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忘れえぬ5号機パチスロ21選④~「ゴルゴ13ザ・プロフェッショナル」~

思い出の5号機をふりかえる個人的記事の続きです

終焉を迎えるパチスロ5号機時代。忘れえぬ名機21選その①~「ホークⅢ」~

忘れえぬ名作5号機パチスロ21選②③~「逮捕しちゃうぞ」&「空手バカ一代」

今回は、2006年に登場した5号機初のAT機、

平和の「ゴルゴ13 ザ・プロフェッショナル」。

 

不当な評価をされている超名機です。

「減るAT」が不評だったが・・・

5号機最初期のころは、

プレイヤーはみな「AT」といえば

獣王やアラジンAのような

1ゲームで10枚とか増えちゃうような

爆裂出玉性能のことだ、

と考えてましたね。

 

で、5号機になってそんなATは不可能になった・・・

とみんな思っていましたから、

5号機初のAT搭載機、というふれ込みで登場した

「ゴルゴ13 ザ・プロフェッショナル」

には期待が集まったわけです。

 

しかし、この台のAT機能は、

当時のプレイヤーが期待したようなATではなく、

ただ「コイン持ちがよくなる」というAT。

 

3種類のボーナス(BIG(赤),MID(青),REG(黄))で出玉を増やします。

ATは2種類(性能はどちらも同じ)で、

ボーナス成立時や1枚役成立時に当選することがある

ゲーム数不定(毎ゲーム転落抽選)の「Gモード」と、

BIG後に必ず突入し130ゲーム継続する「スナイパーモード」。

「スナイパーモード」中に当選したボーナスにはもれなく「スナイパーモード」がついてきます。

ATに突入すると、通常時はとりこぼす3種類あるAT役の色をナビしてくれるので、

通常なら1000円当たり30ゲームほどのコイン持ちが

(たしか)45ゲームくらいにアップします。

 

AT中のボーナスや1枚役でも「Gモード」上乗せ抽選をするため、

高設定ではボーナスとスナイパーモードとGモードの連鎖が延々と続きやすくなります。

 

Gモードはゲーム数が決まってなくて、

Gモードのランプが青→緑→赤と転落し、

消えたらGモード1セット終了なのですが、

成立役によって赤→緑とかに戻ったりとか、

けっこうおもしろかったんです。

しかし・・・不評でした。

設定456が公開されているのに空き台になっていたりとかしてました。

設定6の機械割は108.8%とのことで、

最初期の5号機としては十分な出玉性能だったんですけどね。

 

「ATはジャンジャン増える出玉増加機能」という、

愚かな思い込みをしていたプレイヤーが多かったことによって、

この台は不遇台となってしまいました。

 

4号機爆裂AT機や爆裂ストック機によって

一撃の魅力にしか関心がないプレイヤーが増えてしまい、

メーカーもそういう台ばかりをつくるようになったのが

いまにいたるパチスロの衰退の原因となったということが

ここにもあらわれています。

この台の魅力はそんなところにはなかったのに見過ごされた。

液晶演出と出目の絡みを探究するのが楽しかった

歴史的名機「新世紀エヴァンゲリオン」(もちろん初代)と同じように、

この台も「液晶演出と出目の絡み」が猛烈に楽しかったのです。

細かいことは忘れちゃいましたが、

女がゴルゴの横を通過する、とかの安い演出でもそのタイミングによって

対応役が決まっていたりとかするので、

それによっては第一停止や第二停止で確定してのけぞったり。

「あれ?この場合の対応役はひょっとしてプラム?とすればここを狙ってこれが止まれば確定?」

とかいうことを探究するのが楽しかったわけです。

 

↑AT中、青頭6枚役をナビするアツいほうの演出!押す位置によっては脳汁放出の一確とかが楽しめました。人を狙撃するアツくないナビでもシレっとナビハズレが起こったり。

 

「あの男に連絡だ!」演出は1枚役orボーナス。

逆押しで右リール中下段に上にチェリーの付いた「G」を狙うと

1枚役のときは青7が上段or中段まで滑ってくるので、

この演出のときに青7が落ちてこなければBIGorREG確定となりますが、

目押しをミスっていれば1枚役の取りこぼしもあるので、

そのあとの演出がアツく楽しめました。

 

↑AT中の6枚役ナビ演出。逆押し小役狙いで打って下段に「G」停止で矛盾一確!

