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大腸内視鏡検査を初体験:後編。

先日の 大腸内視鏡検査を初体験:前編。 の続き。

前編の記事をあげてみたものの、やっぱりあんまり読まれてなかったようで、まあ当たり前ですよね。オッサンが尻から内視鏡入れて腸を調べました、なんていう話を読みたいなんて人はそうそう多くないでしょう。

もちろん私も若かったころは年配者の病気の話題などには全然興味はありませんでしたが、年齢を重ねて徐々に老化や衰えを感じるようになって、先達の方々が体験した病気やその治療の話には積極的に接するようになりました。病気で死ぬのはいつかは死ぬんだから仕方がない(と達観できるほど人間ができてるわけじゃないけど)とはいえ、痛みで苦しむのは嫌だし、身内の世話になったり他人に迷惑をかけるのも嫌。それになにより、ぱちんこで稼ぐカネで生きていて何の保証もない身分の私は、病気で動けなくなればもう飢え死にするしかないわけで、自分の健康というのは重大な関心事であり、そのための投資は惜しんではいけないのです。

といいつつ、やれ「血圧が高い」だの「メタボ」だのといろいろ言われてすぐに薬飲めとかいう話になるのが嫌で健康診断はここ2年ほどバックレているんですけどね。血圧はたしかに高めとはいえ家で測ればだいたいいつも130~140台くらいなのに、たまたま健診で測ったときにもっと高かったからって生活指導とか薬とか言われるのが嫌で嫌で仕方がない。

医者という人種があまり信用できない、医者の言いなりになるのが嫌、っていうのもある。病気が見つかって、治療しましょうってなったとしても、「その治療や薬、ほんとに必要ですか?」って疑っちゃうんですよね。なにかというとすぐに薬飲ませたり入院させようとしたりする医者が大嫌い。そのせいで私の亡父や母は一時クスリ漬けでしたからね。クスリ減らしたら逆に体調が良くなったり。→なんでもかんでもすぐ薬に頼るのは・・・

しかしサラリーマン時代に「忙しいし医者にかかるのが嫌」とか言ってほったらかしにしていて、あやうくもうちょっとで死んだかもしれないという事態になった体験もあるので→パチプロは病気になることが許されない生き物 、調子が悪ければやはりガマンせずに医者にかかるべき。幸いにもかかりつけの医院のセンセイは過剰な医療を施そうとするタイプではなく、できるだけなにもしないで済まそうとする人で、「どうする?薬出す?」「検査したほうがいいと思うけど、する?」って言ってこちらの意思を尊重してくれる感じなので、私は信頼をおいているのです。それもあって今回の胃腸の不調に際してはそのセンセイの言うことをきいて、大腸内視鏡検査を受けることにしたのです。

食事制限はそれほどでもなかったが・・・下剤を飲むのがつらかった

後述するように検査そのものはべつに痛くもなかったんですけど、その前の準備がけっこう大変でした。検査のときには腸を空にしてキレイにしておかなくてはなりませんから。

検査は正月明けの4日。検査前2~3日間は「暴飲暴食を避けてください」とのことで、つまり正月だからって酒いっぱいかっ喰らったりおせちいっぱい食べたりしてはいけないということ。まあ酒は普段からガマンしているし、胃腸の調子悪くて暴飲暴食する気もなかったのでイイんですけど、そうでない人は正月にそう言われるのはキツいかもしれない。

で、検査前日は、あらかじめ購入させられた「検査食」以外は食べてはいけない、ということに。レトルトのパックに入ってて、朝食が「鯛がゆ」、昼食が「和風ハンバーグ」(すんごくちいちゃくてやわらかい)と「白がゆ」、間食に「ビスコ」と「ゼリーミール」(袋に入ってるのを吸うやつ)、夕食は「コーンポタージュ」だけ。

ものすごく量は少なかったですが、この食事制限は思ったよりキツくなかった。食うなと言われると食いたくなるのが人情ですけどね、いちおう3食+おやつという形だったし、おなか減ってればレトルトの検査食でもそれなりにおいしくいただける。

指定された夜8時と9時にクスリ(下剤)を飲んで寝ました。すると夜中にはげしい便意を催ししばらくトイレに座りっぱなしに。あまり寝られなかったです。

 

検査当日。朝からなにも飲み食いしてはいけない。検査は14時半から、ということだったのですが、朝9時半くらいから腸を洗浄するクスリを飲むように指示されていました。

腸管洗浄剤「ニフレック」。デカい袋に粉状のクスリが入っていて、前日に2リットルの水で溶かして冷蔵庫で保管していたもの。溶かせば見た目は透明、振ると泡がシュワ~って出る。

