2013年登場の5号機「クランキーコレクション」から今に至るまで地味に続いている、ユニバーサルエンターテインメントのパチスロ「A-PROJECT」シリーズ。
6号機「ニューゲッターマウス」までの16機種、個人的には「神台」と感じて打ちまくった台と「クソ台」と切り捨てた台、ピンからキリまであったけれど、もはや一部のマニアックなファンにしか愛されなくなってしまったリーチ目主体のノーマルAタイプ機を出し続けてくれていること自体は称賛するべきだし感謝したい、と思っています。
で、そのA-PROJECTの第17弾が先日登場。それが「クランキークレスト」。
クランキーシリーズがついに6号機で登場。4号機技術介入機時代の代名詞的な名機「クランキーコンドル」や「クランキーコンテスト」は当時の私にとっては敷居が高すぎた台であまり打つことはありませんでしたが、5号機「クランキーコレクション」「クランキーセレブレーション」は技術介入度も控えめになり、大好きになって打ちまくった思い出の台。とくに「セレブレーション」は2016年の個人的年度代表機に選んだくらいで、→個人的2016年パチスロ・オブ・ザ・イヤーはダントツで・・ 打つ台がないときはとりあえずクラセレ・・っていうかんじで付き合っていました。
なのでこの「クラクレ」、期待しないわけがない。でもどうせ導入するホールがないんだろうなあ・・・と思っていたら、「地域一番店」とされているA店のバラエティに1台だけ導入されまして、ならばとりあえず触っておかなくては・・・。
以下、打ち方や演出などについて書きますが、打った感想を述べるのが主旨ですのであまり詳しくは書きません。詳細は恐れ入りますが適当な解析サイトなどをご覧になってください。
シリーズの伝統を踏襲しながら、あらたな要素も追加。しかしそれがはたしてイイほうに作用しているかは微妙という気も。
初打ち。導入初日はとれなかった(出玉的にはBIGのヒキ弱で客のマイナスになっていたが、REGは高設定域の出現率だったのでひょっとして悪くない設定だったのかも)ので、2日目に狙いにいきました。まあとりあえずどんな台か知りたいだけなので、イイ感じじゃなかったら適当なところでヤメるつもりで。
通常時の打ち方はクラセレと同じく、左リールにコンドル狙いもしくは青7狙いでチェリーをフォローしつつ、右リールをフリー打ちしてスイカがテンパイしたら中リールにもスイカを狙う・・という打ち方でOK。
ただし、いろいろ気をつける点が増えている。まず、左リール中段にスイカが停止した場合。このとき右リールの青7もしくはその下のベルを中段に押してしまうとスイカをとりこぼします。コンドル狙いでは中段スイカ停止が頻繁にある(中段揃いは予告音発生時のみらしい?)ため、左は青7狙いのほうが安全ですね。青7を枠内に押していればスイカが中段に揃うことはありえないので。
↑さっそくやらかしました。上ランプはスイカorチェリー対応だからどちらも揃わずで一瞬「やった!」と思いましたがこれはスイカこぼし! 8枚の丸損はイタイ。
さらに、左コンドル狙い時は中段にコンドルを押してしまうとこれまたスイカをこぼします。配列上スイカを引きこめません。
このリスクがあるためおススメは青7狙いとなります。
しかしとりあえず出目演出を探究したいため、コンドルと青7をロータリーで狙って消化。
すると、けっこうしょっちゅうっていうくらいの頻度で予告音→「コンドルーレット」が作動。リール窓上にある4つのランプのうちどこに光が停止するかで小役ナビします。左がリプレイorスイカ、上がチェリーorスイカ、右がベルorチェリー、下がハズレorリプレイorベルorスイカ。
始動するのが遅いほう、そして反時計回りのほうがアツいようです。第3停止始動なら実戦上スイカorハズレorボーナス・・・・
でもこれ、あまりに期待度が低すぎじゃないかなあ。5号機・6号機の「ゲッターマウス」の小役ナビよりもさらに期待度低いんじゃないか。高設定を打つと感じ方が違うかもしれませんが、はっきりいって「うるせえな」という気しかしない。豊富な小役ハズレ目があるんだから、ハズレだけに対応したランプがあればアツい瞬間がたくさん楽しめるだろう、と思ったんですがそれもない(始動→回りっぱなし、はハズレ対応。でもそのパターンもボーナスにはほとんど期待できない)。
