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ぱちんこホール「全面禁煙」を推し進めよ その②

先月の話なんですが、

ある用事があって神奈川県方面に出かけました。

どっちにしろ宿泊しなければならなかったため、

ついでにふだん打てない台を打ちに

何か所かのパチ屋をまわってきました。

そのときのことも今後記事にしていくつもりですが、

その前に、神奈川県内のホールでみかけたあるモノについて、

「なんだこれ」と思ったことがあったので

それについて書いておきます。

「喫煙できます」という表示が

神奈川県内のとあるホール。

私の地域ではもう打てない、ある5号機の名機がそこにまだある・・ということで、

それを打つためにわざわざそこに行ったのです。

 

で、そのホールに入ろうとすると、

入口のドアあたりに小さなプレートが張り付けてあるのが目に留まりました。

写真がうまくとれてないのはご勘弁。

 

「喫煙できます」。

 

禁煙や分煙を実施しているようなホールがないわが地域ではみたことのない表示。

わが地域のパチンカーからすれば

「喫煙できます」なんてのは当たり前だろ・・・となるところ。

神奈川県は受動喫煙防止のための規制がウルサイという話はきいたことがあったので、

ひょっとして禁煙のホールとかもいっぱいあって(調べてみると、とくに禁煙ホールが多いわけではないようです→禁煙パチンコポータルサイト)、

「うちは吸えますよ!」というアピールなのかな?

・・・と思いつつよく読んでみると、

これは神奈川県遊技場協同組合(神遊協)が、

受動喫煙防止の取り組みとして行っていることらしい。

神遊協HP

いわく、

『吸わないお客さまも吸うお客さまもより快適な環境を目指してすべてのお客さまの快適のために、私たちは、店頭表示を始めました。』

だそうです。

 

で、このプレートにはこうも書いてありました

『私たちは、お客さまが意図せず受動喫煙にあうことを未然に防ぐために、入店前のお客さまへホール内の禁煙や喫煙、分煙の状況をお知らせする店頭表示の取り組みを全ホールで始めました。この取り組みへの皆様のご理解とご協力を、よろしくお願いいたします。』。

 

私はこの文言、とくに赤字にした部分をみて強烈な違和感を感じました。

ええ~?「うちは吸えますよ!禁煙とかうるさいこと言わない店ですよ!」

というアピールではなく、

お客さまが意図せず受動喫煙にあうことを未然に防ぐため

だったのか。

ということは・・・

受動喫煙が嫌?なら来るなよ・・・というメッセージにしか見えない

「受動喫煙の被害」を防ぐために「喫煙できます」という表示をしているのであれば、

ほかのお客さんはどう感じるか知らないが少なくとも私には

「うちは喫煙可能な店です。タバコが嫌、という人は、それを承知の上で入店してね。」

というふうにしか解釈できない。

つまり、たとえばタバコの煙を吸うと具合が悪くなるという私のような人間が

「この店、ちょっと煙いし臭いよね」

などと文句をたれた場合に、

「いやいやいや、ここは喫煙可だって書いてあるでしょ?それをみて入店しておいて『臭い』とか文句言うとか、バカなの?」

というふうに言い返せるようにしているわけか。

 

もっと言えば、「タバコが嫌?そんなもんガマンしろよ。でなきゃあ来るなよ」

というメッセージにしか見えないのですよ。

だって、「意図せず受動喫煙にあうことを未然に防ぐため」に「喫煙できます」

と表示しているのだから、

「喫煙できます」というのは

「ここに入れば受動喫煙の被害にあいますよ。それでもいいという人だけが入ってくださいね」

と言っているのと同じですよね。違いますかね。

 

と、タバコ大嫌いな私はこれをみて

「ふざけてるの?」と思いました。

しかしこれが「禁煙です」(というプレートも神遊協は用意している)

ならば、喫煙するほうの人は

「ふざけてるの?吸うやつは来るなってか?」

と憤慨するんだろう、という話なわけなので、

言ってもしょうがない・・・とは思うのですが・・・

いま、遊技人口が右肩下がりに減り続けて、

つぶれるホールはたくさんあっても新規開店はないという状況の

ぱちんこ店が、こんな姿勢(受動喫煙を覚悟で入店しろ、という姿勢)で営業してるっていうのは、

ちょっとどうなの?って思うのですよ。

 

半分くらいのホールが「禁煙です」って言っているのなら、

「吸わないお客様はそちらでどうぞ」でいいのかもしれないが、

どこもかしこも「喫煙できます」では、

「タバコが嫌なら来なくて結構」と言っているのと同じでしょう。

「神奈川県公共的施設における受動喫煙防止条例」では・・・

神奈川県は、平成22年に

「神奈川県公共的施設における受動喫煙防止条例」

を施行し、公共的な室内空間における受動喫煙による健康被害がを防止するよう、

施設の管理者に対してさまざまな義務を定めています。

wikipedia  神奈川県公共的施設における受動喫煙防止条例

 

これに従うならば、公共的施設は「禁煙」か「分煙」のどちらかにしなければならなくなるのですが、

「マージャン屋、ぱちんこ屋などの風営法対象施設、小規模な飲食店や宿泊施設については、規制が努力義務となります

だそうです。→神奈川県HP かながわのたばこ対策

 

なんですかねこのクソみたいな妥協は。

条例ができた当時の知事の松沢さんは

熱心に受動喫煙問題に取り組んでおられ、

猛烈な反対のあるなかを頑張って

これを完成させたらしいですが、

ここは妥協せざるをえなかったのか?

