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空前絶後の大ヒットパチスロ・初代「北斗の拳」の思い出

4月3日導入開始予定だというサミーの「スマスロ」第一弾「スマスロ北斗の拳」。

2003年に登場しパチスロ史上最大の超ヒット機となった、初代「北斗の拳」のゲーム性を「完全再現」しているという。そういう謳い文句で出た台はこれまでにもいっぱいあったけどみんなたいして流行らなかっただろ・・・とも思いましたが、現時点で出ている情報をみるかぎりではその再現度はなかなかスゴイようで、初代を打ち込んでいたものの最近はパチスロから離れていた、なんていう年配層を呼び戻す効果が期待できるかもしれませんね。個人的には「ハードボイルド」みたいに当時の安っぽい液晶を採用しても良かった気もするし、「無想転生」みたいな上位ATとかいらないかな、という感じですが、バトルボーナス中のレア小役がムダ引きにならないとか、適度に現代向けにアップデートされているのかな、っていうのもあり、少しだけ期待しています。

 

なぜ「少しだけ」しか期待してないか。初代「北斗の拳」があれだけの大ヒットになったのはやはりそれまでになかった斬新なゲーム性が秀逸だったからであるわけですが、あまりにウケたばっかりにその後はそのゲーム性を模倣、もしくは影響を受けた台がたくさん出て、その結果現代においては「レア小役でモードを上げて大当たりに近づく」とか「バトル勝利で継続」っていうゲーム性は「当たり前」のものとして使い古され、もはや手垢にまみれまくっている。それを完全継承したからといって今の若いプレイヤーがそれを新鮮なものと感じるかどうか。その意味ではヘタに新規の機能など追加してアップデートしないで、完全に「クラシック」として古臭いものを出したほうが「このレトロな感じがいいよね」となりそうな気もする。そんなことないか。アラジンもハードボイルドもヒットしなかったですしね。

そのへんはどうなるか導入後に注目。設定差の部分も初代を継承している(?)んだとすれば、初当たり出現率やモード移行率がポイントとなってくるわけだから、単純に「初当たりがよく引けてる台」が狙い目となり、スルー回数がどうだのゾーンがどうだのといった面倒くさいことを考えなくてはならない台よりは私も触る機会が多くなるかもしれません。じつはいまだにスマスロ打ったことないんですよ。おそらくこれが私のスマスロデビューとなるでしょう。

史上最大ヒット機種を再現したゲーム性、そして射幸性バツグンのスマスロでの登場、ということで、各ホールこれには期待するでしょうから、まともなホールならそんなヒドイ扱いはしない(と願いたい)だろうと思うので、私も「スマスロ北斗の拳」導入に備え、初代のゲーム性を復習しておくことにします。今回はその思い出などを書いておきましょう。

期待してなかったものの、斬新すぎる「バトルボーナス」の面白さに瞠目させられた

私は勤めていたブラック企業を2002年に辞め、それからしばらくは「獣王」や「ネオプラネットXX」をメイン機種にして新宿でパチプー生活を送っていました。2003年には再就職。再就職してまもなくのころに「北斗の拳」が登場しました。

当時通っていたのは新宿歌舞伎町。とりわけ「グリンピース タワー店」。再就職したあとも休みの日にはほとんど必ず朝イチから行っていました。「北斗の拳」が出たのは、たしか3階に導入されていたオーイズミの「スペックA」が大好きで打ちまくっていたころ。いや北斗が導入されてからスペックAが入ったんだっけ?ちょっと覚えてませんが、たしかそんなころ。

新宿グリンピースの思い出

スロ専ゲームセンターで名機探訪!その③~「スペックA」~(前編)

「北斗の拳」がグリンピースに導入された日、私はたしか仕事があって夜だけ打ちに行ったと記憶してます。「北斗の拳」は「ストック機」で、大当たり時の獲得枚数は不定、「バトルに負けないかぎりボーナスは延々と継続」っていう台らしいってのは聞いていて、つまり負けないかぎりストックを放出し続けるってことなのかな~くらいの認識はありましたが、「面白そう~早く打ちてえ」とかいう気持ちはほとんどなかったと思います。

当時設置されていたサミーの台、好きな台もたくさんありましたが(獣王、インディジョーズ2、アラジンA、サラリーマン金太郎、ダブルチャレンジ、キャッツアイ等)この北斗が出る前くらいはクソ台を連発してた印象があったのです。「旋風の用心棒」とか「チャーリーズエンジェル」とか。極め付きは「キングキャメル」。演出用のデカいリール(メインリールはちっちゃいのが上についてる)が派手なアクションをするという台で、それが「斬新」ではあったものの異常にややこしいATシステムだったこともあって非常に評判が悪く、私も1回打って「なんだこのクソ台」「くだらんことばっかり考えるなあ」「こんなもんパチスロじゃねえ」とぶん投げてしまい、サミーに失望してたのです。翌年出た、全6が告知されてるのに誰も座らなかった「梅松ダイナマイトウェーブ」のクソさ加減も凄かった。

それにあの一見して気持ち悪いポリゴンのグラフィック。こんなもんいらねえ・・としか思えなかった。

だからその日も「そういえば今日北斗の拳の新装だっけ。出玉はどうなってるかな~」くらいの感じで、北斗が導入された地下へ。すると10台くらいの「北斗の拳」には空き台もチラホラあって、出玉もあんまり盛り上がってなかった。しばらくはそんな感じであまり人気がなかった記憶がありますね。

空いてるなら打ってみるかあ~ということで適当な台に着席。当時のグリンピースタワー店は新台初日なら新台はほぼ間違いなく設定456が大量投入でしたから打たない理由はありませんでした。出玉が伴ってないのも、設定どおり素直に出ない台なだけかもしれない・・・

