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セルフサービス化をすすめるパチ屋をみて思うこと

先日ちょっと用事があって遠出(県内)。

そういうときに知らないパチ屋をみかけたなら、とりあえず入ってみて、どんな機種があるか、どんな釘調整なのか、どんな雰囲気なのか・・・をチェックしちゃうのはもうパチンカーのサガというもので、このときも知らないパチ屋に入ってみたのです。

ローカルなレベルではなかなか大きめのチェーンのホールで設置台数は600台ほどか。平日でしたが駐車場もそこそこ埋まっててお客さんもそれなりにいて賑わっている。

ちょっとハマってた「冬ソナフォーエバー」や、打ったことなかった6号機「ニューハナハナゴールド-30」などをちょこっと擦りました。まあ釘はたいしたことないし、過去データを見ても日常的に高設定をドバドバ投入、というホールではないらしい、ということで「これは遠くてもまた来なきゃ!」と思うことはなかったんですけど、私が日常使っているホールにはないものがあって、ちょっと驚かされたというか、いろいろ考えさせられたのでそれを記事にしておこうかなと。

セルフサービス化を徹底しているホールだった

というのは、そのホール、先進的なシステムを導入しまくって、いろんなサービスの「セルフ化」をすすめているホールだったのです。

 

まずは、パチスロのパーソナルシステム。都会のホールは導入が進んでいるのかな。私は初めて見ました。

パチンコに関しては、私が常用しているホールはすべてがいわゆる「パーソナルシステム」を導入しており、パチンコはまあ各台計数が当たり前、ていうかそうでないといろいろ困る・・のですが、パチスロのパーソナルシステムは新鮮でしたね。

そこで打ったニューハナハナゴールド-30では当たらずにヤメちゃったから体験できずじまいでしたが、出玉は計数機に自分で流し、そこから出てくるデータの入ったカードをもって台移動したり景品交換をするわけね。どうりでドル箱もドル箱を置くスペースもないわけだ。

 

ニューハナハナゴールドが当たらないからパチンココーナーへ。そこで冬ソナのハマリ台を見つけたので打ち、そこそこ出ました。パチンコももちろんパーソナルシステム。それはまあいつも打っているホールも同じだから違和感はなかったんですが、打つ台がもうないから帰ろうとして景品カウンターへ行くと、誰もいない。

よく見ると、景品交換も「セルフ」で行うらしい。これも初めて見ました。一瞬ではどうやってやるのかわからずまごついていると店員さんが寄ってきて説明してくれました。カードを入れてタッチパネルで操作すると、特殊景品がする~って出てきました。

 

へえ~。セルフにできるところはできるだけセルフにして、店員さんの手間を減らして人件費などのコストを削減しようってことなのね。店員さんの作業量はたしかに減るでしょうね。客がメダルを流すときにいちいち行かなくていいんだし、景品コーナーに誰もいなくていいんだから。

そのようにして手間を減らして削減された人的コストのぶんが出玉に回るんならそれはけっこうなこと(このホールはとてもそんなふうには見えなかったけど)ですが、これは客にとってはどうなのかなあ。

パチンコのパーソナルシステムはメリットしかないと思っているし、(手が汚れない、125個を正確に計れる、ドル箱をもらうためにいちいち店員さんを呼ばなくていい、通路に邪魔なドル箱がない、店員さんも重いドル箱運びしないで済む)同じように考えるならパチスロのパーソナル化も慣れさえすればアリなのかなあ。

しかし景品コーナー、ここのセルフ化は違和感ありあり。な~んか、「勝手に打って勝手に帰ってください」みたいな印象を受けちゃう。たしかに、メダルを流すときや景品コーナーなどで客と顔を合わさずに済めば、負けてイラついている客と遭遇して嫌な思いをすることがないだろうから店員さんとしては万々歳でしょうが・・・。

ここ30年ほどのあいだのぱちんこホールは、「タバコの煙の中で汚いオッサンギャンブラーが目を血走らせて一攫千金を目指している鉄火場」というダーティなイメージから「健全なアミューズメント」の場へと変化することを目指して、接客を丁寧にしたり店内をクリーンにしたりといったことに取り組んできたはず。

しかしこのセルフサービス化はその流れとある意味では真逆な気がします。手間を省いたために結果として客との接点が減るっていうのは、「ギャンブルではなくアミューズメント」であることを目指すのなら、あまりいいことではないのでは。

どうでもいいことをちょこっと喋ることで、負けのストレスが軽減される

というのは、セルフ化を極限まですすめると、客と店員さんの接点が減り、私のように店員さんと喋りたい客にとっては楽しみが減るから。

長年なじみの店員さんならばヒマそうにしてるところをつかまえて話をすることもできるけれども、そうでもない店員さんの場合は、接点はやはりメダルを流すときと景品交換のときだけになる。

たとえばクソほども引けずに大負けしていたとしても、そのタイミングで「いやあ今日は引けなかった」とか「(もちろん冗談で)ここで打つと絶対クソハマリ喰らうんだけど、なんかおかしくない?」とか喋ることで負の感情が軽減されることもあるのです。

まあ店員さんによってはそれを真に受けて「めんどうくせえなあ」「そんなこと知らねえよ」とか迷惑がる人もいるだろうし、そういう店員さんのストレスを減らすためにはセルフ化は有効なんでしょう。

しかし、ぱちんこという娯楽の性質上、負の感情につつまれたまま帰る客が発生するのは避けられないわけで、そこをなんとかできるのはやっぱり店員さんだと思うんですよね。

大負けしたとしても、そのホールが好き、もしくは店員さんが好きで通っている・・・という気持ちがあれば、店の儲けに貢献してやったんだからいいじゃないか・・・というふうになるし、私もそういうホールでは「別に負けてもいいや」と思って絶対に負ける勝負をあえてすることもあります。

セルフ化してなくても店員さんと話したりする雰囲気がないっていうホールもあるんですよ。話をしたことがないと、「このホールで負けてやっても別にかまわない」という気持ちには到底ならないので、すると大負けしたりするとただひたすらムカついて帰ることになります。

セルフ化で店員さんとの接点がないと、負けた時の負の感情をやわらげてくれるポイントがない(仲間と来ていればまた話は別でしょうが大部分の客はひとりで来ているでしょう)。「勝手に打って勝手に帰って下さい」という殺伐とした場所、という印象になっちゃう。

客「大負けしたよ!」→店員さん「いやあ~すみません!店長にもっと出せって言っときますから明日頑張ってください!」っていう無意味なやりとりを景品交換のときにちょこっとするだけでも、帰るときの気持ちはだいぶ違うと思うんですよね。

なかには本気で八つ当たりする奴もいるから店員さんはたいへんでしょうが、そこは仕事と思ってのらりくらりとかわす術を身につけてほしい。もちろん客は負けたことを店員さんに八つ当たりするのはもってのほか。負けるのは自分の実力不足ということを理解したうえで、「できればグチのひとつでも店員さんにきいてもらえればうれしい」くらいのスタンスで話をさせてもらえばいいのではないかな・・と思います。負けたというグチ話でなくとも、楽しく世間話すれば負けたことも忘れて帰れるというものです。

ともかく、手間を減らすためのセルフ化はけっこうだけれども、客と店員さんの接点は意識してある程度残してほしいと思いますね。まさにそこが来店同機である客もいるし、店員さんもそのほうが仕事を通して成長できるのでは。

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