先日の台風19号、今回は停電はなかったけど家屋にちょっと破損があった・・・
と前の記事に書きました。
あと、たいしたことないといえばたいしたことないことなんですけど
電話線がヤラれたらしく固定電話とインターネットがつながらなくなりました。
我が家は山の中にあるので、強風で樹木が傾いたり倒れたりするとすぐにこういうことが起こります。
で、ネット環境を借りに、久しぶりに近所のファミレスに行ったのですよ。
今年の9月から、全店舗で「敷地内全面禁煙」を実施している
すかいらーくグループのお店。
今回はまたまたタバコに関する話を思いつくままに。
いままで書いた話とだいぶ重複するし、どうでもいいといえばどうでもいい話です。
喫煙派の読者の方にはまた「いい加減にしろ」と怒られますねたぶん。
「全席禁煙です。お好きなお席へどうぞ」
私も学生時代やサラリーマンだったころには
いわゆるファミレスはよく使っていました。
そのころは大部分の喫煙席とほんのちょっとの(しかも仕切りなどがない)禁煙席・・・というお店が多く、
入店した時には
「おタバコお吸いになりますか?」とか、
「禁煙席と喫煙席がございますが・・・」
と訊かれていましたね。
しかし先日行ったすかいらーくグループのお店では
「何名様ですか?全席禁煙で~す。お好きなお席へどうぞ!」と言われました。
ずいぶんと時代も変わったものだな・・・と感じましたが、
このレベルのことは欧米では30年くらい前にすでにやっていたことですからね。
ここまでこぎつけたのは評価すべきですが、遅すぎるくらいです。
喫煙者ばかりの若者の団体が来店したが・・・
で、食事をすませてから、フリーwifiをお借りしてパソコンで作業をしていました。
しばらくすると7~8人ほどの若者の団体がドヤドヤと入ってきました。
こう言っては失礼かもしれないが、いかにもタバコを吸いそうな風体の若者たち。
パソコンの作業をしつつ、彼らの話し声がきこえてきました。
彼らは私と違ってよく来店しているようで、
グループのうちの何人かが「じゃ、ちょっとタバコ吸ってくるわ」と
慣れた様子で当たり前のように外に出て行っていました。
「敷地内全面禁煙」のはずなので外にも灰皿はなく、
彼らがどこでどのように吸ってきたのか、ひょっとしてポイ捨てしてんじゃないのか・・・とちょっと気になりましたが、
とくだん「いちいちめんどくせえなあ」という雰囲気もなく、
ふつうに外に行ってふつうに帰ってきてました。
その様子をみて私は、
多少の常識を持ち合わせているお客なら、禁煙と言われて
「なんだよ。タバコ吸えねえのかよ。そんな店行かねえよ!」
なんてことにならないのだな・・・と思いました。
いままで喫煙可とされていた場所を禁煙にするなどということは、
やろうと思えばそんなにたいへんなことではないのだな、と。
ついこの間までファミレスでタバコ吸えるなんてのは「当たり前」の話だったはず。しかし実際には多くの客は禁煙化を受け入れている。
2020年4月の改正健康増進法施行にさきがけて全面禁煙にふみきった外食企業は多いけれども、
トータルでの来客数も売上も、禁煙にしたからといって急に下がる・・という例はあまりないらしいし。
「禁煙です」と言われれば、世の中の大部分をしめる常識を備えたふつうの人は「じゃあ外で吸うか」と考えるわけだ。
このように外食業界は時代を先取りし、喫煙者の減少という時代の流れに対応して生き残ろうとしている。
たいしてぱちんこホール業界は・・・
私の地域のパチ屋をみるかぎり、主体的に禁煙化をすすめてクリーンな環境をつくろう、という意識はあまりみえない。
喫煙所をあたらしく設置したホールもあるものの・・・
出玉も客付きも地域一番店であり、
私がメインと位置付けているA店。
客が多いだけに残念ながら店内のヤニ臭さも地域トップクラスで、
とくに週末は入店した瞬間にヤニのニオイが鼻と喉にまとわりついてくる。
こんなところで働かされる人たちも気の毒だなあ・・・といつも思います。
そのA店、さきごろ屋外(出入口を出たところなど)に
囲いをつくって「喫煙所」を設置しました。
そして店内には、
2020年4月に店舗内での喫煙が禁止になります。吸う方も吸わない方も快適に過ごしていただけるよう、屋外に喫煙所を設置しました・・
という旨の掲示物が。
・・・・。
バカだなあ。せっかく喫煙所をつくったんだから、
いますぐに全面禁煙を実施して、
