮮明になるでしょう。
私はこのままぱちんこが廃れていくことは望んでませんが、魅力的な台も全然ない状況では、カネ以外の目的で「はやく打ちに行きたい!」とは1ミリも思うことができません。なじみのホールの美人店員さんと話しに行きたい、と思ってるだけ。
世の中がぱちんこを八つ当たりの対象にしているなかでも、私は全力でぱちんこ業界を擁護していくつもりです。しかし、メーカーにしろホールにしろ、これまでと同じことをやっていては、もうぱちんこは生き残っていけないんでしょう。業界の方々の奮起に期待したいし、応援したいと思っています。
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