もうだいぶ経ってしまいましたが、8月末に東京方面へ行く用事があって、そのついでに1日多く宿泊してまたまたスロットゲーセンで遊んできました。
用事っていうのは今回は完全に趣味のためで、私が尊敬してやまない、「ギター仙人」ともよばれる元SCORPIONSのギタリスト、ウリ・ジョン・ロートが来日公演をするっていうのをきいて、これは観に行かなくては・・ということで予定を組んだのです。
このへんは興味のない方は読み飛ばしてほしいですが、東京・神田の神田明神ホールでの公演に行ってきました。始まる前に着いてちゃんとお参りもしてきましたよ。神社でお参りするなんて何年ぶりだろうっていうくらいで新鮮でした。しかしお参りしたり売店を覗いたりしてる間に入場順が遅くなって、会場で買おうと思っていたツアーTシャツは入ったらとっくに売り切れていて無念でした。
その後にみたウリのパフォーマンスはとてもとても素晴らしくて、70歳のおじいちゃんがこんなにカッコイイのは反則だ、いいもん見せてもらったな、と言うしかないです。会場がとても小さいうえにかなり前のほうでみられてその指づかいまで生で間近でみられてほんとよかったし、いろいろ頑張ろうというやる気をもらえました。言いたいことはいっぱいありますがここではこのへんにしておきましょう。
で、神田に行ったのならやっぱり神田駅前のスロットゲーセン「センター」さんに寄りたい。ということで1泊して翌日に朝から「センター」さんへ行ってきたのです。
リプレイタイムがエキサイティングだったあの5号機から!
あえて設置機種をチェックせず、さてどんな台があるかな~とドキドキしながら入店。はじめて入るパチ屋でもこういう気持ちになることはもうありませんね。昔は知らないパチ屋なら「どんな台があるんだろう!」と期待しましたが、今はどこへ行っても同じ。装飾とかもみ~んな同じ。まあ業界の人に言わせれば「規制があるから仕方ねえんだよ!」となるんでしょうが、いやいやいやそんなことあんまり関係ないと思うなあ。客目線だと営業努力が足らないと感じる店ばっかりですけどね。これは楽しそうな店だ!と思うことなんて全然ない。地域によっては違うんだろうか。
ていうのはもう何度も書いたっけ。うちの亡き母も認知症の物忘れがはじまったころは大げさでなく同じことを何百回も言ってたけど、それは病気だとしてもトシ喰うと同じこと何度も言っちゃうようになるものなんですな。そういう「トシ喰ってはじめてわかった」というのが増えてきた、ということ自体もトシ喰った証拠か。
入店し、1日打ち放題料金を支払い店内を物色。この日は日曜だったからか、開店して10分後くらいだったにもかかわらず、すでにけっこうお客さんが来ている。前に来たのは去年の春だっけ。もうそんなに前だったか。そのときにはなかった台がもちろんいっぱいあって目移りしちゃう。
→スロットゲームセンターにて名機探訪!2024年春編(その①)。
→スロットゲームセンターにて名機探訪!2024年春編(その②)。
そんななか、それほど古くはないけど、おっ!懐かしい!という台を発見。それが、SNKプレイモアが2006年に放った同社初の5号機、リプレイタイム搭載の「超お父さん(スーパーオトウサン」。
これは懐かしい。2005年にパチスロ5号機が登場し、この台が出たころはまだまだ5号機初期時代、「5号機の規定のなかでお客に支持されるゲーム性を実現するためにはどうすべきか」ってかんじで試行錯誤的にいろんな台が登場していたころだったと記憶。「リプパンハズシ」で一撃大量獲得できるような台が出てくる直前くらいではなかったかな。
同じ神田にあった、毎月5日が激アツだった今は亡き「あたりや」でこの台の設定6を打ったことがありました。何枚くらい出たか覚えてないんですが当然のようにフツーに勝って、「高設定なら素直に出る」というのが、私が大嫌いだった末期の4号機たち(吉宗とか番長とかアラジン2エボリューションとか)とは違ってて、まだ4号機にしがみついている人が多いなか私は「5号機最高じゃないか」と思ってたのをおぼえています。
しかしこの「超お父さん」、ゲーム性としてはのちに同じようなシステムで出た「スカイラブ」の完成度がより高くて、比較するとかなりイマイチなところが目立つ、という印象でした。まあそれはあとになってそうなったわけで、最初のころはべつに「つまらない」とは思ってなかった。続編の「2」はもう少し進化してた印象でしたが、そのあとの「極お父さん」「ハイパー娘」などのシリーズ作は、出玉性能が尖ると同時にパチスロとしてはつまらなくなっていったような気がします。
5号機時代をむかえて各メーカーが知恵を絞っていろいろなゲーム性の台を次々と発表してくれていた、その意味でアツかった時代を思い出しつつ、この台の前に着席!
