先日、西陣の「CRゴールデンゲート~BLACK~F」をはじめて打ちました。
そこそこ回る調整になっていたので。
昨年出た台で、またまた古い(1年くらいで古いと感じてしまうというのもおかしいんですけどね)
台の話題で申し訳ないですが、この台を打って思ったことを。
「BLACK」はループタイプの確変機
西陣の「CRゴールデンゲート」はさまざまなスペックが出ていますが、
ひとたび確変に突入すれば90%以上の高ループで少ない獲得個数の当たりを連チャンさせる・・
というタイプが基本。
ですがこの「BLACK」は確変突入&継続が65%のループタイプ。
大当たり確率1/319.7(確変時1/49.9)の「ZC」と、
1/259.0(確変時1/25.9)の「F」という2スペックがあり、
今回打ったのは「F」のほう。大当たり時の出玉数に差がつけられています。
電チューでの確変大当たり時(ヘソと同じく割合は65%)はすべて16R(1500個くらい)。
電チュー通常当たり時は出玉なしで、時短が100回つきます。
ヘソでの大当たり時は50%が電サポ次回までの6R確変、15%が電サポなし次回までの6R確変、
35%が6R通常で時短もなし。
初回の当たりで悪いほうの35%にかたよるとつらいことになる・・・
のですが、今回の実戦では7連続でその35%にかたよるという嫌がらせ展開を受け大撃沈。
1000円あたり25回くらい回ったので粘ったんですけどね。
それとは別の日に一撃12000発を出してトントンくらいになりました。
なかなかの荒波ですが、トータルでの出玉性能は高くない(等価ボーダーは21回くらい)
ので、よほど回る台でないとキツイですね。
しかし、電サポ中の電チュー開放パターンは2種類(短い開放×3or若干長い開放×4)
しかなく、電チューの返しは2個なので、簡単な止め打ちで釘次第では電サポ中に
少しの増加が見込めます。西陣の台はこのへんのつくりが甘いというか親切なので無視できません
(ここでは詳しく解説しませんので詳解は適当な解析サイトをごらんになってください)。
で、出玉的な性能が低いのは時代の趨勢ですからやむをえないとして、
演出面がどうかというと、そこは不満がたくさんありました。
せっかく硬派な7セグを搭載しているのに・・・
気になったのは、リーチのつくりが、
一般的なマンガ液晶のデジパチと同じように、
「積み上げ式」になっているということ。
だいたい繰り返されるパターンは、
先読みもしくは疑似的な先読み
(1回転で疑似的に3回転くらいすることもあれば1回で終わることもある)
で液晶上のヴィーナスの左右にあるジュエリーが白く発光、BGM変化
→ジュエリーがピンク色に変化
→当該回転でジュエリーが赤くなり、セグがピンク色になって「プロメテウスゾーン」へ突入
→リーチ、という流れ。
激アツのときは途中でセグが全消灯し、
「ゴールドストームリーチ」へ発展します。
↑セグがピンクに変わって「人類の恩人!プロメテウス!」と言われればチョイアツ。
で、サムい時はだいたいがプロメテウスゾーンまでたどり着けずに
途中でリーチになりハズレて終わります。
それはいいんですけど、プロメテウスゾーンもしくはゴールドストームリーチまで
たどり着かないと、ほぼ当たらない、というのがどうなのかなと。
仮にプロメテウスまで行っても、先読みのチャンス目に7が2個とか
からんでいないとまず当たらない。
プロメテウスでリーチしたとしても、最後の最後に赤ボタンが出現しないとダメ・・・
せっかくシンプルでかっこいい7セグを使っているのに、
そこで展開されていることは他のマンガ液晶デジパチと
まるっきり同じなので、いつもいつも
「予告が弱いから当たんないんだろ」とか、
「プロメテウスまで行かないんだからハズレなんだろ」とか、
「保留が点滅してもそのあとの展開が悪いからハズレなんだろ」とか
考えながらリーチを眺めることになります。
こういう、起こったことの期待度を積み上げながら構成するリーチ演出が、
パチンコをつまらなくしていると思うんですよね。
頭の中で、保留が金色→疑似連が3まで→アツいストーリーリーチ→最終カットインが赤・・
ここまでアツい要素が「積み上が」れば当たるだろ、とか、
そこまで「積み上が」ってないから期待できないな、とか、
そんな計算ばっかりをしながら打っているから飽きるしイライラする。
こういうところがほかのマンガ液晶デジパチと同じなら、
7セグのみの機械にする必要はまったくないのでは。
7セグのシンプルさを活かさなくてはならないはずで、
そうであるなら、
何の変哲もないカンタンなリーチでいきなり当たる、
というのが欲しいな、と思うのです。
7セグがシンプルなだけに、
「うお~、そこで止まって~!」という祈る気持ちになったり
「揃いそうな気がする」という期待をいつも持てるようにしないと、
ものすごく退屈になってしまいます。
海物語がいまだに支持され、どれだけいろんな演出が搭載されても
「いつもの海モード」で打っている人が多いのは、
このへんのバランスが絶妙で、いかなる状況でも
「どんな演出でも期待できる」
「当たりそうな気がする」
という期待をしちゃうからなんですよね。
今回の「CRゴールデンゲートBLACK」は、残念ながらリーチしても
「どうせハズレるんだろ」というイライラしか感じませんでした。
これはやっぱり、リーチのつくり、見せ方に問題があるんだと思います。
シンプルなマシンでは、メーカーさんの実力が試されると思う
7セグだけのパチンコは、ジェイビーや藤商事、タイヨーエレックなどが
たまに出していますが、どうも贅肉が多いマシンばかりだな、という気がします。
いろんなメーカーが海物語をパクろうとして失敗したように、
7セグだけというシンプルさのなかで面白い台をつくる、というのは
(今となっては)すごく難しいことで、だからこそメーカーさんの実力が問われると思います。
パチンコが大人気だったころは、凄いテクノロジーがまだない中で
開発者がアタマを一生懸命にひねって面白い台をつくっている、ということが
いちプレイヤーにもはっきりと伝わってくるような台がたくさんありました。
そういう台ならば負けてもイライラしないわけです。面白いから。
でも、いまの台は違いますね。
こんなくだらん台でカネを取りやがって・・としか思えない。
パチンコメーカーさんたちが
7セグだけでものすごい大ヒット機種をつくるという
むずかしいことにチャレンジしまくっているような業界ならば、
パチンコ人気は復活させられる、と思います。
出玉規制も業界の縮小の一因でしょうが、
ひたすらイライラするだけのつまらないパチンコを打っていると、
やはり面白い台がないから、というのも大きいな、と感じます。
と、そんなことを、「ゴールデンゲートBLACK」を打ちながら考えました。
メーカーさんには、シンプルだけど面白い!飽きない!という台の開発に
挑戦し続けていただきたい、と切に願っています。