「お客様の健康と快適を追求しています!」とアピールすればいいのに。
改正健康増進法が施行されればぱちんこホールは基本的に全面禁煙、客に喫煙させる場合は屋外で吸わせるか屋内に仕切られた喫煙室を設けなければならない。
このホールの場合は外で吸わせることにした。
屋内に喫煙室をつくるのはたいへんだしカネもかかるしそんなスペースがない、ということでしょうね。
否が応でも禁煙にしなければならない来年の4月を目前に控えて、いまだなあんにもアクションを起こさないのでどうするつもりなんだろう・・と思っていたところ、
まずは4月から使う喫煙所をつくったようです。
ホールは主体的に受動喫煙防止に取り組んでほしい
しかし・・・
A店の「2020年4月から法律で禁煙になりますから喫煙所を設置しました」
という掲示物の文言からは、
私からすると
「法律が変わるからしょうがないんです。私たち店側の意志じゃありませんから、タバコを吸うお客さんは私たちに文句を言わないでね」
というエクスキューズを示そうという姿勢しか見えてきません。
これは、法で決められたレベルをさらに超える次元で受動喫煙防止に取り組んでいる
すかいらーくグループなどの外食企業と比較すると、
どうしようもなく程度が低い企業姿勢と言えるんじゃないでしょうか。
「法改正で全面禁煙になります。だから屋外に喫煙所をつくりました」ではなく、
「すべてのお客様の健康のために、わが社はわが社の方針として法律に関係なく全店を全面禁煙にします」と
なぜ言えないのかな。
2020年4月からはどっちにしろ喫煙客には不便をかけることは避けられないのだから、
せめてそれを「我が社は受動喫煙問題に全力で取り組んでいます」という方向にもっていって、
クリーンな企業姿勢と遊技環境をアピールして
非喫煙客を呼び込むことにつなげればいいのに。
先述した全面禁煙のファミレスに来る喫煙客のように、
「禁煙です」と言われればふつうの人は適応するはずなのです。
ぱちんこ業界は禁煙化で客離れを心配しているようですが、
タバコが吸えないからって来なくなる客なんかそんなにいませんよ。
仮にそういう客がいたとしてもそれはもうどうしようもないのだから放っておいて、
クリーンな環境をアピールして「ヤニくさくて汚いから」とぱちんこ店に入ることを敬遠していた人を呼び込むことを考えればいいのでは。
私だって、周囲にヤニくさい人がいなければたまには収支度外視でジャグラーやハナハナで遊んでみてもいいかな、と考えることもあります。
同じように「店が臭くなければぱちんこやりたい」と考えている人だって世の中にはゴマンといるはずです。
それは間違いないのに(少なくとも私の知り合いにはそういう人がたくさんいる)、
「臭くないお店にして非喫煙客を呼び込もう」という姿勢をみせないホール企業が多いのは、
結局のところ経営者の姿勢なんでしょう。
わが地域のパチ屋の経営者はどうせ喫煙者で
「受動喫煙?めんどくせえなあ。そんなもんガマンしろよ・・・」という考え方なんでしょう。
先に書いたA店は全国でも有数のホールチェーンなのですが、
そのHPをみても受動喫煙問題にどう取り組むかなどということは一言も書いてない。
こういう会社が「お客様の笑顔のために」とか「社員の笑顔のために」とか言ったところでひたすら空々しく聞こえるだけです。
お客と社員が受動喫煙で苦しんでも「それぐれえガマンしろよ」と思っているわけですからね。
ともかく、昭和の時代と違って今ならば
全面禁煙に移行してもそれほど客の反発はないと思うんですよね。
法改正前に全面禁煙をぶち上げれば、喫煙客の反発ももちろんあるでしょうが
それ以上に非喫煙客から称賛の声があがると思うので、
法改正前の「今」、どのように動くかが
ぱちんこ業界にとっては重要なんじゃないでしょうか。
私ごときがこんなこと言っても業界人のみなさんには響かないでしょうが、
私もパチ屋の客のうちのひとりであり、
その私と同じように「ぱちんこは好きだけど臭いからパチ屋に行くのはイヤ」
と考えている人が絶対にたくさんいるのは疑いようがないわけで・・・
遊技機の規則がキツいから客が来ないだのなんだのと言う前に、
いますぐに禁煙にして店をキレイにしたらどうでしょうか。
ぱちんこを愛する者のひとりとしてぜひともお願いしたい。
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