先日、たま~にしか行かない低貸専門店
「ダイナムゆったり館」でちょっと打ってきたときの話を記事にしました。
→ほんとうに面白い台はいつも評価されないもの。「CR南国育ち 羽根」実戦!
低貸専門店ということで、ただカネのためだけにぱちんこを打つ、というスタンスの私にはもうほとんど用のないホール。
以前は古くてレアな台がたくさんあってよく打ちに行っていたものですが、
最近は台揃えも平凡、PB機もここのところはまったく面白いものが出てこないし。
「満開チューリップ」みたいにまったりと楽しめる面白い台があれば
私もたまには行こうかな・・とも考えるかもしれないんですが、
「ダイナム」のほかのホールはいざ知らず、
私の家の近所の「ダイナムゆったり館」には
台が面白いとか出るとか出ないとかいうこと以前の
致命的問題があり、それもめったに行かないことの一因。
それは・・・異常にタバコくさい、ということ。
呼吸もまともにできないレベルのよどんだ空気の中で「ゆったり」できるわけないだろ
このホールはだいぶ前に「禁煙コーナー」みたいな感じで
2シマ分ほどを禁煙にして営業していたことがあるのですが、
いつのまにかやめちゃっていた。
私が2001年~2007年ころまで通い詰めていた新宿歌舞伎町の
「グリンピース タワー店」(いまはもうない)も、
あるとき地下をワンフロアまるごと禁煙にしたものの、
あっというまにやめちゃった。
まあ、客からものすごく文句を言われて稼働もガタ落ちになったからやめたんだろうな、
ということは私の目から見ても明らかでした。
ホールも利益を出さなきゃあならないわけですから、
経営者が強固な信念をもって禁煙を推し進めるのでないかぎり、
「客がとんだからやめよう」という判断になってしまうのは仕方がなかったんでしょう。
で、我が家の近所の「ダイナムゆったり館」は、いまでも全面喫煙可、
もうもうとくっさい副流煙が立ち込める中で営業を続けています。
オトナの喫煙率が2割を切り、来年には改正健康増進法が施行され、
なにがなんでも全面禁煙もしくは完全な分煙をしなくてはならないという
いまとなってもまだそんなことをやってる。
ダイナム株式会社の公式サイトによると
全席禁煙や分煙を実施している店舗が26店舗あるらしい。
でも私には「450店舗くらいあるのにたったのそれだけ?」としか思えません。
店舗数では業界トップらしいリーディング・カンパニーですら、
受動喫煙の害がさんざん叫ばれるこのご時世にヤニくさい遊技空間を提供して「ゆったり」とか言ってる(ダイナムの「ゆったり」とは「低投資で遊べる」という意味らしい。いかにもギャンブル産業的な発想ですよね。だからいくらきれいごとを並べてもイメージが向上しない)。
あんな臭いところで「ゆったり」できるか。客を便所に招いて「ごゆっくりどうぞ」と言うのと同じようなもんだ。
そんなだからぱちんこ業界は斜陽なんじゃないの。
ダイナムのサイトをさらによく見てみると、
「労働環境の整備」とかいうことも書いてある。
会社組織の活性化と従業員が一人ひとりの能力を十分に発揮するためには、従業員満足度の向上、心と体の健康維持が必要と考え、誰もが働きやすい職場環境づくりをめざしています。
だそうです。
件の「ダイナムゆったり館」、私が通っていたころには
おなかが大きくなった若い女性も働いていたところをみたことがあり、
「こんなウルサクてクサいところで妊婦が働いて大丈夫か?」と思っていたものです。
私に言わせれば、つねに副流煙が充満する空間で人を働かせていながら
「誰もが働きやすい職場環境」とは片腹痛い・・・としか言いようがない。
このあたりはやっぱり企業のトップの意識が低いからなんでしょうね。
いずれにしろ、このご時世にタバコ吸う客だけを相手にして商売をしながら
「客が来ない。売上が上がらない」とかいってるぱちんこ業界って
ほんとなんなの・・・と不思議でしょうがない。
客が来ないのは当たり前でしょ。勝てないうえにクサいなんて最悪な場所に誰が遊びに行くんだ?という話。
分煙を実施しているホールに行ってみた
このあいだある用事があって神奈川県方面に出かけることがありまして、
そういうときはいつも打てない台を打ちに知らないパチ屋に行ってみるのが通例なのです。
で、そのときに分煙を実施しているホールに行ってきました。
私の地域にはそういうホールはないので、どんな様子か知りたかった。
禁煙コーナーはガッラガラで喫煙コーナーが満席だったりするのか。
行ってみたホールは横浜市都筑区の
(読者の方からメールで「禁煙をやっているホールで出玉も悪くなくオススメ」と教えていただいたホール。返信不可能でしたのでこの場にてお礼申し上げます)。
設置台数1676台という巨大ホール。
日曜日、しかも6のつく日で旧イベントデーだったようで、
ほとんど空き台がなく、立ち回りどころの話ではなかったです。
その稼働内容についてはまた次の記事で書くとして、
今回はタバコ問題についてだけ。
1階と2階で構成され、
1階の半分だけ(残り半分に移動するには一度建物から出なければならず、つまり副流煙はシャットアウトされている。2階はつながってる)が禁煙エリアとなっていました。
朝に行ったときに禁煙エリアをみるとあまりお客さんがおらず、
あれれ・・やっぱり禁煙コーナーは敬遠されるの?
