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続々:ぱちんこ店の客離れを肌で感じる日々。

パチンコホール大手の「ガイア」とそのグループ会社6社が東京地裁に民事再生法の適用を申請したとのこと。つまり倒産。ぱちんこホール運営企業の倒産としては史上最大規模だという。

そういえば私の家からクルマで1時間ほどのところにあった「メガガイア」もいつのまにか「マルハン」に替わっていました。そんなふうにして残る店もあれば、継承する企業がなければ閉めちゃう店も、ということになるのかな。

23~25年ほど前、サラリーマンとして横浜市や横須賀市で勤務していたころ、大船の駅前にあった「ガイア」には何度か足を踏み入れたことがありました。そのすぐそばにあった、裏モノがたくさんあったホール(名前がどうしても思い出せない)でニューパルサーや兜なんかを打つのが目的で大船に行っていたから、「ガイア」はあくまでもついでに寄る、という感じだったんですが、印象としては「全然出ねえ」ホールとしか・・・。ほかにもいくつか「ガイア」という名を冠するホールに入ったことがありますが、いい目に逢ったことはほとんどないですね。

それにグループのホールでは「止め打ち禁止」どころか「スマホ見ながら打つの禁止」とか「ハマリ台狙い禁止」とか気が狂ってるとしか思えないようなことをふつうに言ってたらしいですからねえ、そんな企業がつぶれるのは当然でしょうね。

パチンコ:技術介入を禁止するようなホールは淘汰されてほしい

いずれにしろ「ガイア」のような業界でもトップクラスだったホール企業がこんなことになるってのは、ぱちんこ業界がいかに滅びに向かってまっしぐらに突き進んでいるかを象徴していますね。

私が巡回していたホールのひとつも、ついに・・・・

で、その波は私の地域にも当然押し寄せてきている。私がいま住んでいるところへ来てから十数年で市内のぱちんこホール数は半分以下に。

そして先日、私が巡回しているホールのうちのひとつも、ついに閉店ということになりました。

 

これは痛い。家からいちばん近かったから、その気になれば歩いて(20分くらい。でも坂がキツい)行くこともできるっていうのもよかったんですが、最大の魅力はやっぱり「勝てた」ということ。それがなくなってしまうのは非常に厳しい。

市内でも最も過疎のホールではあったものの、そのおかげで勝ちにこだわる人間があまり来ないので立ち回りは非常に楽なホールでした。強力なライバルがいないから狙い台はかなり高確率でとることができたし、リセット/据え置きのパターンはわかりやすく管理が杜撰(前日ARTを大量に残して閉店した台がそのまんまだったり。最強ハイエナ6号機「沖っ娘」を長いこと打たせてくれたのもこのホール→メイン機種にしたい!「S沖っ娘」打ちたおし日記!)だったし、遊タイム機なんかはリセットしない良心的さがあったし、貯玉再プレイは無制限だったし。甘釘や高設定は期待できなくても、私の収支を支えてくれたホールでした。

そのホールが閉店。10年以上も通ったホールだからほんとうに寂しい気持ちに。寂しいのと同時に「どうしよう。ますます収支が下がってやっていけなくなるかも」という不安に襲われます。

まあこれは予感はしていたことだし(以前の記事で、遊タイム機を突然リセットし始めたからこの店もそろそろヤバい・・と書いたのはこのホールのこと)、いつか必ずそうなるってのはわかっていたことだから、いざそうなってから「どうしよう」などと不安がるっていうのは、我ながら「バカだなあ」と言うしかないのかも。やはり一刻も早くこの稼業から足を洗うようにしなくてはならない。

 

なので今後、なにか起こらない限り、私のぱちんこ収支はさらにダウンしていくのは確実。このブログも、「ぱちんこ生活者だったオッサンがいかにそこから脱したか」もしくは「ぱちんこ生活者だったオッサンがぱちんこ業界の縮小によっていかにして飢え死に至ったか」が主眼となっていきそうです。まあ母が生きている間だけ生き残れれば、あとは死のうがホームレスになろうが困る人は自分以外だれもいないので。でももうしばらくは頑張らなきゃ、という話。

ぱちんこしないで生きていけるようになるかこのまま死ぬか、それは現時点ではわかりませんが、とりあえず当面は「ぱちんこ生活者のオッサンが、ぱちんこ業界の縮小のなかで、生きるためにどんなふうにもがいているか」を伝えていくことにしましょう。

先につぶれるホールには、それだけの理由があると感じる

件のホールはつぶれることになったものの、そこから5キロほどのところにある、「地域一番店」とされているホールには、土日や特定日となればそこそこの客が訪れていて、エヴァ未来への咆哮やジャグラーや沖ドキ!GOLDやスマスロ北斗なんかは満席となる。かたや件のホールではジャグラーですら誰もいないという体たらくに。