その2リットルを2時間かけてゆっくり飲めとのこと。ひどい副作用が出る場合もあるから一人で飲むな、って書いてあったんですけどね、そんなこと言われても困る。

「飲みにくい場合は黒飴などをなめながらでもok」って言ってたので、よっぽどマズイのかな、と思って言われた通り黒飴を用意しておき飲み始めました。通常は飲み始めてから40分後くらいに最初の便通が来て、計5~8回くらい出すと便が無色もしくは淡い黄色の液状になり、そうなれば検査可能となるらしい。

思ったほどマズくない。甘味料の入ってないポカリスエットみたいな感じ? とはいえやはり旨いものではなく、チビチビ飲み続けていると徐々に猛烈にマズく感じてくる。

説明のとおり飲み始めてちょうど40分後くらいに、ピリッと鋭い便意が。おおお、急いで行かないと粗相しちゃいそうな鋭さ。ダッシュでトイレに座ります。

その後は断続的に便意が襲ってきまして、ソレの色はだんだんに薄くなり、固形物は少なくなっていき完全な液状に変化。

正月用にいっぱい借りてた映画DVDをみて気を紛らわせつつマズいクスリを飲みましたが、断続的に便意が襲ってくるのではっきりいって映画どころではなかったです。チビチビ飲む→トイレへ、という作業に集中させられちゃう。そんななかで、署名しておいてと言われてた書類(ポリープを見つけたらとってもいいか、などの意思を確認する書類等)も完成させます。

飲み始めてから2時間半~3時間くらい?で合計10回トイレに行き、最後にはソレは完全にただの黄色い水に。

これで腸が洗浄されたということか。いやあクスリ飲むのもトイレに10回も行くのもけっこうつらかった。これはできればもうやりたくないなあ・・と。しかし、最後の便通後しばらく経つと、おなかはだいぶすっきりした感じに。

すっきりしたころにクリニックへ向かう時間に。クリニックへはいつもクルマで行くのですが、今回の大腸内視鏡検査では睡眠導入剤を使うからクルマでは来ないでくださいと言われてて、歩きで出かけます。看護師さんは「ご家族に送ってもらうとか・・」って言ってたんですけどね、いないからねえ。白内障の手術やったときもそうだったけど、病気するとほんと独り身は困る。

白内障の手術を受ける。その①

検査そのものは苦痛なく終わり

クリニックへ行き、血圧を測ってから呼ばれるのを待ちます。

呼ばれると検査着を渡され、着替えて待つように指示されます。検査着は片方に大きな穴の開いたトランクスみたいなので、穴をお尻の方にして穿きます。

過去の病気や現在の体調などの問診を受けてから点滴をされます。横になって点滴されてるとだんだん眠くなってくる。これに睡眠導入剤が?と看護師さんに訊くと「これには入ってないです」とのこと。あとで知りましたが、検査直前に入れられて、あっというまに朦朧とするクスリだったようです。

しばらく待ってから、点滴を受けていたベッドごと検査室へ。横向きになってオシリを突き出すように言われ、血圧計の腕帯をつけられ、指先にはパルスオキシメーター?をつけられます。ここで看護師さんが「○〇○しま~す」とか言って、聞き取れなかったんですけどそれがおそらく睡眠導入剤の注入だったのかな。

そこへ検査するセンセイが登場し、なにか声をかけられてからオシリへズブッと。ここですでに朦朧としていて、オシリになにかが入ってきたのは感じたけれども別に痛みはない。朦朧としているといっても看護師さんやセンセイたちがなにかを話しているのは聞こえる。完全に眠っちゃう人もいるそうです。

感覚としては「わりとすぐ終わったな~」というタイミングで検査終了を告げられます。センセイいわく「キレイでしたよ~。ポリープあったけどとる必要のないものでした」とのこと(大腸ポリープにはがん化するおそれのあるものとそうでないものがあるらしい)。

そうか。とりあえずデカい病気がみつからずひと安心。睡眠導入剤の効果でふらついて転倒、なんてこともあるらしく、それが覚めるまで安静を指示されます。40分ほど横になってのちに、検査結果の説明を受けるための診察の日程などを確認し会計をすませて、また徒歩で帰宅。会計は6千円くらいだったかな。もっととられるかと思った。

 

といったかんじで、検査そのものはつらくはなかったものの、準備がたいへんだったからもうやりたくないなあ~というのが正直なところでした。しかし、大腸がんによる死亡者数は年々増加していて、今は胃がんよりも多いらしい(がんの種類別の死亡者数1位は肺がん、2位が大腸がん)ですからね、私くらいの年齢になったら定期的にやったほうがいいということでしょうね。

とりあえず大腸に問題はなさそうで少し安心したものの、すると長引く胃腸の不調の原因はなんなんだ、ということになり、それはそれで不安ではありますね。できればこういう記事はもう書きたくないけど、またなにかやったら体験記にします!

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