 

最初は中押し手順とかわかりませんでしたから順押しでプレイし、「出目演出はつまらねえなあ~」という印象でした。中身も「ジャギもしくはラオウステージがアツい」「2チェが最アツ小役」っていうくらいのことしかわからず打って、なんだかわからないうちに当たって幸運にもけっこう連チャンしたと思います。何度か当たって2,000枚くらい持って帰ったかな。

このときは細かいことはわからなかったものの、「バトルボーナス」が思ったよりエキサイティングであることだけは初打ちの時点で理解しました。JACゲーム中の3G目以降は液晶から目が離せない。単発で終われば150枚弱しか取れず、当時の感覚では激ショボでしたが、それが運がよければ延々と(しかもアラジンや獣王みたいにいちいち前兆を挟むことなく)際限なく連チャンするっていうのも新鮮でしたね。

もっとも、ボーナスを即連で放出するストック機はそれまでにもあった。でもその継続率が4段階あって、どの継続率なのかを図柄だのオーラ色だのキャラが繰り出す技だので示唆する、っていうのが新しかった。まあそれは後になって知ったことですが。それがあるおかげで「ケンが百裂拳打った!ヒットしろ~!」とか、「ラオウパンチでケンシロウ倒れた!ユリアでお願いします!」とか(どちらも継続率84%以上濃厚演出)、とにかくアツくレバーオンからストップボタンやBET押下でエキサイトできた。

↑ラオウが剛掌波を繰り出したときの絶望感!ケンシロウよけてぇ~、と次ゲームレバーオンしてケンシロウがよけてくれたときの安堵感!最高でしたね。画像は我が家のプレステ2でテレビに映したのを撮影したものなので画質はご勘弁。

 

↑3G目、ラオウかケンシロウのどちらかが登場、ケンシロウ(青オーラ)ならその時点で継続確定。ケンシロウの場合はラオウ時とくらべて一瞬遅れて足が見えて、その「間」で継続を察知して歓喜、ってのが気持ちよかったですねえ。

 

↑ケンシロウの百裂拳をガードしてドヤるラオウ!ガードされてちょっとガッカリする場面ですがカッコいいからOK。

 

 

ともかく、打ってみれば3Dポリゴンのグラフィックもそんなに悪くないし、サウンドもカッコいいし、なによりもバトルボーナスが面白いし、ということで、初打ちでなかなか気に入ったのを覚えてます。

徐々に人気が出て、気がつけばどこのホールも北斗だらけに

しかし当時の私にはほかにも好きな台がいっぱいあって、北斗も最初はそのうちのひとつにすぎなかったし、重要視してなかった。

そんなふうにたいして意識せずに過ごしていましたが、攻略誌などに解析や中押し手順などが出て、設定差などもいろいろ明らかになってくるうちに徐々に人気が増してきて、どこのホールも北斗のシマは大盛況、あっというまに北斗の設置台数が増えてきた感じに。

すると私も注目せざるをえなくなり、設定変更時の天国移行率にそこそこ大きな設定差があるというのを知って(設定1→約24%、設定6→約46%)、あさイチ台→天国示唆演出発生→ならしばらく様子見るか・・・なんていうことをやってました。そんなんで勝てれば苦労しないって話で、当然あんまり勝てませんでしたけどね。

どこのホールも北斗が大盛況に。私の知人の主婦などもそれまでは「アタシは海しか打たない」とか言ってたのに急にパチスロ北斗を打ち始めて、「こないだラオウ昇天まで行ったよ!」なんてわざわざ言ってきたりとか、基本理詰めの高設定狙いで立ち回っていた顔見知りの若者が「ケンシロウが右足を踏み出したときにレバーオンするとモード移行が優遇されるらしいんすよ」とか急にオカルトを語りだしたりとか、とにかく北斗の話題でもちきりになっていた感がありました。

かくいう私も「JACイン時はポン・ポン・ポンと一定のリズムでストップボタン押下すると継続する気がする」とか言ってたから同じだったんですけどね。パチスロ好きが顔合わせたら「もうラオウ昇天を体験したか?」とか「最高で何連まで行った?」とか「こないだ北斗揃いで単発で終わったぜ!クッソ~」とかいうのがお決まりの話題でしたね。

ちなみに私の最高継続は52連。7,199枚獲得。さがしたら画像が残ってました!これはプレステじゃありません!

このときは北斗揃い、たしか赤オーラだったような。20連を超えたあとの、上昇する出玉のイケイケ感とともに感じられる「昇天しないで!」という緊張感、これが気持ちよかったですねえ。

 

通っていたグリンピースでは設定5(夜の設定公開で確認)を1日打たせてもらって3,000枚くらいプラスになったりとか、夜の抽選で設定6をゲットしたものの全然連チャンせず負けたりとか、1,999G天井まで持ってかれて単発を喰らったりとか。天国も地獄も体験しましたが、収支的にはたぶんけっこう負けてたと思います。

しかし掛け値なしに面白い台だったと断言できますね。先述のとおり出目演出は退屈な台でしたが、出目が退屈であってもその他の部分が優れていればパチスロとして成立する、というのを示してくれる、間違いなく歴史的名機だったと思います。

次の記事ではこの名機「北斗の拳」をプレステ2でプレイして、通常時も含めそのゲーム性を懐古してみようと思います。

プレステ2で名機を堪能!初代「北斗の拳」仮想実戦!

話題の新機種をようやく初打ち。今後の収支に貢献してくれる?

「スマスロ北斗の拳」:初めて「無想転生BATTLE」に突入したが・・・!

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