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NHKの新しい歌番組「うたコン」をみた

どうでもいい話題。

23年間続いた、私も(たまに)みていた

火曜夜の「NHK歌謡コンサート」が終わって、

「うたコン」がスタート。

第1回放送を録画でみました。

どうしてこれをわざわざ記事にするかというと、

認知症の母が歌番組が好きで、特に「歌謡コンサート」と

「BS日本のうた」は、みせると落ち着いてテレビの前に

座ってくれるので、そのために録画を録りためておいた、

重要な番組だったのです。

いまとなっては数少なくなった、ほんものの硬派の歌番組として、

私も好んでみていました。

それが終わって、新番組ということで、注目していましたが・・

歌番組としての硬派さは薄れた

初回は朝ドラ特集ということで、NHKだからNHKの番組を

宣伝するのはやむをえないですが、歌以外のところに

あんまり時間を割いてほしくないんですよね。

これで宇多田ヒカルが出演するとかいうなら凄いですが、

当然ながらそれもないし、盛り上がりに欠け冗長な展開でした。

出演者の構成や選曲も、一貫性がない。

それについては、次に述べる事情によるらしいです。

この方向性で年配者は離れないか

きくところによれば、紅白歌合戦の低迷、「MUSIC JAPAN」や

「SONGS」の視聴率不振などをうけ、音楽番組の見直しという

流れになったそうですね。

それは、どの番組も「歌謡コンサート」ほどのクオリティがなかっただけの話で、

音楽番組じたいが人気がなくなっているわけじゃないのに、

まあ、会長がアレですから、「視聴率が取れないなら切れ」

みたいな話になったのかもしれません。

で、「MUSIC JAPAN」は「歌謡コンサート」と「合併」

というかたちになり、「うたコン」となったようです。

しかし、この内容で、いままで「歌謡コンサート」をみていた

年配者は離れていかないか。

それに、「MUSIC JAPAN」をみていた若い層は、これをみるのか。

演出が安上がりになっている

坂本冬美が「北の海峡」をうたっているとき、

AKBのメンバー4人がバックで踊っていました。

さっきの衣装にはっぴをひっかけただけ、はっぴなのに

ハイヒールという姿で、付け焼刃、テキトーな振り付けで

踊っている姿は、この曲の演出効果としては最低でした。

ここにこの番組にたいするNHKの姿勢をみた気がします。

「歌謡コンサート」だったら、プロに踊らせるか、

少なくともAKBメンバーに、それらしい衣装を着させたんではないか。

「歌謡コンサート」では、「毎週生放送の番組でここまでやるとはさすが!」

という演出で驚くこともたくさんありましたが、

今回は第1回の放送にもかかわらず

「力入ってないなあ・・・」という印象しか受けませんでした。

NHKに若者向け歌番組は必要ない

だれもそんなものは期待していないのです。

NHKがやるべきことは、民放には不可能な、

お金をかけたほんものの歌番組をつくることです。

「歌謡コンサート」では、いま売り出し中の無名の演歌・歌謡曲歌手が

曲を披露することも結構ありましたが、

「うたコン」ではそれもなさそうです。

それにより、新しい演歌・歌謡曲のスターの育成が

さらに困難になり、世代交代が進まず、

演歌・歌謡曲がさらに衰退することを危惧します。

視聴率を気にする→若者におもねる→

「自称アーティスト」みたいな低クオリティの歌手が出演→

硬派の歌番組を期待していたファンが離れる→

打ち切り、という未来が目に見えるようです。

NHKは視聴率を気にしないで番組を作れるように、

受信料をとっているんだから、

その役割を理解して番組をつくるべきです。

来週以降もみてみるつもりですが、期待できないなあ・・。


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