私も50歳を越え、いろんな場面で年齢を感じることが増えてきた・・とは今までにも何度か書いてきました。
ふだん最も気になるのはやっぱり髪の毛の減り方。まだパッと見で「ハゲたオッサン」っていうふうにみえるほどではないですが、デコから頭頂部にかけては確実に薄毛が進行。散髪すると薄いのが一目瞭然となるので床屋行くのがユーウツ。30代初頭くらいまでは髪の毛が多すぎて困るくらいで、若くして薄毛だった友人の髪型をイジッて笑ってたのに。あのときは悪いことしたと反省。すみませんでした。もっと薄くなったらどういう髪型にしようかと悩む日々です。
まあ髪の毛は誰でも薄くなるんだからその意味では病気ではないのでどうでも。それよりここのところ胃腸の不調が続いていまして、一時はおなかの張りがすごくて呼吸も苦しくなるくらいになり、そして食べるとけっこう痛い。以前にも同じような症状になったことがあって、そのときは「腸にガスがたまってる」と言われ、クスリ飲んだらすぐに治ったのです。早食いと暴飲暴食を控えて、と言われましたが、早食いは子どもの時からしみついてて、なかなか直すことができていません。
で、今回もガスなんだろ・・と思って、市販の薬「ガスピタン」を買って飲んでみたものの、いっこうに改善しない。違う原因なのか。仕方がないのでかかりつけ医に診てもらうことにしたのです。
今回はぱちんことは一切関係ない話で、キタナイ話もあります!お食事時の方はまたあとで。
宿便が溜まってる?
いつも世話になっている近所のクリニック。症状を説明しおなかを触ってもらい、レントゲンを撮ってもらいました。
しばらく待ったのちにレントゲン写真を見せてもらいながら説明を聞きます。すると、「宿便がたまってるねえ~」。
いや、便通は毎日ちゃんと、バナナみたいなカッコいいやつが出てるんですけど、と反論すると、「そうなの?でもこれ(と、レントゲン写真をさして)、この白いのが宿便、たまってる」という返答。
たしかに白いものが私にもみえる。これがウ〇コなのか。あとになって調べてみると、便秘でなくても腸の中に宿便が滞留するということはあるらしい。
消化管運動の異常により便が排出されず大腸内に滞留している状態[2]。
国語辞典には、「宿便:排泄されないで長い間、腸の中にたまっているふん便」等と記載されている[3]が、宿便は医学の専門用語ではない。健康法や健康ビジネスに関する一部のウェブサイトや書籍では、便秘でない人も含めて古い糞便が3㎏-5㎏も腸壁にこびりついていたり、腸の湾曲部に滞留したりしていると主張し[4]、それを「宿便」と呼んで、デトックスによる排出を勧めるものがある。これに対して、そのような意味での宿便は大腸の内視鏡検査やX線撮影でも確認できず、医学的にはあり得ないとする医師の見解も多い[5][1]。
医学博士の甲田光雄は、一私案と断った上で、宿便の定義を「胃腸の処理能力を超えて、負担をかけ続けた場合、腸管内に渋滞する排泄内容物を総称したもの[6]」であるとしている。甲田によれば、腸管には約100種類の腸内細菌が百兆個ほど棲息し、酵素を出し分解しており、さらには腸管の粘膜は3日に1度くらいの割合で生まれ変わるため、腸壁にいつまでも便がこびりつくことはない。しかし、腸は処理能力を超えて食べ続けると胃腸が伸びて垂れ下がり、横に広がったりする。このため安定が悪くなり、癒着が起こり癒着部分が変形し細くなったり、捻じれたりする。そこに食物残滓が引っかかり通りが悪くなって宿便となるが、断食で排出されるとしている[7]。
↑wikipediaより引用
ふ~ん。これを読む限りでは、私の宿便はひょっとすると、食べすぎとかの理由で(思い当たることがなくもない)胃腸の安定が悪くなったことでそこに食物のカスが引っ掛かかって通りが悪くなったということだったのかな。
それはあとで知ったことで、とりあえずこのときは「え、なんで?」という感じでした。なにか悪い病気でもあるのかな、治療はどうなるんだろう、クスリくれるのかな、とか不安に思ってると、ちょっと待っててください、と言われて待ちます。
生まれて初めて?他人に浣腸される
しばらく待っていると若くてキレイな女性看護師さんが来て、「浣腸しま~す。こちらへどうぞ~」と言われました。
ええ~?カンチョー?下剤じゃだめなの?って思わずききなおすと、「ダメみたいですよ~」と笑顔で返される。
嫌だけど仕方がない。ズボンおろしてくださ~い、と言われ、言われるままにズボンをおろしてベッドに横になってお尻を向けます。
以前、ものすごい便秘を体験したときにあまりにつらくて自分で浣腸をしたことが一度だけあったんですけど、他人にされるのはこれが生まれて初めて。子どもの時に親にされたことはあるのかな。覚えてない。
オクスリ入れま~す。すぐに便意がきますけど限界まで我慢してからトイレで出してくださ~い、と言われます。たしかにすぐにビビビっと来た!
