7月21日、作曲家・歌手の平尾昌晃氏が亡くなりました。79歳でした。
ついこのあいだ、船村徹氏の訃報にふれたばかりだったのに、→巨星墜つ・・・作曲家の船村徹氏が死去
またしても残念な知らせに驚愕した次第です。
今回は私が好きな、平尾氏の楽曲について書いてみます。
ダークな曲は少ない印象
平尾氏と言うと思い浮かぶのは、
「カナダからの手紙」(畑中葉子とのデュエット)、アグネス・チャン、小柳ルミ子、
「よこはま・たそがれ」(五木ひろし)などでしょうか。
パチンカーなら、「必殺」シリーズの曲でお世話になってますよね。
私も、「CRぱちんこ必殺仕事人Ⅲ」で、確変大当たり中に流れる「荒野の果てに」のカッコよさに
毎回漏らしそうになったパチンカーの一人です。
ちなみに、通常当たりでガッカリしてもそこで流れる「やがて愛の日が」のインスト曲が
また素晴らしくて、京楽の台が大嫌いな私でもこの台はよく打ちました。
間違いなく、ぱちんこ依存症患者を製造した人数ではトップクラスの台だったでしょうね。
パチンコの話はともかく、平尾氏の曲は、
私好みの血ヘドを吐きながら唄うようなダークでドラマティックな曲、というのは少なくて、
センチメンタルな曲でもどことなく明るい感じの曲が多い、と思います。
さらに、どの曲も口ずさみやすいキャッチーさがある感じですね。
個人的な好みだけで話をするなら、カッコよくてノックアウトされた思い出の曲は、
布施明が唄った「霧の摩周湖」ですかね。
同じ布施がヒットさせた曲「おもいで」も素晴らしい曲なんですけど、
「霧の摩周湖」はもうイントロだけで倒れますね。
摩周湖がどこにあるのか知らなくても問題ないけれども、
この曲を聴かずにおくのは人生を生きるうえでの損失と断言します。
平尾氏自身が唄っている動画をみつけましたので貼っておきます。
さすがに歌の迫力は布施明のほうが上ですが、また違った魅力が感じられます。
アニメソングにも名曲が
アニメソングでも名曲を残されていますね。
ささきいさおが唄った超名曲「銀河鉄道999」が有名ですね。
さらには子門真人が大安蓮名義で唄った「空手バカ一代」も超絶カッコいい
(アニメ「空手バカ一代」は、山崎照朝が唄ったエンディング曲「空手道おとこ道」も、やる気を奮い立たせたいときに聴く、猛烈に素晴らしい曲なのですが、平尾氏の作曲ではないようなのでまたの機会に紹介します。)。
あと、若干マイナー?なところでは石ノ森章太郎(当時は石森章太郎)原作のアニメ
「星の子チョビン」のOP曲とED曲も平尾氏の作品ですね。
放映時、私は幼稚園でしたので多分再放送をみて、
アニメの内容は全然覚えてないのに、
ED曲「星のしずくの子守唄」の寂しさだけはとても印象に残っています。
大人になったいま聴きなおしてみると、これはとんでもない名曲だと感じますね。
日本のアニメは、絵に関してはもちろん現代のほうが数段上のレベルではあるけれど、
音楽に関してはこの当時からすでに世界一だったのですね。
80歳くらいは、いつなにが起こるかわからない
平尾氏は、最近になってまた肺を悪くしていたそうですが、
80歳くらいの年代の人は、ついこの間まで元気だった人がいきなり・・・というのが、
芸能界に限らず私の周りでも多くて、
その年代の親をもつ身としては怖いなあ、と、
訃報にふれる時はいつも思います。
母がいた老健でも、いつもの席にいつもの人(80~90歳くらい)がいなくて
職員さんに「どうしたんですか」と訊くと
「急に体調を崩して病院へ・・・」という答えで、
そのまま帰らなかったということもありました。
まあ、人が亡くなる、というのはどれだけ長生きをされていてもそういうものなんでしょう。
日野原重明先生が亡くなったときも、105歳という大往生なのに、
「この間まであんなにお元気だったのに!」と驚きましたからね。
ともかく、
すばらしい曲をたくさん書いてくれてありがとうございました、お疲れさまでした、
という気持ちです。
ご冥福をお祈りします。