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ぱちんこホールが、出玉以外で一般にむけてアピールすべきことは何なのだろう

先日、横浜市の神奈川県民ホールで行われた

ラジオ日本の「歌の感謝祭2018」の公開録音を観覧してきたんです

(11月9日18:00~20:00に放送される予定)。

姉妹ブログのほうに「抽選に当たったから行ってきます」までは書いて、

内容や感想についてはまだ書いてないんですが、

「開局60周年 ラジオ日本歌の感謝祭2018」の公開録音の観覧募集が8月20日より開始 

演歌・歌謡曲が好きな方はよかったらのぞいていただくとして、

そのラジオ番組のスポンサーのひとつに

ぱちんこホール企業の「パチンコ吉兆」があって、

いろいろ思ったことがあったのでちょっと書いておきます。

パチンコ店のウリはいったいなんなのだろう

そのラジオ番組のスポンサーは、

メインスポンサーは「太田胃散」、

ほかは小さく「創価学会」「神奈川県住宅供給公社」「タイヘイ」などが

名を連ねていました。そのなかのひとつに「パチンコ吉兆」が。

 

「パチンコ吉兆」は、神奈川県の川崎市・横浜市に(HPによると)12店舗を運営している

ぱちんこホールチェーン。

私も相当むかし、25年くらい前かな?に川崎市のお店で打ったことがあります。

当時私はいつもせいぜい設置が200台くらいの小さなホールでばかり打っていましたから

(ていうか大きなホールはいまほど多くなかったから)、

巨大な立体駐車場を備え、700台くらいの設置のあるそのデカさに

ビックリしたおぼえがあります。

 

で、ラジオ番組のメインスポンサーである「太田胃散」は

番組中に何回も名前が連呼され、

途中に挟まれた休憩時間には

10分くらい時間をとって延々と「太田胃散」の商品の説明、おすすめを聞かされました。

飲みすぎ・胸やけの薬「太田胃散」はもちろん、

ひざの痛みや肥満に効く薬とか。

 

で、「パチンコ吉兆」も短いCMがはさまれていまして、

たしか「地域密着型アミューズメント!パチンコ吉兆!」

みたいな謳い文句でした。

そして、

「今度の休みの日、どう過ごすか決めましたか?まだ決まってないあなたは吉兆でパチンコデビューはいかがでしょうか!」

とかいう宣伝文句を流していました。

しかしこれでは、吉兆に行くとどんなイイことがあるのか、

具体的なことはまったくわかりませんね。

 

「太田胃散」の宣伝は、

セールスポイントが明確にあって、

しかも観客はほとんどすべてが中高年でしたから、

なかなか反応がよかったように思えました。

アナウンサーが一生懸命しゃべる商品説明に反応して

配られたチラシに見入る人もいました。

 

しかし「パチンコ吉兆」の場合、

この宣伝文句をきいて「よ~し、今度久しぶりにパチンコ行ってみようかな!」とか、

「やったことないけどやってみようかな」

とかいう気持ちになった人ははたしているのか?

 

ぱちんこホールが、CMでアピールするべきこと、

ウリにすべきこと、できることっていったいなんなんだろう、

そんなものあるんだろうか、という疑問がわきあがってきたのです。

射幸心を煽る内容はダメ

競馬や競輪、ぱちんこなどのギャンブル関連の広告宣伝に関しては、

射幸心を煽る内容はダメ、という規制があるとのことで、

つまりぱちんこ店の場合は

「7の日は激アツ」とか、「出ます出します取らせます」とかいったことは

言ってはいけない、ということですね。

だから、競馬や競艇のCMもイメージを向上させることを目指した内容になっている。

 

「宝くじ」という超高射幸性ギャンブルのCMは

思いっきり射幸心を煽りまくっているだろ・・・

という話はまた別の機会に書くとして、

広告宣伝についての規制のため

「ぱちんこ店に行けばおカネが増えるかもしれませんよ」ということをアピールできないぱちんこホールが、

客を増やすために宣伝すべきことはいったいなんなのだろう。

 

ダイナムは「街と生きるパチンコ」、

吉兆は「地域密着型アミューズメント」と、

似たようなイメージ戦略をおこなっているような気がしますね。

ABCは「ひといきいれよ。」という、タバコ企業を彷彿とさせるキャッチフレーズ。

(関連記事→タバコ企業は喫煙を美化するCMをやめよ

 

「出ます出します取らせます」「ジャンジャンバリバリ」

ということが言えないから、イメージに訴える・・・んでしょうが、

ぱちんこ店の売上をつくりだすメイン要素である

「遊技機」の面白さ楽しさについて

なにも言うことができない、言うことがない、

というのがぱちんこホール業界の

苦しいところなんじゃないでしょうか。

「アミューズメント」だと思っているのなら・・・

クルマを売る企業なら、車の性能や運転の楽しさをアピールするでしょう。

食品企業なら、その商品のおいしさをアピールし、

太田胃散のような会社ならクスリの効能がいかに素晴らしいかを強調する。

 

しかし、ぱちんこホールの広告宣伝で、

「ぱちんこってこんなに楽しいんですよ!」

と、純粋な遊技としてのぱちんこの楽しさを

アピールするCMって見ないですよね。

 

賭博場ではなく健全なアミューズメントスペースである、と標榜するホール企業が大半。

というか賭博場であることは大っぴらに言ってはいけないのでしょうがないんですが、

私が通うホールの大半は「アミューズメント」であることを意識して営業しているようにはあまり見えない。

 

どこのホールも導入する台はだいたい同じ。

新台はボッタくり調整で、まったり楽しんでもらおうという意識はまったくみえない。

たまにある、ほかとは違った新台を導入したホールに行って、

その台についてなにか質問をしてみると、店員さんは答えられないことが多い。

「アミューズメント」であるなら、客に楽しんでもらうその台のいったいなにが面白いのか、

を徹底的に頭に叩き込んで営業しなきゃならないと思うんですけど、

そういう店員さんがたくさんいるホールはあまりない。

そもそも面白い台がない、ということもあるでしょうが・・・。

イメージ向上のための努力も結局は・・・

「地域密着」に関しては、わが地域のホールをみると

かなり頑張っているところが多い印象があります。

我が家からいちばん近いF店は近所の道の掃除とかをやってくれているし、

地域のイベントに参加したりとか、地域情報をHPで発信したりとかいうホールもあるし、

ボランティアなどに参加しているホールもあるようです。

 

しかしどうしてもぱちんこホールのイメージはなかなか向上しない。

そこはやっぱり出玉がない、もしくは遊べる調整の台がない状況を長く続けているから

「客から不当にボッタくっている」

という意識が一般に浸透しちゃっているからでしょう。

ほんとうは大きなメーカーが儲けすぎている(今後はそうもいかなくなるでしょう)

のが悪い・・・のかもしれないが、そんなことは一般客にはわからないので。

 

などということを、吉兆の宣伝文句をききながら思いました。

しかし、出玉をアピールできない、

イメージ広告は差別化が難しいうえに「ボッタくり企業がキレイごとを並べて気持ち悪い」

とか批判されちゃう・・・

となると、ぱちんこホールはほんとうにたいへんだなあ、と思いますね。

さらにそのうえゴミみたいなくだらない台しか出てこない・・・となれば、

ぱちんこ店がどんどん減っていくのもしょうがない。

お先真っ暗だなあ・・・という気持ちになりつつ、

私は明日もパチ屋へ行きます。

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