いやしかし、看護師さんというプロとはいえ、娘ほどの年齢の女性に浣腸されるっていうのはなかなか恥ずかしい。ここでハタと思い出したのは、亡父が便秘で苦しんでいた時に私が「浣腸してやる」と言ったら亡父が頑強に拒否していたこと。
そんなにイキんだら死んじゃうかも、っていうくらい、毎日毎日トイレで叫ぶほどにイキンでも出ないって言うから、「じゃあ浣腸しよう。さあズボン下げて」って私も亡父に言ってたんですよ。拒否する父に対して私は「じゃあどうすんだよ!」って怒ってたんですけど、このときはじめて亡父が浣腸されるのを拒否していた理由がわかった気がしました。息子にお尻出して浣腸されるってのは嫌だったんだろうなあ。その後には結局私が亡父にオムツをあてることになったんですが、そのときも屈辱的な気持ちだったんだろうなあ。これから先トシをとっていくと、このようにして「介護される側」の気持ちをほんとうに知る、っていう体験をたくさんすることになるんでしょう。亡父の気持ちをまったくわかってやれなかったことを反省した次第。
そんなことを考えながら限界まで排便をガマン。そしてもうダメだ!という瞬間に一気にストック放出!パチスロとかのボーナスストック放出も気持ちイイが、これもすんごいカタルシス。すさまじい量が出て、看護師さんに「出ました~」って報告。出たら流さないで、確認するから、って言うんだもんなあ。それもすごく恥ずかしい。看護師さんに見てもらってすぐ流しました。
検査は嫌だったが断れず・・・
その後にまた医師の診察。おなかを触られながら、「どう?ラクになった?」と訊かれ、「う~ん、少しは良くなった気がします」と返答。まだおなかが張ってる感じは残っている。
すると医師は「腸の働きを良くする薬を出しとくけど、大腸は調べたほうがいいね。内視鏡検査受けてください」と言います。
・・・えええ、内視鏡検査。痛そうだし、なにか大きな病気が見つかったら面倒くさいなあ。しかし病気があるんなら早期に発見しておかないと、あとあとさらに面倒になるわけか。症状がなにもないんなら「いや、べつになんともないんで様子見てまたおかしくなったらでお願いします」と断るところでしたが、このときは長引く不調に参っていたので、「わかりました」と言うしかなく、検査を受けることに。
これが12月の話で、内視鏡検査は正月明け早々ということになりました。検査の準備などの説明を受け、クスリや検査前日に食べる「検査食」などをもらって帰宅。
というわけで初めての大腸内視鏡検査を受けることに。しばらくすると胃腸の調子も戻ってきて、すると「検査めんどくせえ」っていう気持ちにもなったんですけどね、もう約束しちゃったからそれを反故にするわけにはいかないし、高いカネ出してクスリや検査食も買っちゃいましたしね、もうやるしかない。
ブログ読者の方の大部分にはあまり関係ない話でしょうが、こういう体験談をネット上でさがす方もいっぱいいるようだし、(私も白内障手術の話などけっこうさがして読みました)今若い方もいつかは通る道かもしれないので記事にする意味はあるでしょう。次の記事で検査の話を。