液晶演出もおもしろかった

通常時の液晶演出は

ちょっと気持ち悪い3Dポリゴンで

イマイチといえばイマイチだったのですが、

 

連続演出では原作に近い絵柄で、

止め絵をうまく活用してクールさを演出していました。

なかでも好きだったのは「最高の銃職人」演出。

(たしか)1枚役orボーナス対応の演出だったと思います。

逆押し小役狙いを実践していれば、この演出をみているときは

「目押しミスったかな?入ったかな?」というところなのでドキドキ。

ボーナス成立後はリプレイ確率がアップするので

リプレイが成立すればまたドキドキ。

ゴルゴが信頼する銃職人、デイブ・マッカートニーの素っ頓狂な声が笑えます。

「頼みがある・・・」とゴルゴに言われて、

その依頼内容の難儀さに「クレイジーだ」と難色を示すのは通常パターン。

画像のように「おお!クレイジー!!そんなの無茶苦茶だ!まさにクレイジーだ!」

とわめくとチャンスアップとなります。

 

対してゴルゴが

「わめくなデイブ・・俺の依頼にイエスかノーか・・」というのは通常パターン。

「デイブ・マッカートニーといえば・・アメリカでも五指に入る銃職人・・・じゃなかったのか・・?」

とデイブのプライドをくすぐる挑発をすればチャンスとなり、

出来上がった銃を受け取ったゴルゴが

「ありがとう」と満足すればボーナス、

ゴルゴが満足せず無言で去りデイブが「バ、バカな!そんなはずはない!」となればスカ。

原作を読んでいて、ゴルゴとデイブの信頼関係を知っている人ならば

一連のやりとりはとても面白い。知らない人にはよくわかんないかもしれませんが。

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↑「軌道上狙撃」は個人的に大好きなエピソード。宇宙空間で打てる銃を不眠不休でつくったデイブと、そのデイブに対して「注文通りだな・・・」としか言わずはっきり言葉にしないんだけれども最大限の感謝と尊敬の意をあらわすゴルゴが超カッコいい。

 

無敵なはずの主人公が弱いパチスロはダメ

のちに出たパチスロのゴルゴでは、

ゴルゴが失敗したり負けたりするのが多いんですけど、

それはありえないことなのでものすごく違和感があったんですよね。

「しまった!」とかゴルゴは言わないから!

この「ザ・プロフェッショナル」の場合は、演出がスカの場合に

そういう印象を与えないように配慮されていました。

 

北斗の拳とかもそういう傾向がありますね。

「北斗神拳は無敵」のはずが、

ひたすら負けまくるケンシロウ。

スカのときは負けなきゃあしょうがないじゃないか、

というのは間違いで、見せ方が問題なわけです。

北斗の「転生の章」とか「修羅の国編」の「神拳勝舞」なんかやってると、

「どんだけ弱いんだよ」・・・というウンザリな気持ちしか沸き上がってこないわけです。

「ゴルゴ13 ザ・プロフェッショナル」はそのあたりに気をつかっているのがよくわかる

つくりになっていました。

 

この台を回想すると、4号機が終わって5号機となったころには、

メーカーさんも頭をひねってものすごい努力していたんだな、

と思います。

いまパチスロ界が置かれている状況は5号機初期のころよりも

さらに深刻なわけで、

このピンチをくつがえすような

おもしろい台の開発を期待したいと思っています。

5号機初期にはこれほど素晴らしい台ができたのだから。

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