ボーナス後・RT後には必ずチャンスゾーンに突入、チェリーを引く前にベルが引ければRT突入・継続という明快さがよかった!
妻の尻に敷かれる一方で娘のルリちゃんにはデレデレしながらすごす喫茶店のマスター、タケオが主人公。若いころスーパーヒーローをやってた彼を悪の組織ZELTAが襲ってきて、敵を倒せばボーナス・・というのがストーリー。
ボーナス後には必ずチャンスゾーンに突入し、そのチャンスゾーンはチェリー成立で終了。終わる前にベルが引ければ「バトルチャンス」という30G間のRTに突入します。バトルチャンス終了後はまたチャンスゾーンへ移行し、そこでまたベルが引ければまたバトルチャンスに。途中でボーナスを引いたときもその終了後にはまたチャンスゾーンへ移行。RTの突入・継続率は約2/3なので、ヒキ次第ではRTとボーナスのループで一撃大量出玉も(たまには)起こります。ビッグが引ければ288枚とれますし、RT中なにも引けなくても微増していきます。
このチャンスゾーン中の「ベルが引ければRT」という明快さが好きでした。「ベル!ベル!」っていうだけでアツく楽しめます。ベルを引いた後に抽選、連続演出でマンガ液晶見てなきゃいけないとかいうのは面倒くさいし飽きるんですよ。
それ以外のことはだいぶ忘れたので打ちながら思い出していきます。通常時は1枚役以外はフリー打ちで取りこぼしなし。スイカがたまに揃いますが払い出しはゼロ枚、1枚役こぼしorボーナスというチャンス目になっていますからアツい。1枚役はボーナス図柄・スイカ・スイカとなっていて、配列上すべての1枚役をフォローすることはできない。後述するように変則押しで1枚役を察知することは可能ですが、どの1枚役が成立したかはわからないため、1枚役を狙ってハズレた場合は「1枚役こぼし?ボーナス?」とドキドキしながら次ゲームの液晶演出と出目に注目することになります!
左リール第一停止だと1枚役を察知するのは難しく出目演出もわかりにくいため、多くのプレイヤーは中押しを採用していました。すると1枚役の察知が可能に。
中リール上・中段にBAR図柄を目押し。上・中段にBARがとまったらハズレ濃厚。のこりリールフリー打ち。中段にベル停止でベルかチェリー、これものこりをフリー打ち。
スイカが中段に止まったら1枚役or青7BIGorREG(CB)。左リールにいずれかのボーナス図柄を狙って1枚役をフォロー、そろわなければアツい。
↑これはRT中。中押しすると中段にスイカでアツくなるところ!しかし1枚役(BAR・スイカ・スイカ)が揃って無念・・というシーン。小役重複は搭載していないのでスカ濃厚。RT中は写真のようにタケオが必殺技「Vスラッシュ」を放てばチャンス!
上段に赤7がツルーンってスベって来たら歓喜の赤7BIG濃厚目。そのまま赤7を揃えます。
中押しすると非常にシンプルな法則になりますが、中リールの目押しをミスると法則が崩れるため、その場合はハズレ目だったのに入ってた、というふうになることも。液晶演出を楽しみたければあえてフリー打ちってのもアリです。
その液晶演出もなかなか楽しい。喫茶店を、ていうかルリちゃんを訪れたり電話してきたりする常連客はだいたいがチャラいアンちゃんやオッサンやルリちゃんの友達らしき女の子とかで、ルリちゃんがなによりも大事なタケオはことごとく「いませんよ」と一蹴する。そりゃあ客のオッサンが店に電話してきて娘を出せって言ってきたらそうするだろ、とも思いますけど、そんななかにたまに悪の組織のザコやボスキャラなんかがいきなり来たり電話してきたりするとチャンス。
オリジナルモチーフと独創的なゲームシステムが本気を感じさせた!
