本ページのリンクには広告が含まれています 認知症の進行をふりかえってみる

認知症の母が通所介護(デイサービス)に行っていた頃の話

母の認知症の進行の経過をふりかえる記事の続きです。

前の記事→通所介護(デイサービス)に通い始めた頃の話 で、

ケアマネと契約したり、どこのデイサービスがいいかいろいろ見て回ったりした

を書きました。

今回は、デイサービスに言っていたころの話です。

とりあえず週に2回、行き始めた

通い始めたデイサービスは、近所で整形外科医院をやっている医療法人がやっている事業所。

そういうこともあって、体操など、からだを動かすことに

特に力を入れている、というところです。

 

朝、8時半くらいに、自宅まで車でお迎えに来てくれます。

入浴のためのタオルと、下着の替え、お昼の薬、

連絡事項を記入したりする連絡帳を用意してカバンに入れ、

(本人に持たせると、どこかに置いて忘れてしまうので)職員さんに渡します。

 

連絡帳には、体調はどうかとか、朝食を食べたかとか、排便はあったかとか、

その他なにかあれば記入して渡します。

帰ってくるときには、事業者側が

(あさイチでメディカルなチェックをするので)血圧や体温がどうだったかとか、

昼食をどれくらい食べたかとか、排便があったかとかを記入して返してくれます。

 

迎えにきてくれたときに、

たまに「行かない」「あたしじゃないでしょ。お父さんでしょ」

とか言って、デイサービスに行くのを拒否することがありましたが、

このときはまだ、他人の言うことには素直に従う(そとづらをなるべくよくしようとする)

ところがあったので、デイサービスの職員さんが話すと

なにも言わずに従っていました。

 

ガシャガシャ落ち着きなく動き回る母がデイサービスに行くと、

私も父も一安心、そこからは自分の仕事に集中できることになります。

友達もできて、機嫌がいい日が少し多くなったか?

行っている間の様子は、連絡帳などで

細かく知らせてくれていたんですけど、

帰ってくると機嫌が悪いことが多い。

このころは、温厚だった母がやたら怒りっぽくなってきた時期で、

ほかの利用者のことか職員のことかよくわからないんですが、

だれかに対して悪態をついていることがよくありました。

慣れないうちは居心地が悪かったようです。

 

しかし、しばらく通っていると、仲のいい人ができたようで、

その人と話をしてきた日はちょっと機嫌がいい感じになっていました。

そのお友達は認知症はあまりない人のようで、

トンチンカンなことを言う母にうまく合わせてくれていたようでした。

 

帰ってきたときには、お友達のことは覚えてないわけですが、

「ああ、今日は楽しかったんだな」というのが、みた感じでわかる。

記憶はなくしても、感情は残るんだなということを学びました。

それなりにお金がかかるが、考えようによっては安いもの

通い始めたころは週に2回(だんだん増やすことになる)、

午後3時半ころまで預かってもらって、料金はこんな感じでした。

 

月に9回利用した某月の場合(要介護1)

通所介護(介護保険)総額 68130円(介護給付額61317円、自己負担額6813円)

通所介護(販売商品)6300円(おやつ代150円/日、昼食代550円/日)←もちろん自己負担

自己負担額計 13113円

 

週に2回、しかも4時ころには帰ってくるので、

この母がいない間にどれだけの仕事ができるかというと微妙なところでしたが、

それよりも、週に2回昼間、母に振り回されずに安心して過ごせる、

というところが大きかった。

その、安心、心の落ち着きを買った料金が、1万3千円、と思えば、安いもんだという気持ちでした。

それに、引きこもりがちな母が、たまにではあるけれど

楽しいという気持ちをもらって帰ってくる。

 

ちなみに、デイサービス利用の末期には週に4回ほど行って2万5千円くらい払っていました。

これを高いと思う方もいるでしょうが、介護者が息抜きできるんであれば、

安いと思ってどんどん使うべきだと思っています。

 

まあ、本人が頑強に行きたがらない場合とかも(私の父がそうでした)

あるので、そう簡単ではないところもあるとは思いますが、

自宅で介護していてがんじがらめにされるよりは、少しがんばって料金を払って

預かってもらったほうが、楽に介護できる・・と思いました。

私も、母を老健に預けるとき、最初は料金が高くてキツイ、と思っていましたが、

いまは「たったこれだけで面倒見てもらえるなら安い」と感じています。

父が倒れて状況が変わる

しばらくはデイサービスを利用する日々が続いたものの、

あるとき父が倒れて、母の認知症も一気に進行します。

そこからはまた苦しい展開が始まるので、

また続きの記事にします。

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