さらにもうひとつ搭載されている演出が、通常時は基本第一停止、BIG後に突入する小役完全ナビゾーン「クランキーゾーン」中はレバーオン時に発生する「クレストチャレンジ」。5号機「クランキーコンドルX」「クランキーコレクション」の「クランキーチャレンジ」に似た演出。左リール下段にコンドルが停止、残りのリールにもコンドルを狙って、コンドルが揃えばそのままBIGスタート、羽揃いorチェリーのみであれば次ゲーム以降に期待・・という演出。
最初の実戦ではなかなか発生せず、ようやく発生して羽が揃って期待しましたがスカ。2回目の発生も羽で今度は当たりましたが、う~んこれも要るかなあ~って感じ。コンドルXもクラコレもさんざん打ちましたけど、正直いってこの演出はあんまり印象に残ってない。つまりそんな演出なくてもよかったってこと。
まあ「演出で煽られないと退屈」という層にも打ってもらえないと、と考えたなら、クラセレのようにサイドランプ演出しかないような台は出せなかったんでしょう。そういうふうに日和るからダメなんだ、と思いますけどね。
↑背景が夕方や夜なら期待度アップらしい(夜でも平気でスカるけど)。写真はコンドルが左向き(ハズレorリプレイ)で、出目はスイカorボーナスなので2リールで確定。左上段コンドル+右下段コンドルはクラコレもクラセレも2確目でしたが今作はスイカハズレ目に降格。
そんなことを考えながら打って、あんまり調子よく当たらないから適当なところでヤメました。1,061G回してマイナス 362枚。
演出なしで入りを察知することもちゃんとあって安心したが・・・
2回目。あさイチ0ゲームの台。やはり調子よく当たらなかったらヤメるつもりで。
24G、投資46枚ですぐにBIG! 前日には(たぶん)いちどもなかった「演出なしリーチ目」で入りを察知!
↑伝統のリーチ目はだいたい踏襲されている・・・と思ったけれど、「クラセレではこれリーチ目だったのに違うのかよ!」っていうのもけっこうあります。配列とかも違うんだから当然といえば当然ですけど。写真の「ズレ目」は鉄板ですが右リール枠下コンドルからではNG(その場合も中リールの停止位置次第でリーチ目になることもあり)。そしてとくに青7下段停止時はクラセレの出目法則はことごとく通用しなくなっています。まだ打ち込みが足らないのでなんとも言えませんが、出目的な深み、衝撃度はクラセレよりも若干劣る?
次に引いたBIGも演出なしでシレっとリーチ目が降臨。ああよかった、ルーレットみたいな余計な演出をつけても、演出なしでリーチ目っていうパターンはふつうに発生してくれる模様で安心。通常時も「クランキーゾーン」と同様に「演出カット」カスタムができればよかったのに。
そしてこの日は次々に発生した「クレストチャレンジ」はやっぱりスカりまくり。いやいやいや、これもルーレット同様、演出を安売りしすぎ。発生時点で激アツにするべきだった。どこまでも主役は出目とスベリ、ルーレットだのチャレンジだのはあくまでもオマケ・・・という硬派なつくりにしてほしかったなあ。青7を狙ってれば発生しないらしい(レバーオンで発生したときに青7狙ったらどうなるんだろ。こんど試してみよう)ので、その意味でもやっぱり青7狙いのほうがいいか。しかし出目的な面白みはコンドル狙いのほうがあるかな。
REG中の技術介入は楽しい
BIG中はルーレットによる設定示唆要素が。はやりの要素をいろいろ盛ってきたなあ。個人的にはこういうアテにならない設定推測要素はいらないなあ。小役確率に大きな設定差があるとかクラセレみたいにボーナスの確率の設定差が大きくてデータカウンターで推測できたりしたほうが嬉しい。しかしそれだと打ってもらえなくなるから仕方がないんでしょう。