この台のいいところは、パチスロ用に開発したオリジナルキャラなだけに、版権もののように原作を知らないと「だからなんだ」としか思えない、間を持たせるためのゴミ演出がないところ。5号機初期ごろまでは各社オリジナルキャラをよく出してきていましたが最近は全然なくなりましたね。出てきても「またそれ?」っていうのばっかり。
ボスキャラを倒したりするとボーナス確定。喫茶店のテレビに「ボーナス」って出たりとかいうさりげない入りパターンもあり。ボーナス中はフリー打ちでOK、ボーナス後はRT突入をかけたチャンスゾーンへ! タケオがさらわれたルリちゃんを取り戻しに行きます。
↑さりげなく入ってます!
ここでチェリーの前にベルを引ければ30GワンセットのRT「バトルチャンス」に突入。バトルチャンス後にまたチャンスゾーンへ入ります。ループ率は突入率と同じ約2/3。このループのあいだにボーナスがどんどこ引ければ・・というゲーム性。バトルチャンス突入でボスキャラが登場。
ボスキャラは4人いて、バトルチャンス中にボーナスを引いて、さらにバトルチャンスに再突入するとボスキャラがステップアップしていきます。ラスボスのときにBIG引いて勝てばエンディング、そこからさらにBIGでエピローグ、らしいですが私はそこまで一度も行ったことがない。今回もラスボスまでは行ったんですけどね、高設定でもそこまではなかなか厳しい。
↑今回もラスボスに勝てず! ホールで打ってた当時は気づかなかったし知らなかったですが、ボスキャラはコンドル→カエル→ライオンと変化していって、これはライバルパチスロメーカーの代表キャラをモチーフにもってきたんですってね。
と、結局エンディングまでは見られなかったんですけど、BIGのヒキは良好で出玉はなかなかに。高設定示唆演出とかいうのはない(?)ので設定はわかりませんが、ホールで打ってれば高設定の可能性を追うだろうという展開に!
ほかにも打ちたい台はあるし適当なところでやめよう、と思っていたところへ、オッサンとなった今では凝視するのはちょっと恥ずかしい「おふろタイム」(数ゲーム間続くボーナス煽り演出。ルリちゃんがタケオに覗かれずに無事おふろに入れば成功、だったっけ? 失敗時もタケオは奥さんのサチコにどつかれて結局覗けない)が発生、それがスカったところでヤメました!
詳細は省きますが1,150G回してBIG8回、CB2回、データ表示によれば差枚はプラス 1,542枚!
正直いって出目演出的にはあまり奥深くないし、のちに出た「スカイラブ」と比較するとアラが目立つ台ですが、久しぶりに打って思ったのは、やっぱりパチンコ・パチスロにはメーカーがそれ用に開発したオリジナルのモチーフをつかってくれたほうが楽しめる、ということ。アンパンマンとかを使うんならともかく、ふつうのアニメとかを使うとどうしてもイヤミのあるキャラとか胸糞悪い共感できない話とかがありますからね。私に言わせればエウレカセブンの台なんかはエウレカセブンであるというだけで打つ気がなくなる。エヴァもまあエウレカほどじゃないけど同じようなもの。
そこへいくとメーカーオリジナルのモチーフはそういうことはあまりない。そのほうが打ってて素直に楽しいと思えます。それに、カネと手間をかけて開発したキャラとかをつかえば、なんとかヒットさせよう!っていう本気度もあがってくるんじゃないのかな? 最近の安直きわまりない、どれも同じなテキトー台をみていると、そういうふうにも感じられる。
なんて言ったところで、手間をかけずに売れる台をつくるためには版権ものがいちばん、という流れはこのまま固定していくんでしょうが、だからぱちんこは斜陽になったんじゃないの、とだけは言っておきたい。
で、「超お父さん」で獲得したコインを流し、次の台へ移動します。もう打つ台は決まっていたのでそちらへ急いで向かいます! この続きはまた次の記事で。いつ公開できるかちょっとわかりませんけど、頑張って書いてみます。