1月に所用のためまた東京方面へ。
パチ屋に入るヒマはありませんでしたが、いつも言うようにその帰り道でちょっと寄り道すれば神奈川県寒川町のスロット専門ゲームセンター「スパイダー」さんへ寄れるので、こういう機会にはできるだけ覗いていくようにしています。
前日に川崎市内に宿泊し、9時50分ころに寒川に到着。まだ開店してないので、隣接のパチ屋をちょっと覗きましたがとくにそそられる台はない。ノーマルタイプ機の設置がわりと多いところはいいと思いましたが。全体的には、いつ行っても2スロは混んでいる、でも20スロや4パチは・・という印象。2スロという超低貸であっても常に稼働していれば儲かるんだろうか。20スロで空台になっているよりはマシということなのか。
10時に「スパイダー」さんへ入店。今回も設置機種をチェックせずに行きました。ブログやHPに設置機種の案内が見当たらなかったからですが、LINEから見ることができるそうで。LINEやらないので知らなかった。
それはともかく、店内を見回して設置機種を確認。平日でしたので朝の時点では客は私のほかに2人ほど。選び放題です。
打つことができないまま姿を消してしまい歯噛みしていたレア台を発見!
すると、ひときわゴージャスな下パネルをもつ台に目を惹かれました。それが・・・2009年にタイヨーエレックから登場した、「ベルサイユのばら」。
↑写真に写ってないけどこの上にちっちゃいメインリールが。液晶リールをみながらプレイするタイプ。「カイジ2」とかと同じですね。
この台、じつは打ったことがないのです。2009年~2011年ころは個人的にパチスロどころではなかった時期で、ほぼパチ屋に入ること自体がなかった(今考えればそのままぱちんこやめてればまた違った人生になったかなとちょっと後悔)ので。あとでこの台の存在を知ったときにはもうどこにも設置がなかった。
その台が私の眼前に。液晶リールをみながらプレイするという、パチスロらしいパチスロが好きな私としては正直嬉しくない仕様であっても、猛烈に打つ気をそそられました。そこはやっぱり、「ベルサイユのばら」というコンテンツ自体の魅力が作用している。
前にもちょっと記事にしましたが、2004年にエース電研から登場したパチンコ「CRベルサイユのばらGX」は海物語を除けば私が最も打ち込んだデジパチのひとつ。アニメは私が小学生の頃に流行って、そのときは「女の子のマンガ」と思ってまったく興味はありませんでしたが大人になってから原作を読んでその面白さに感激。DVDも揃えてます!原作漫画とアニメとでは異なる部分が多いんですが、私はやっぱり原作漫画のほうが好き。その下敷きとなった、シュテファン・ツヴァイクの小説「マリー・アントワネット」もめちゃくちゃ面白いので若い方にはぜひ読んでいただきたい
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ふだん「マンガ液晶で煽る台ばっかだからぱちんこはつまらねえんだよ」と言っていろんな台をこき下ろしている私が、ベルばらというコンテンツが好きだからというだけでマンガ液晶だけで楽しむスロットを打ってなんだかんだ言うのは矛盾していると言われるかな。まあそれももっともだけれど、ベルばらの初代パチンコが出たときはパチンコなど全然知らないようなベルばらファンがはじめてパチ屋に行ってみたみたいな話もけっこう聞いたから、するとオリジナルコンテンツを開発することを面倒くさがってそこらのマンガだのラノベだのを引っ張ってきてぱちんこ台をつくりたがるメーカーの気持ちも、まあわからなくはない。なじみのホールのパチスロ打たない店員さんも「トーキョーグール好きだから打ってみたい」とか言ってたし、万が一にもあり得ないけど「ドラゴンボール」とかがぱちんこになったら相当な話題になるでしょうしね。
いずれにしろ私にとって「ベルばら」は、それをモチーフとした台が出たなら「とりあえず触ってみるか」となるコンテンツなのです。とすれば打たないという選択肢はありえない。
ボーナスを揃えるとき以外はフリー打ちでOK。ひたすらベルばらの世界観に浸るだけの台!