この差はいったいどこから来るのか。立地条件、という一言で説明するにはその差はあまりに大きく、当然ほかにも理由があるはず。置いてある台なんてたいして変わらないんだから。

やはり出玉ということになるか。しかしそこもそんなに大きく差があるとは思えない。パチンコの回転力なんかはどちらも同じようなもの。

しかし地域の人のイメージとしては地域一番店のほうが出玉がいい、というふうになっているらしい。

 

思うに、地域一番店のほうは、ふだんは激シブであっても、ここぞというときにはそれなりに出玉をみせようと頑張るところが感じられるのに対し、閉店する件のホールのほうはそうではなかった、というのが問題だったのかな。特定日に「頑張ります!」とか言っても結局「なんだ大した事ねえな!」というふうに期待を裏切ることが、とくにコロナ以降は非常に多かった。

それに地域一番店は、通常の日であってもポッと高設定や甘釘が投入されたりすることもあって、とりあえず見に行っておかないと、と思わされるところもあったんですけど、閉店ホールのほうはそういうのはまったくなかった。いやあったのかもしれないけど、それがじっさいあるかないかってのはそんなに大きな問題じゃないんですよね。「ひょっとしてあるかも・・」と思わせられるかどうか、ってのが問題。

それがなかったらあさイチから打つ人なんかだれもいなくなりますもんね。絶対に設定1しかない、って思ってたら、どれだけ負けようがとにかく打ちたいんだよ、という人でなければまず打たないでしょう。みんな「ひょっとして今日は・・・」って思うから設定わからないのにお金を使う。「ひょっとして今日は出るかも!という気持ちにさせられない時点で店の負け。件の閉店したホールはまさにそういう「誰も期待しない」ホールになっていた。

ぱちんこ業界の縮小は避けられないとしても、そのなかで先につぶれるホールと長く生き残れるホールにはやはりそうなるだけの理由があるんだな、と感じます。ぱちんこホールは本来遊技施設であり(その意識がないホールが多すぎると思う)、客を楽しませる、ドキドキさせる、というのが仕事のはずなのだから、「あの店に行ってもどうせ負けるし、なにか楽しいことがあるわけでもない。行ってもつまらない」と思われてしまったらもうダメ。

 

じっさい件のホールは、なにか面白いことをやってるな、というふうに感心するようなことがあんまりなかった。「今度はどんなことをやるんだろう」と楽しみになったり、「なにしでかすかわからないから見に行かなきゃ」ということもなかった。

射幸性を煽るようなイベントをやったり広告を打ったりできない、というのはあるにせよ、やれることはいくらでもあるような気がするんだけどなあ。サメやアンコウの札を差すのはダメなんだとしても、「推し」とか「旬台」とかいう札を差してるホールとかはあるし、それがダメならこれはどうか、って考えていろいろやればいいのに。いつもはキン肉マンとかブロッケンマンだった札がある日突然カナディアンマンとかスペシャルマンとかに変われば、私だったら「なにかあるのかも!」と思って打ちますけどね。「ひょっとして・・・」と思わせるにはその程度のことで充分だし、たいしてコストもかからないでしょ。それが設定示唆になってはいけないんだろうからそこは気をつけなきゃいけないけど、そういうのはダメなんだろうか。

件のホールの近くにある別のホールでは、たまにではあるけれど新台入れ替えの日にコスプレしてみたり店内装飾を変えてみたり、出玉に関係ないところで客にアピールしよう、楽しんでもらおう、という意識が感じられ、だからとは限らないけれどそのホールはまだ生き残っている。

思い返すと、市内でこれまで先につぶれたホールの数々は、「なにか面白いことがあるかも」「なにかあるかもしれないからとにかく行ってみないと」というふうに期待させるところがあんまりなかった。だから先につぶれることになっちゃったのでは・・・と感じてます。

 

いずれにしろ、ただ新台や人気台を置いておいて「さあ適当に負けて帰ってください」とやるだけではもはや生き残れなくなった、ということでしょう。置いてある台がほんとうに面白かった時代ならそれもアリだった。しかし今はそうではないですから、そういう意識から抜け出せないホールは先につぶれていくことになる。

 

まあ、そうなったのも理不尽な規制のせいであるところが大きいわけで、業界の人に言わせれば「そんなこと言ったってしょうがねえだろ!」となるでしょうが、それでも生き残れるところとそうでないところがあって、それはやっぱり、遊技施設としてなにかを客に期待させることができるかどうかによって決まるんだろうな、と。ガイアも全国的に「とにかく出ない店」と言われて、そういうイメージが定着していましたもんね。

 

ということで、10年以上通って稼がせてもらったホールの閉店という事態となって、あらためてぱちんこ業界の凋落を肌で感じるとともに、わたしのぱちんこ生活も終焉へ確実に一歩近づきました。はたしていつまでやっていけるか。

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