NHKの「うたコン」、テーマは、「歌に思いをのせて…わが人生劇場」。
出演予定者は、五木ひろし,カルロス・マリン,坂本冬美,秦基博,福田こうへい,細川たかし,miwa,森高千里。
没後15年となる村田英雄の特集があるようです。
村田英雄については私自身よく知らない(好きな曲があまりない)ので
なんとも言えませんが、誰がなにをカバーするのか楽しみでもあります。
五木ひろしの「王将」はカッコよかった
今回の曲目は以下の通りでした。
「無法松の一生~度胸千両」・・・福田こうへい
「人生劇場」・・・・・・・・・・坂本冬美
「王将」・・・・・・・・・・・・五木ひろし
「心のこり」・・・・・・・・・・細川たかし
「雨」・・・・・・・・・・・・・森高千里
「また君に恋してる」・・・・・・坂本冬美
「ひまわりの約束」・・・・・・・秦基博
「My Way」・・・・・・・・・・カルロス・マリン
「縁結び祝い唄」・・・・・・・・細川たかし
「シャイニー」・・・・・・・・・miwa
「男の友情」・・・・・・・・・・五木ひろし
冒頭の3曲は村田英雄の曲。
福田こうへいの村田カバーは何度も聴いていますが、
五木ひろしの「王将」はあまり聴けませんね。珍しいな~とちょっと思ったんですが、
そういえば五木ひろしは5月に
船村徹の楽曲を歌ったものをあつめたアルバムを出していたな、と思いあたりました。
それで「王将」を歌いたかったのかな。
amazon.co.jp 船村徹トリビュートアルバム 永遠の船村メロディー
私は買っていないですが、「王将」も、今回最後に歌った「男の友情」も
このアルバムに収録されているようです。
で、五木ひろしの「王将」は、やはり先輩に敬意を表さなければ・・という
ところもあるのか、村田英雄っぽく歌おうとしてるように聴こえるんですけど、
しかしどこか五木ひろしの歌唱特有の哀愁が漂っている感じ。
誰の曲をやっても本人の曲に聴こえるという、このへんが第一人者たるところではないでしょうか。
細川たかしの歌詞間違いは・・・
細川たかしが自身の新曲「縁結び祝い唄」を歌唱。
途中、歌詞を間違え、「あっ、歌詞間違えた」と頭をかくという出来事が・・。
まあ、歌詞を間違える、忘れる、というのは誰でもありそうなことなので
それ自体はどうってことないと思います。
しかし、その前に、自分の昔の映像をみて「よく歌詞間違えずに歌ってるねえ」なんていう
発言があったので、これはいったいなんなんだろう、と思いました。
ひょっとして、「心のこり」も新曲も、歌詞をあんまり覚えていなくて心配だったから
あんな発言があったのかな、とか。
もしくは笑いをとるためにわざとやったんじゃないかとか。
なにか意図があってやったことでは・・と勘ぐってしまいます。
そこは本人しかわからないので置いておくとしても、
歌っている最中に「あ、間違えちゃった」と言って歌を中断するのもどうなのか。
めでたい歌なので笑いをとってごまかせばいいと思ったのかな。
結婚式でならなごやかに笑って終わるでしょうが、
これは全国ネットの歌番組。ベテランらしくもっとうまくやってほしかったと思うのです。
前にもどこかで同じことを書いた記憶がありますが、
歌詞の間違いなど、特に観覧にきているお客さんたちは、
「間違えた」と言わなければほとんどだれも気がつかないはずで、
ここはプロとして適当な言葉を入れて流すべきだったのでは。
言葉が出てこなかったとしても、そのまま黙って流して、
「忘れたんだな」と思われたほうが全然マシ。
さきほど、なにか意図があったのでは、と言いましたが、
もっと穿った見方をすれば、
本人は「歌詞を覚えられない」「歌詞を忘れる」ということが頻発する状態で、
その不安が「よく歌詞間違えずに歌ってるね」という発言をさせたのではないか、
という心配もしてしまいます。
私は自分の母が、最初は些細な物忘れから始まって長い年月をかけて
ほぼ寝たきりの認知症老人になった経緯を全部みてきているので、
もし「昔はそんなことなかったのに、最近は歌詞が思い出せない」
と細川が思っているんであれば、ちょっと怖いなと思うのです。
考えすぎですかね。ただの度忘れであればいいんですけど。
私は自分がたまに物忘れをすると、ものすごく恐怖を感じるのです。
先日は歯医者の予約を忘れてすっぽかしたし、
今日が何月何日何曜日、ということを思い出すことに3秒くらい悩むことも
稀にですけどあります(これはただ単にニートだからという理由でしょうね)。
細川たかしは大丈夫ですかね。
もし万が一、「どうも最近はおかしい」とかいう状態であれば、
ぜひとも脳をみてもらったほうがいい。
miwaの新曲はなかなかいい感じだが・・
来週の「うたコン」は結婚ソング特集だそうで、私の最も苦手な分野ですね。
苦手といえば、今回のmiwaの「シャイニー」も、
印象的なサビと夏っぽい爽やかな雰囲気をもつ曲でなかなかいいと思ったんですけど、
このどこまでも純真無垢、ひたすら前向きな感じが、
直視すると気を失いそうな眩しさがあって苦手。
同じことを前にも書きましたね→10月4日のNHK「うたコン」をみた 。
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純真無垢、といえばよく聞こえますけど、
別の言い方をするなら、ちょっと「ダサい」感じ。
これは別にけなしているわけではなくて、つまり「スレてない」という意味。
まあ、これは意図的にそういうアレンジにしているんでしょう。
私のような穢れが溜まったオッサンはCDを買おうとは思いませんが、
若い層向けの女性シンガーソングライターの中では、
頭一つ抜け出せるところまであと少し、というところではないでしょうか。
歌声をちょっと聴いただけで「あっ、miwaだ」とわかる声、曲を
もっているところは強みになるでしょう。
今後に期待したいと思います。
来週もいちおう感想記事を書くつもりです。