先週の記事→2017年8月29日のNHK「うたコン」をみた
で、音楽の記事に特化したブログを準備中・・と書いたのですが、遅々としてすすみません。
私の頭脳ではこのブログだけでさえどう頑張っても週に3~4記事しか書けないわけで、
公開できるまでにはもう少しかかりそうです。誰も期待してない?
毎日毎日ブログを更新している、いわゆる有名ブロガーさんたちはホント凄いですね。
私なんかまともな仕事をしてなくても毎日は無理なのに。
(追記:新ブログ開設しました→哀しみの演歌と絶望のメタルを聴き漁るブログ)
で、今回のNHK「うたコン」、テーマは「うたコン秋祭り~筒美京平名曲集~」。
出演予定者は、石川さゆり,井上芳雄,岩崎宏美,AKB48,太田裕美,丘みどり,北島三郎,米米CLUB,堺正章,ジュディ・オング,TOKIO,乃木坂46,野口五郎,山内恵介,由紀さおり。
筒美京平作品の多彩な素晴らしさを堪能
今回の曲目は以下の通りでした。
「さらば恋人」・・・・・・・堺正章
「また逢う日まで」・・・・・井上芳雄
「ロマンス」・・・・・・・・岩崎宏美
「愛の挽歌」・・・・・・・・丘みどり&山内惠介
「魅せられて」・・・・・・・ジュディ・オング
「AMBITIOUS JAPAN!」・・・TOKIO
「甘い生活」・・・・・・・・野口五郎
「なんてったってアイドル」・・生駒里奈&渡辺麻友
「お世話になりました」・・・堺正章&山内惠介
「私の彼は左きき」・・・・・丘みどり
「木綿のハンカチーフ」・・・太田裕美
「能登半島」・・・・・・・・石川さゆり
「逃げ水」・・・・・・・・・乃木坂46
「ルーム・ライト」・・・・・由紀さおり
「愛してる」~「sure dance」~「君がいるだけで」・・米米CLUB
「男の夢」・・・・・・・・・北島三郎
「#好きなんだ」・・・・・・AKB48
「クモ」・・・・・・・・・・TOKIO
前半は作曲家・筒美京平氏の作品の特集でした。
これも、あれも、筒美作品だったのね・・・
今回は時間が拡大されていて、しかもトークが少ない構成で、
矢継ぎ早に筒美氏の名曲をバンバン歌ってくれてなかなかよかったと思います。
で、「ああ、これも筒美作品だったんだ・・・」というちょっとした驚きの連続で、
その才能には平伏すばかりですね。
個人的には「太田裕美の初期作品を書いていた人」というイメージが強くて、
ジャニーズの曲をいっぱい書いていたのは知りませんでした。
以前に2017年2月21日のNHK「うたコン」をみた でも書いたように、
私は太田裕美の初期作が大好きで、もう国宝に指定すべきだと思ってるくらいなんですけど、
今回もせっかく太田裕美本人が登場したのにまたしても「木綿のハンカチーフ」で残念至極。
この曲が名曲なのは間違いないところですが、本人も音域的に歌うのが苦しそうだし、
ほかにも超名曲がいっぱいあるんだから、NHKは考えてくれませんかね。
ほかの曲をやったら「え・・・木綿のハンカチーフやらないのかよ!」
というクレームでも来るんでしょうか。そんなのは放っておけばいいのに。
太田裕美→「木綿のハンカチーフ」という単純すぎる図式ができあがってしまって、
ほかのめちゃめちゃ素晴らしい名曲群が若い層に知られないのがもったいなすぎる。
amazon.co.jp 太田裕美 Singles1974~1978
デビューアルバム「まごころ」と2枚目「短編集」のCDは長らく廃盤のままで入手困難。これを再発しないレコード会社はまこと愚かの極み。「雨だれ」はいつ聴いてもその素晴らしさに震える名曲中の名曲。↓
amazon.co.jp まごころ
「また逢う日まで」は聴くのがつらい名曲
尾崎紀世彦が唄った筒美作品「また逢う日まで」を、
ミュージカル俳優で最近は大河ドラマにも出たらしい井上芳雄が歌唱。
この人が歌ってるのははじめてみましたがなかなかいい声ですね。しかもイケメン。
個人的な話ですけど、この「また逢う日まで」は
私の亡父が亡くなる1年くらい前、骨折で寝たきりになったころになぜか聴きたがった曲で、
これを延々と録音したCDをつくってそれをず~っと流していたことがありまして、
私としては寝たきりの父と認知症の母のダブル介護状態のつらい時期を思い出す曲。
ものすごく好きな曲なのに聴くのはつらいという、複雑な感情を呼び起こされます。
亡父がなぜこの曲を聴きたがったのか、
ただ好きだから、だったのか、なにか特別な思い出でもあったのか、
訊いてもちゃんとした答えが返ってこなかったので謎のままです。
いま考えると、本人は最期のときが近いと感じていたようなんですが、
私はもうすぐ死ぬというときにどんな曲を聴きたいかな・・・
とくだらないことを考えてみたりしました。
最後に、
生駒里奈&渡辺麻友の「なんてったってアイドル」。
がんばってたし可愛いとは思うんですけど、
渡辺はともかく生駒は歌はいまひとつでした。
ものすごく上手くなくてもいいから、
彼女たちのことを知らないオッサンオバサンが(私も名前は知らなかった)
「おっ?」と思うような歌唱をここで披露できれば、
十把ひとからげの中から頭一つ抜け出すきっかけになるのにもったいない。
NHKのこの時間にソロやデュエットで歌うのなら、
「おお~乃木坂やAKBも侮れないじゃないか!」と、年配者をうならせるくらいがんばってもらわないと。
今後にちょっとだけ期待します。