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大相撲初場所の感想:横綱稀勢の里誕生へ。文句なしの優勝!

大相撲初場所千秋楽をテレビで観ました。

昨日、稀勢の里はぜひとも白鵬に勝って文句なしの優勝を決めてくれと

書いたんですが→ついに稀勢の里が優勝。とりあえずおめでとう!

やってくれました。押し込まれはしたものの余裕をもってのすくい投げで勝利。

まったく慌ててなかったですね。これで横綱昇進もほぼ確実となりました。

それも含めて、大相撲初場所の感想を書いていきます。

悟りをひらいたかのような表情

今場所の稀勢の里は、その安定した相撲もさることながら、

その落ち着いた様子が印象的でしたね。

まだ下だったころは、取組前にはカオを真っ赤にして気合をみなぎらせていたし、

最近は目をパチパチしたりして落ち着かない様子にみえることが多かった。

しかし今場所は終始冷静、取組前も後も、勝っても負けても

まるで仏像のような穏やかな、それでいて闘志を秘めた表情をしていたと感じます。

もともとカオが似ているのもありますけど、北の湖を彷彿とさせますね。

ついに悟りをひらいたか!

遠藤もそうですけど、こういうのは実に力士らしい。力士とはこうあるべきでしょう。

「周りが自滅したから優勝できた」、は正しくない

2横綱1大関が休場、照ノ富士は相変わらずケガに苦しみ、しかも不戦勝が1回(豪栄道戦)。

周りが勝手に自滅したから優勝できたんじゃねえのという意見もあるようです。

これはほとんど正しくない。

稀勢の里自身にはどうすることもできないことで、それを云々することはまったく意味がない。

しかも鶴竜なんて、ほんとに休む必要があったのか疑わしいくらいで、

負けが込んで醜態をさらしても出場している照ノ富士を見習ってほしいと思うんですけど、

とにかく休場したりケガしたりすることは相手がかってにやっていることで、

稀勢の里にはどうすることもできない。それを昇進不可の理由にするのはおかしい。

さらに、先場所は横綱全員に勝っているし、この1年くらいの安定感は

日馬富士と鶴竜を完全に上回っているわけで、それを考えればまったく的外れな意見と言えますね。

白鵬の負け惜しみコメントは残念

23日の新聞では「強い大関がいてよかった」とか、稀勢の里をたたえた、となってましたけど、

NHKの大相撲中継で負けた直後の白鵬のコメントとして伝えられていたのは、

「軽いなと思ったけど、土俵際はね。そのへんがやっぱり強い大関、優勝したという感じがしました」

というものでした。

いやいやいや、軽かったって言うけど、押し切れなかったじゃん!

優勝した力士だから勢いがあった、土俵際は運が悪かった、という負け惜しみにしか聞こえない。

先場所の豪栄道の「弱いから負けた」というコメントに比べると、

いかにも潔くない。男としての器の小ささを感じさせてしまう。

ここで素直に負けを認めれば、さすが大横綱・・となるのに。

「勝つことが品格」だと思っているから→横綱白鵬が本音を吐露。「勝つことが品格」なのか?

相手が強かった、と言いたくないのでしょうか。

「取りこぼし」という言葉は言うべきではない

さらに白鵬は、「取りこぼしが多すぎたね」ということも言っていたそうです。

この「取りこぼし」という言葉は言うべきじゃないと思うんですよね。

解説者とかもふつうに言ってますけど、なんか嫌な言葉です。

「取りこぼし」とは、勝てるはずの勝負に勝てなかった、ということで、

パチスロでは、きちんと目押ししていれば揃えられた役をミスによって揃えられず、

獲得できたはずのコインを獲得できず損した、ということを言う言葉となっています。

力士本人がこれを言うと、

「勝つのが当然なんだけど、たまたまアクシデントで負けた、ほんとうは勝てた」

という意味になりますよね。これって言い訳じみててみっともなくないか。

実際にそうなのかもしれないけど、それを自分で言うべきではないし、

相手に失礼です。大横綱なら、相手が立派だった、がんばったと言うべきではないか。

琴奨菊の大関陥落

琴奨菊が2場所連続の負け越しで大関から陥落。

これはやむをえないでしょう。本人の言う「これが今の力」ということなんでしょう。

それに、人間ですから調子が悪かったりどこか痛かったりして負けが込むこともある。

それが2場所にわたったというだけなので、力があろうとなかろうと

大関陥落はふつうにあってしかるべきことだと思います。

情けないとか弱いとか責められるべきことではない。

だから、安定して12~13勝というのはものすごいことで、

2場所連続全勝とかいうことがいかに神業か、いや不自然か、ということを

横審やファンは理解するべきだと思います。

12勝3敗でも勝率は8割ですからね。で、横綱在位時の勝率が8割を超えているのは

大鵬や白鵬や千代の富士などのいわゆる大横綱にしかいないわけです。

そう考えれば、たかだか1場所や2場所の成績をとらえて、

「3敗したから・・」とか、「全勝なら昇進」とか言うことが、いかにバカバカしいことか

わかると思うんですけど。

それはともかく、琴奨菊には来場所がんばってもらって、返り咲いてほしい。

あのがぶり寄りが決まった時の気持ちよさはまさに相撲観戦の醍醐味を味わわせてくれますね。

宇良の新入幕が濃厚、三役返り咲きの御嶽海、大関を目指す高安

来場所以降はお楽しみがたくさんですね。

大関は豪栄道と照ノ富士の二人となり、照ノ富士はケガで苦しんでいますから、

ここは高安に死ぬ気でがんばってもらって大関を目指してほしい。

個人的に注目は十両優勝は逃したものの来場所新入幕濃厚の宇良。

さきほど言った琴奨菊のがぶり寄りもそうですけど、

宇良のように観客が湧くような取り口をもっている力士がもっと増えてほしい。

 

まあ今場所はほかの上位陣は残念だったけれどよかったと思います。

稀勢の里の母上の涙する姿には私も思わずもらい泣き。

稀勢の里のボッコリ盛り上がったおデコをみながら、

男の中の男の努力が報われるというのは感動するものだなと思いました。

 

私も5月には国技館に行くことにしました!

稀勢の里には、カッコいい土俵入りと、

テングにならず、プレッシャーに負けず、「品格」のある横綱になることを期待します!

稀勢の里の父上もおっしゃっていましたが、横綱昇進はゴールではなくまさに苦難の始まりです。

ここからどうなっていくのか、注目ですね。

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