前の記事→「ジャグラー」は、なぜ面白いのか。~前編~ の続きです。
が、アクセス解析をみるかぎり、前の記事はあまり評判良くなったようでした。
このブログのジャグラー記事に来てくださる人の多くはジャグラーが好きな人でしょうから、そういう真正ジャグリストの方にとっては、「ジャグラーってなにが面白いの?」なんてことは、「そんなこたあわかりきったこと」「面白いの知ってるよ!」「理屈じゃねえんだよ」ということなんでしょう。すると、そんなことをなんだかんだ書いたところで・・・という気も。
しかし、現在のパチスロ界きっての人気台である「ジャグラー」の魅力について吟味することによって、ほかのパチスロがなぜあまり人気がないのか、新台として出てもすぐに誰も座らなくなってしまうのか、そういったことがわかってくるとも思うので、「わかりきったこと」であっても突き詰めて考えてみることは無意味でもないのかな、と。
というわけで続けていきます。私が「ジャグラーなんて誰が打つんだよ」という認識から、ハイパージャグラーの登場によって「ジャグラーも悪くないじゃん」というふうに変わったところまで書きました。それが「ジャグラーってめちゃめちゃおもしれえ」というふうになったのは、5号機時代が到来してからでした。
チェリー重複搭載で面白さが激増
5号機登場時のトピックのひとつだったのが、「重複小役」の採用でしたね。
5号機登場当初、私はこれに対して否定的にとらえていました。
私がノーマルタイプ5号機最高傑作と認定している、初代「新世紀エヴァンゲリオン」は、小役重複がなかったからこそ超面白かったのです。重複がないからこそ、左リールにチェリーが出現したときやスイカがテンパイしたときには右リール停止時に「ハズれてください!」とアツくなることができた。
スイカやチェリーが揃ってもそこから連続演出で期待が継続・・・っていうのは、それはそれで演出のつくりによっては楽しめるかもしれないけど、マンガ液晶でボーナスを察知するのよりも、ストップボタン停止でリーチ目が出現して察知・・のほうが飽きないしアツい、と感じていましたから、「ストック機の小役解除ならともかく、ノーマル機に小役重複ボーナスなんていらないだろ」、と考えていたのです。
しかし、ジャグラーに関して言うなら、チェリー重複を搭載したことによってゲーム性の幅が圧倒的に広がった・・と感じます。
単チェならペカ確定でネジネジ。
連チェなら「ペカって!」と期待してネジネジ。もしくはまったく期待しないで指を離したらペカ!で悶絶。
5号機最初のジャグラーである「アイムジャグラーEX」(2007年)は、BAR図柄が枠内に停止していなければボーナス重複チェリーの可能性はないという欠点があり、「ガコっ」も嫌いだったのであまり打ちませんでしたが、2009年に登場した「クラシックジャグラー」は、プレミアム告知を除き後告知が基本、GOGOランプは豆電球を使用・・と原点に立ち返ったジャグラーで、かなり打ち込みました。
そのクラシックジャグラーによって、私は「GOGOランプ」そのものの魅力にハマっていきます。
告知そのものが魅力的。そのうえ・・・
完全告知機は告知の魅力がすべて、告知がカッコよければあとは別にどうでも・・・というのが私の持論。
だから、出目演出が無意味・無用な「兜」も大好きだったし、「南国育ち」にもハマったし、最近では「超AT美ら沖」も好き。
そして、ジャグラーのGOGOランプも、それらと同じように「告知をみるだけでうれしい、楽しい」と感じられる、おそろしく魅力的な告知なんだ・・と、クラシックジャグラーのフワッと光る告知で思い知りました。
この美しいランプがペカるところが見たい。そういう動機で打つようになると、もう立派なジャグラー依存症。幸いにも私は「ペカらせたいのはやまやまだけど、負けるのは嫌」という思考を保つことができていますが、そうでない人は危険ですね。
しかし、「告知が美しい、楽しい」というだけでは、ジャグラーはここまで人気になることはなかったでしょう。
ジャグラーが凄いのはやはり、出目との絡みで告知がより楽しめるようになっていること。