と思っていたものの、昼過ぎごろにみると禁煙エリアもほぼド満席に。
これは喫煙エリアであぶれたお客さんで満席なのか、
それとも禁煙エリアに好んで来ているお客さんで満席なのか、
そのへんがちょっとわかりませんでしたが、
少なくとも「禁煙エリアは閑古鳥」ということは全然ないんだな、と。
あさイチに禁煙エリアが空いていたのは、あさイチからガッツリ勝負するような層には喫煙者が多い、ということなんじゃないかな。
禁煙エリアはもちろん快適。
喫煙エリアも、私に言わせればクサいけれど、前出のダイナムゆったり館と比べたらかなり快適。空調がしっかり整備されている感じ。
パチスロコーナーも含め全台に分煙ボードがあるのも良い。
まあ、分煙ボードなどというものは「ないよりはマシ」っていうくらいのものなんですけどね。あるのとないのとでは心理的に違う。
13店舗?を擁するホールチェーン、しかもこれだけ客が入っていればおカネにも余裕があるんでしょうから、
だからこそこれだけのことができる・・・
のかもしれませんが、カネがあったとしても経営者が
「受動喫煙対策?そんなもん知るか!」というスタンスなら
そういうところにおカネを使おうとはしないわけで、
企業としての姿勢が感じ取れて好感。
禁煙パチスロがなく残念無念
というわけで、素晴らしいホールだと思ったのです。
しかし、ちょっとだけ気になったところもありました。
それは、禁煙エリアにあるのはパチンコだけで、パチスロはなかったこと。
稼働を気にしてのことか、レイアウト上やむをえないのか、
一見の客にはわかりませんが、これはちょっと残念。
禁煙コーナーに「グレート69~TOMOLER~」
があったら一日打ってみたかったのに(今回は空き台にありつけず打てませんでした)。
このへんが「分煙」の限界ですかね。
パチスロを打ちたい人、禁煙エリアにない台を打ちたい人は副流煙を我慢するのが前提。
やっぱり分煙にはあまり意味がない。
分煙を実施しているというそれだけで素晴らしいとは思いますけどね。
「全面禁煙」しか、受動喫煙防止対策はあり得ない
さらに残念だった、というか、
受動喫煙防止問題の難しいところを象徴してるなあ・・・と思ったことがあります。
「お客様の声」みたいな投書コーナーのようなものがあるらしく、
投書内容とそれへの店側の返信を掲示してあるのを見ました。
「黄門ちゃまを5スロに入れてください!」とかいう投書が多いなか、
「たばこがくさいのでなんとかしてください」
というのがありました。
パチンコのお客さんならば「禁煙エリアでお楽しみください」で済む話でしょうが、
どうやらパチスロを打つお客さんなのかな。
パチスロコーナーは、分煙ボードはあってもたしかに臭い。
しかも証明が暗いので、ますます息苦しく感じられる。
で、それへの返信が
「空調を改善していきます」とか、
「空調の微調整もできますから声をかけてください」みたいな内容でした。
たいへん丁寧な返信が書かれていて一見なんの問題もないように思えます。
しかしですね、これはすなわち
「副流煙が臭い?ガマンしてください」って言ってるのと同じなんですよ。
これは、
ゴミ屋敷のニオイで困っている人に対して、
ゴミ屋敷をなんとかするのではなく
芳香剤をくばって歩き「これで我慢してください」と言うようなものでしょう。
こう言うと
「タバコは合法なのに」とか、
「喫煙する権利も尊重されるべき」とかいう話が出てくるのですが、
「健康に呼吸する権利」と「喫煙してキモチ良くなる権利」がぶつかったとき、
どちらが優先されるべきかはどう考えても明らかじゃないでしょうか。
ゴミ屋敷の住人は「ゴミを溜めるのだって自由。好きにする権利がある」と言うかもしれないが、
まわりの住民がニオイに悩まされずに健康に生きる権利が優先されるべきなのは当然でしょう。
ともかく、ぱちんこ業界にかぎらず、
日本ではまだまだ「喫煙者の権利を守るためには非喫煙者がガマンするのが当たり前」
という意識が残っていることがよくわかると思いました。
受動喫煙が嫌、という声にこたえようと思ったら「全面禁煙」にする以外には方法はない、
というのが国民の共通認識になるのはいつの日か。
さきほどゴミ屋敷のニオイとタバコのニオイを同列に扱い、
「一緒にすんな」と言う方もおられるでしょうが、
他人の健康を破壊しひたすら迷惑、他人にはひとつも利益がない・・という点で言えば同じようなもの。
それくらい迷惑なものなんだから、喫煙する場所がちょっと限定されるのは仕方がない・・
という意識が、受動喫煙対策には必要なのでは。
・・・と、またまた喫煙派の読者からは不興を買う内容となりました
(念のために言っておくと、私は加熱式タバコについてはどんどん吸ってくれていいと思ってます。臭くないから)。
次の記事で、パールショップともえ さんでの稼働について書いていきます!
巨大ホール、しかも台揃えはかなり豊富で、楽しい稼働にはなったものの・・・
読者の皆様には喜ばれそうな大撃沈に・・・!
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