すぐに打ち始めます。中身はまったく知らないので、打ちながらネット検索で機種情報をチェック。
ボーナスのみで出玉を増やすノーマル機か。ボーナスは311枚増えるBIGと103枚増えるREG、単独フラグやリプレイや7枚役での重複で当選。払い出しのある小役は7枚役のみで、液晶リールではアツいときはスイカで揃ってみたりいろいろ変化します。BIGイッパツで311枚は今の感覚ではなかなかの出玉感ですね。
ボーナスを揃えるとき以外はボーナス中も含めフリー打ちでOK。テキトーに打っていますと、毎ゲーム毎ゲーム液晶でオスカルが「パチスロはまずメダルを3枚入れてレバーを叩くんだ」とか、そういうレベルから打ち方をセリフで解説してくれる。
親切ではあるけれど毎ゲームってのはウザいなあ、と思ったら、これはそういうモード(「訓練モード」)で、リールを回してないときに真ん中のストップボタンを押すと「通常モード」に切り替えられるようになっているらしい。さっそく通常モードに変更しますと、液晶画面に液晶リールが出現。パチスロらしくなります。
たまに1G完結型もしくは数ゲーム継続する連続演出に発展。これが原作の名場面そのままではないけどだいたい沿っていて、しかも作画も悪くなくてイイですね。
↑アントワネットが舞踏会演出で失敗。相手がオスカルのときとフェルゼンのとき、フェルゼンのほうが期待度が高いのかな?
↑ポリニャック夫人と対決するカード演出で敗北。メルシー伯に怒られるアントワネットがカワイイ。原作ではメルシー伯がなにを言ってもこんなふうにショボーンなんてせず「どこ吹く風」って感じでしたね。アントワネットが買い物する演出で「やめておくわ」みたいな感じで買い物を断念するとメルシー伯が後ろでホッとしていたり、なかなか芸がこまかい。
↑もちろんオスカル関連の演出も豊富に用意されている。これはアランに勝てばボーナスの決闘演出。失敗時はオスカルが「今日はこれくらいにしておこう」と言って退却するんですけど、オスカルが衛兵隊の隊長になっていろいろ苦労するこのへんのくだりは私にとってこの漫画でいちばん印象に残ったところ。これを読んだとき私はすでにサラリーマンでしたから、下の者が言うこと聞かなくて(しかもオスカルの場合は「女だから」というだけで)苦労させられるってのはものすごく刺さりましたね。
↑オスカルが女装でフェルゼンと踊る名シーンももちろん搭載。これは演出失敗。初代パチンコにはオスカルとアンドレの組み合わせで踊るという原作の世界観ではありえない(オスカルは貴族、アンドレはオスカルの家の従僕で平民)シーンがプレミアムとして搭載されていましたが、この台にはないのかな。
などと多彩な演出を堪能しながら打ち進めていきます。なかなか当たらないなあ。
ちなみにこの台、5号機ノーマル機にはよくあったように、メイン小役に小さくない設定差がつけられています。7枚役(液晶ではベルだったりスイカだったりバラだったりする)の合算が設定1→1/6.54、段階的に高設定のほうが確率が高くなり、設定6は1/5.92。
これはまあ、1日というスパンでなら設定推測に役に立つかもしれないくらいの差ではありますね。こういう台を打つと、5号機初期の超名機、初代「新世紀エヴァンゲリオン」でひたすらベルを数えた日々を思い出します。
しかしこの台は7枚役をいちいち数えなくても大丈夫な親切機能がついているらしい。ボーナス中のラストゲームに出る「クイズ」に正解すれば、ボーナス終了画面で前回ボーナスから今回ボーナスまでに成立した7枚役の回数を教えてくれます。
↑終了画面は枠が茶色だったり赤だったり虹だったり、絵が原画調だったりといろいろある。このへんは設定示唆だったりするのか・・と思って情報をさがしましたがみつからず。
「クイズ」といっても、そのときに逆押しすれば必ず正解できるようになっています。1回だけ逆押しすると最大枚数が獲得できるようになっているので、超初心者に対する親切機能も兼ねているということか。なかなかうまく考えられていますね。「ベルばら」を知らなくても正解できるであろう問題がほとんどだし。
そんな情報をスマホで仕入れながら打ち進めていきます。ちょっと長くなりそうなので次の記事で続きを書くことにしましょう。いまこの台のことを書いてもどこに需要があるんだよって言われそうですけどね、ここは皆様のぱちんこ生活の役に立つことを書きたいというのと同時に、私の書きたいことを好きに書く場所でもありますから。
(関連記事→ 「CRベルサイユのばら~遥かな時を超えて~」を打ってきました)