リーチ目ならもちろんドヤアとネジネジ。
小役こぼしかな?という怪しい出目なら期待してネジネジ。ペカッたりペカらなかったり。
そして、「さっきもこの出目止まっただろ!」というハズレ目でいきなりペカッたり。
リーチ目を蹴っ飛ばしているのにペカッたり。
ペカると思わないのにペカることもあれば、「ペカって!」と祈る気持ちになることもあり、はたまたペカるのがわかっててネジることもある。リールのスベリと出目によって、その時々で違う気持ちで指を離すことができるのです。
結局のところリプレイとブドウ以外はいつでもペカる可能性があるので、「これでペカるの!」とビックリする体験を繰りかえしているうちに、いつのまにか「毎ゲームネジネジする」ようになっちゃいます。
これが楽しいんだな。
毎ゲーム期待できる、っていうのは、ある意味では当たり前のことのはずなのですが、いまのパチスロはそうではない台も多いですよね。液晶非作動ならほぼそのゲームでは当たってない、というのばっかり。
考えようによってはジャグラーの「GOGOがペカらなければ当たってない」というのと、マンガ液晶台の「液晶が非作動なら当たってない」っていうのはどちらも同じようなことである、とも言えますが、いまのマンガ液晶台は液晶でなにかが起こってもその後前兆演出で煽られてからでないと当たらない。そこが、いつでもいきなり当たる可能性のあるジャグラーとは違うところですね、
番長なんかその最たるものですけど、長~い前兆演出をみせられて煽られて・・・を経ないと当たらない台って、面倒くさいしウザいんですよねえ。いわゆる「周期抽選」の台とか、特定のゲーム数がアツくなっている「ゾーン」のある台なんかを打つと、周期抽選やゾーンに到達するまではほとんど捨てゲームで、そこに到達するまでがとてつもなく面倒くさい。
そういう台を打つと、ジャグやハナの魅力が際立ってくるのです。いつでも「このゲームで当たるかも」と思える。そして告知が発生したら「今、ボーナスをぶち当ててやったぜ!」という喜び、実感を味わえる。
常に期待をもってレバーオン、ストップボタンを押せる。パチスロとしては本来当たり前のゲーム性をもち、しかも告知が魅力的。退屈するヒマがない。そりゃあ楽しいはずだ。
「ペカるだけ」だから面白いし飽きない
前に書いたように私は昔「ペカるだけなんてつまらないだろ」と思っていたのですが、つまるところジャグラーの魅力の核心は「ペカるだけだから」というところなんじゃないかな、と。
液晶演出って、どれだけ多彩であっても、(ごく一部の名機を除き)しばらく打つと必ず飽きるんですよ。キャラクターが立ち止まる→周りを見渡す→「気のせいか・・・」なんてのを何千回もみせられて、飽きないというほうがどうかしてる。
しかし、ジャグラーの場合はそれはない。毎ゲーム同じ期待度で、リールのスベリや出目をみながら、「ひょっとしてペカる?」「ペカらないと思うけどひょっとして?」とかいろいろ考えながら指を離す。それだけ。
余計な演出で煽られることがないので、それだけのことに集中し、おだやかな心で打てるのです。私などは番長なんぞを稀に打つと勝っても負けてもメンタル的にひたすら疲れるんですけど、ジャグラーではそうはならない。肉体的な疲れは感じるけど、メンタル的な疲労を感じることはない。煽られないから。
煽られないから気持ちよく打てる・・・と感じるようになると、完全告知機が楽しくなってきます。ざんざん煽ってようやく当たり・・・よりも、なんの前触れもなくいきなり当たり、のほうがエキサイティング、と思えてくる。
ということで、「ジャグラーのなにがいいの?」と訊かれれば、「ペカるだけのシンプルな台だから気持ちよく打てるし飽きないんだよ、しかもペカが美しくてペカッたときが快感だしね」というのが答えになるかな。
奥深いジャグラーの魅力。まだまだこの程度では語り尽くせてないですが、今回はこの辺で終わりにして、12月に出るという6号機「アイムジャグラーEX」を待つことにしましょう。
スペック的には魅力はないけど、北電子が満を持して放つジャグラー新作・・とあっては打たなくてはならない。
打ったら実戦記事を書きます!