第3停止まで停止音が変化するとルーレットのランプいずれかが点灯。左は奇数設定・右は偶数設定・上は高設定・下は設定2否定かつ高設定、の示唆だそうです。なんだよ設定2否定って。出現率激低でいいから設定1否定にしてくれよ。設定差がどれくらいあるのかわかりませんが、あまり参考にならなそうで、すると「めんどくせえな」としかならない。ちなみにBIG前半は逆押しで「コンドル・赤7・赤7」を揃えないとランプが点かない模様。BIG中なんて適当押しで消化でいいのに。
それとREG中の技術介入。基本は左リール枠上・上段あたりにコンドルを目押し。予告音非発生時はこれで1枚役回避or15枚ベル獲得。予告音発生時はコンドルが中段もしくは下段に停止(下段に目押しすると取りこぼしになることがあるので注意)、中段に停止の場合は中(青7は2コマ目押し、赤7は要ビタ押し)・右(アバウトで大丈夫)に7を狙って揃えば15枚。ミスると3枚(救済で15枚もらえることもあり)!これは緊張しますね。コンドル下段停止時はフリー打ちでも15枚獲得になる模様。
で、ここにも設定推測要素がつっこまれている。全4パターンとなる「コンドル・7・7」をすべて揃えるとルーレットランプ4つがすべて点灯し、REG終了後に液晶画面で設定を示唆。それだけなら難しくないですが、中段コンドル停止時の中リールは赤7をとめるにはビタ押しが必要なので、つまり設定示唆を見たかったらミスって3枚になるリスクをとってビタ押しにチャレンジしろ・・・というわけだ。
↑REG中予告音発生時、左リール下段にコンドルが停止すれば中・右は7を最大限引き込む模様なので、コンドル赤7赤7・コンドル赤7青7はこのときに狙うほうがミスするリスクを減らせて安全。しかし1回のREGで一度もコンドルが下段に停止せず全部中段だったりも普通にあるから難しい。
このREG中の技術介入はなかなか緊張感をもって楽しめてイイですね。2コマ目押しでも油断するとミスることも(私は)あるから注意。そして中リール赤7のビタ押しは失敗すれば12枚の損になる可能性大なので、この台をプレイするうえで最も集中を要求される瞬間。損が怖ければ青7を狙えばいいってのもうまくできている。
しかしそんなリスクをおかしてまで見せてもらったREG後の画面が、設定推測としてどれだけ役立つかはいまのところ不透明。この記事作成時点でREGを18回引いてますが、終了画面はカーテン赤(設定1・6示唆)が11回、カーテン青(設定2・5示唆)が7回。まあ1を打たされているんでしょうけど、やはり「シルエット」(設定2以上)か「王冠」(設定5以上)が出ないかぎりいちいち気にする必要はないっていうくらいのものっぽい?。
で実戦のほうは、この日はいちおうBIGがそこそこ引けてちょいプラス。スマスロ北斗にウマいハマリ台ができたのでやめてしまいました。ちなみにBIG中は左が10回、右が8回、上が2回、下が0回。これがいいのか悪いのかわかりませんが、ネットにある情報では高設定は上下が1/5くらいで出現する、とかいう話もあったので、ものすごく上と下に止まりまくる、っていうくらいじゃないとダメなんでしょうね。
不満もあるけれど、ぜひとも高設定を楽しんでみたい!
このあとも数回の実戦をかさねて、現時点で9,236G回してBIG26回(1/355.2)、REG18回(1/513.1)で、マイナス 2,639枚というヒドイ成績に。
しかしこれは設定1にしてもだいぶ下振れ。ちゃんと設定1なみにボーナスが引けて技術介入もきちんとこなしていればそんなにひどいことにはならないんだな、という感触はありますね。
とはいえ、BIGの獲得枚数は最大で279枚と6号機ノーマル機としては破格になっているので、その荒波度はなかなかのもの。結果を出すにはやはり高設定をつかみたい。
演出バランスなどには不満も感じましたが、伝統の出目演出は(だいたい)踏襲しているし、REG中の技術介入は適度な難易度で楽しいし、BIGの出玉感はあるしで、もっと打ち込んでみたい!と思わされるだけのものはありました! わが地域の各ホールはこの手の台に高設定を投入することは最近あんまりないと感じてて、いつ実現するかわかりませんが、ぜひとも高設定をつかんでまた実戦記事を書いてみたい!