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ビールの苦味成分が認知症を予防? 

老人保健施設にいる母に、週に2,3回会いに行っていますが、

入所しているのは「認知症フロア」なので、

まわりにいる人は全員が認知症を患っている方々。

施設に入所できるだけあって、暴れたりとか大声出しまくったりとかいう人は

ほとんどいませんが、それでも、30人からの認知症のお年寄りが

1か所に集まって生活しているのをみると、

認知症ってほんとうに悲惨な病気だなあと、いつも悲しい気持ちになってしまいます。

「認知症の予防」が目下の関心事

で、最近考えるのは、

「自分が認知症にならないためには?」

ということ。

母の認知症がひどくなっていくのは、もうなるようにしかならない、とあきらめていますが、

「自分がこうなったら、だれも面倒をみてくれない」という心配が、

ここのところものすごく大きくなってきて、そうならないためには

どうするべきか、ということが、最大の関心事になっています。

 

いまでは認知症もありふれた病気になり、社会全体の問題として認識されてきているため、

認知症に関するさまざまな書籍や情報、商品などが世の中にあふれていますので、

そういったものに関して、読んだり、試したりしたことについて、

記事にしていこうと思っています。

イソα酸が認知症予防に効く?研究チームにはビール会社が・・

で、今回は11月28日の読売新聞に掲載されていた記事

「ビールの苦味 認知症を予防 アルツハイマー原因物質除去」という記事。

 

認知症のうちの7割が「アルツハイマー型認知症」であるといわれ、

そのアルツハイマー型認知症の原因は、

加齢に伴い脳内に「アミロイドβ」というたんぱく質が蓄積すること、とされています。

 

で、今回の記事によると、

ビールやノンアルコール飲料に含まれるホップ由来の苦み成分である

「イソα酸」に、脳内の免疫細胞である「ミクログリア」を活性化させ、

アミロイドβを除去する作用がみられた、ということで、

イソα酸を含むえさを食べたマウスは、そうでないマウスに比べ、アミロイドβが約5割減少し、

認知機能も向上した・・・そうです。

イソα酸は、苦みの強いクラフトビールに多く、ノンアルコールビールにも含まれているそう。

ほんとうですかね。

研究しているのはキリンビールと東京大、学習院大の共同研究チームだそうで、

ビールを売るほうの人たちがからんでいるときくと、

売らんがために大げさに言ってるんじゃないの、と穿った見方をしてしまいますね。

ビール以外に「イソα酸」を摂取できる方法はないのかな、とか、

私が飲んでる、いわゆる「第3のビール」とか、発泡酒とかではだめなんでしょうか、

とか、いろいろ疑問が浮かびました。

ホップを使った食品は・・・

「ホップ由来のイソα酸」が認知症予防効果があるなら、

ビール以外にホップを使った食品て、そういえばきいたことないなと思って、

ネット上だけですけどいろいろさがしてみましたが・・・。


amazon.co.jp ポッカサッポロ グリーンシャワー 500ml×24本

↑念のため追記(12月2日)このドリンクは「ホップの香り」が
使ってあるというだけのようですので、ご注意を。

 

その香りなどを利用した食品や香水などはあるようですが、

ホップの花からとれる苦味を利用した食品、というのは、

ローカルなものはともかく、一般的にはほとんどないようです。

当然ながら私は専門的な知識はないので、はっきりしたことは言えませんが、

ホップ=ビールのためのもの、という認識で、おおまかには間違ってなさそうです。

やはり、イソα酸をとるためには、ビールを飲まなければならないのか。

その成分を抽出したサプリメントとかつくればいいのに。

 

ちなみに、第3のビールや発泡酒は、ホップを使っていなかったり、

少なかったりするので、やはりビールがいいということになりますね。

酒税法上でビールに分類されていれば、必ずホップを使っているようです。

アルコールの影響は

アルコールのとりすぎで発症する「アルコール性認知症」というのもあります。

脳血管障害を起こしたり、あるいはアルコールの過剰摂取は脳を委縮させるとも言われており、

イソα酸の作用でアルツハイマーが防げても、ほかの原因で認知症になってはしょうがない。

読売の記事にも「アルコールの取りすぎには注意が必要」とありましたが、

やはり何事も過剰にやってしまってはよくないということですね。

値段が高くても、ビールを選ぶべきか?

発泡酒や第3のビールよりも、ほんものビールのほうがイソα酸の含有量が多く、

認知症の予防効果が高いのなら、多少高いのを我慢してでも、

どうせビール系の酒を飲むならほんものビールを選ぶべきなのかもしれません。

あくまで、上記の研究がほんとうなら、ですが。

認知症になってしまったときにかかるコストを考えれば、

防止のために投資をすることは有益なことであると思います。

 

で、ほんとうにビールの苦みに認知症予防効果があるなら、

ビールの税金をもっと安くしたらどうか。

認知症患者が減れば、社会保障にかかるお金も減るんだし。

ビールがたくさん飲まれるようになったらほかの病気が増えて

医療費が増えるかもしれないが、

酒が原因の病気は酒をやめればよくなることもあるわけで、

認知症という(いまのところ)絶対不治の病気とは次元が違う。

 

しかし、私のような安定収入のない人間には、

ほんものビールを買うのは勇気が要りますね。

もっと安くなってくれることを祈るのみです。

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