 

それはともかく、

神奈川県の大部分のパチ屋(と、神遊協)は、

パチ屋の場合はあくまでも努力義務だから

べつに努力しなくってもいいや、と考えているんでしょう。

神遊協のHPの言う、

「吸わないお客さまも吸うお客さまもより快適な環境を目指してすべてのお客さまの快適のために」

という言葉は、これでは空々しく感じられます。

だって、吸わない人の快適のためには1ミリも努力してないですよね。

ほんとうは「受動喫煙?知ったことかよ・・」と思っているんでしょうね。

 

吸う人も吸わない人も・・・と言うのであれば、

やることは「禁煙」「分煙」しかありえないはずなのです。

「喫煙できます」では、いくら分煙ボードをつけようが「吸わない人」に快適に過ごしてもらうことはできない。

ぱちんこ業界はもう死に体、っていうくらい斜陽になっている現状で、

禁煙にするくらいのことすらもできない、やろうとしないというのは

もう驚くしかないです。

なぜ、非喫煙者を呼び込んで客を増やそうと考えないのだろう

だいたい、オトナの8割以上が非喫煙者となっているいま、

「タバコが嫌なら来なくていいよ」という姿勢をみせ、

オトナの2割しかいない(しかもこれからどんどん減っていく)喫煙者をつなぎ留めて

そこから抜けるだけ抜こうという営業スタイルを続けているのは、

ふつうに考えればまさに愚かの極み。

「パチンコ屋の常識は世間の非常識」ですね。

 

まともな経営者ならば

世の中の大多数を占める非喫煙者を新規客として開拓したい

と考えると思うんですが、

ぱちんこ業界人を名乗る人のブログとかをみていると

話題にしているのは遊技機の性能や規制の話ばっかりで、

タバコの問題も含め遊技環境を改善することで客を増やそうという話はあまり見ない。

 

一刻もはやく禁煙化を推し進めるべきです。

喫煙所をもうけたうえで禁煙化することにはメリットしかない。

もし万が一喫煙客が減ったらその分非喫煙者のお客さんを増やす努力をすればいいのでは。

喫煙する人間はこれ以上増えないんだから、客を増やすにはそっちのほうがカンタンでしょう。

店もキレイになって、従業員も受動喫煙の被害から解放され、言うことないじゃないか。

 

禁煙になって喫煙所で吸わされるようになったら

遊技を中断して喫煙所に行くのが嫌だ、などという喫煙者も中にはいるでしょうが

(そんな人はそうたくさんいないと思うけどなあ)、

そういう人はおそらくお店の基本的なルールやマナーを守れないレベルのモラルの人と思われるので、

仮に来店しなくなったとしてもそれは店側のイメージアップにつながるでしょう。

それに、仮に客が少し減ったとしても、タバコを吸われることによってかかるコストが削減されることで相殺されるのでは。

清掃や空調のコストが減り、分煙ボードだのエアカーテンだのをつけるカネが必要なくなる。

 

パチンコ店は

大勢の人がいる室内を火のついたタバコを手にもって歩くような人間、

マナーもへったくれも知ったことかよ、というレベルの人間がウジャウジャいる空間・・・

というダーティーなイメージがいまだにあるから、

必要以上に攻撃され、依存症問題でもやり玉にあげられ、

業界で働く人の社会的評価もあがっていかないのでは。

いまどき競馬場や競輪場でも禁煙を実施しているのに。

いつまで昭和のつもりなんですかね。

 

「健全化」を叫ぶのならやるべきことはまず「禁煙化」。

入店した瞬間に「くっせえ~。けむい~。きたねえ~。うるせえ~」としか

感じないような空間で、健全に遊技できるとふつうの人が思いますかね。

 

ともかく、タバコくせえからパチ屋には行かねえ、という人は

確実にものすごくたくさん存在するのだから、

そういう人を呼び込む努力をもっとしてから、

遊技機の性能がどうのこうのという話をするべきでは。

 

あと、喫煙派のパチンカーにはいまだに

「パチ屋は喫煙可なんだからタバコが嫌なら来るな」

などという人も多いようですが、

非喫煙者の客が増えればパチ屋が儲かる→出玉状況が良くなる→自分が勝てる

と考えてはどうか。

客がわんさか来ればパチ屋はボッタくり営業なんかしなくてもいいのだから。

いまは少ない喫煙客をつなぎとめてそこからできるだけ抜いてやろう、というスタイルだからボッタくりになっているんだから。

それなら、ちょっとプレイを中断して喫煙所で吸うというのも悪くない・・

とは考えられないでしょうか。

 

パチ屋禁煙化がもっと進むことを願いつつ、

今回はこのへんにしておきます。

次の記事で、このホールで打った5号機の名機の実戦のことを書きます!

忘れえぬ5号機パチスロ21選⑥:至高のART機!~「鬼の城」編!~

 

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