私がパチンコ・パチスロにハマりだしたのは、大学生だった1990年ころ。
高校生のころからパチ屋には出入りしていたものの、高校生ではハマるほどのカネもなく、大学生になってバイトして小金を稼ぐようになってパチ屋に入り浸るようになりました。
インターネットはまだ普及していないころで、台に関する情報を得るためには口コミか雑誌しかありませんでした。
ダービー物語の連チャンの仕組みや、綱取物語のモーニング、ブラボーキングダムの止め打ち攻略などは口コミで知りました。雑誌は月刊か隔月での発行のためどうしてもスピードは遅い。それでもネットがなかった時代は雑誌の情報はとても貴重でした。解析情報などはどうしても口コミではわからない。
というわけで、ネットが普及する前はたいへん重宝したパチンコ・パチスロ雑誌ですが、最近はあまり買うことがなくなってきました。ネットで検索すれば必要な情報が大部分、手に入るからですが、ネットの情報も雑誌もどちらも一長一短があります。
今回は情報の取り扱い方について考えてみたいと思います。
情報が豊富すぎると踊らされることもある
パチスロで稼ぐためには、さまざまな情報が必要になります。
高設定台をつかむためには、高設定の場合のボーナス確率は?小役確率は?とか、高設定でしかありえない演出や挙動は?とか。
天井狙いをするためには、天井ゲーム数はいくつで、そこまでにいくら必要で、当たった場合はどれだけの獲得が期待できるのか、とか。
基本的には、より多くのことを知っていたほうがいいのは間違いないですが、あまりに知識武装しすぎると考え過ぎて失敗することもあります。
たとえばノーマルタイプの台、マイジャグラーⅢを例にしましょうか。
知識が豊富だと悩むことが増える
マイジャグラーⅢの、設定推測要素といえば、次のようなものがあります。
①通常時のブドウ確率 設定1→1/6.35 設定6→1/6.07
②REG確率 設定1→1/431.2 設定6→240.9
③単独REG確率 設定1→1/688.7 設定6→334.3
④BIG確率 設定1→1/287.4 設定6→1/240.9
⑤ボーナス合算確率 設定1→1/172.5 設定6→120.5
単独REGとは、チェリー成立時以外でペカったREGボーナス。
正確に目押しをしないと見抜けませんので、初心者の方は②の、すべてのREG確率を参考にしましょう。
個人的には最も重視するのは単独REG確率なのですが、確率の分母がデカいので相当なゲーム数を経ないと判断できない。
対してブドウはサンプルは多く集まりますがなにしろ差が小さい。仮に3,000ゲーム回したとして、設定1でブドウは約472回、設定6で約494回。3,000ゲームでは、確率通りに引いたとするとたったこれしか差はないのです。ちょっと偏ればもうわかんないです。
で、私がジャグラーを打つホールは、アツいといわれている日は設定6を疑わせるほどの挙動をみせる台が複数あるので、そういう日を狙って打ちます。だから、最初からブドウをカチカチ数えながら
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設定6を狙って打つわけですが・・・
いつも設定推測をしながら打っている人はわかると思うんですが、だいたい悩むことになります。
パターン①:BIGはものすごく引けるが、ブドウとREGは全然引けない。
パターン②:REGはものすごく引けるが、ブドウとBIGはだめ。
パターン③:ブドウとREGはいいが、BIGが引けず大負けしている。
パターン④:ボーナスは引けるけどブドウは設定1を大幅に下回っている。
パターン⑤:ブドウは設定6以上だがボーナスは引けない。
まあだいたいこんな感じで、変動する数字に翻弄され悩むことになります。
個人的には、パターン⑤以外は粘らなければだめだと考えますが、ここでブドウがどうのREGがどうの、ということを知らない人なら、出玉があれば何も考えずに打ち続けると思うんですよ。たとえばパターン②やパターン③のように、出玉がなければ悩まずにやめるでしょう。
意外にこれが正しい判断だったりする。
ブドウ確率に設定差があるとかなまじ知っちゃってるから、たとえばブドウが1/5.5とかで成立していたら、高設定なのにボーナスが引けてないだけかも、と思って粘る。
粘っているといつのまにかブドウ確率は設定1以下に下がっていて、結局負ける。
つまりなにが言いたいかというと、ほんとうに必要、使える知識、情報だけを駆使することを身につけないと、いろんなことを知っていても惑わされるだけで役に立たない、ということなのです。
ブドウ確率に設定差があることを知っていても、この程度の設定差では設定推測に使えない、ということをわかっていないと、
パターン⑤:ブドウは設定6以上だがボーナスが引けない
という状況で粘って、失敗することになるかもしれない。
もしくは、パターン④ボーナスは引けるけどブドウは少ない の状況で、せっかくボーナスが引けてるのにやめてしまうかもしれない。
もちろん逆に知識が豊富なことによって成功したり、失敗を回避できるケースもあります。むしろそのほうが多いかもしれません。
しかし繰り返しますが、その知識や情報や数字が立ち回り上重要、有効かどうか、そこを判断して運用するということがポイントなのです。
設定推測は、高設定が期待できる状況下でやらないと意味がない
もうひとつ例を出しましょう。
「プレミアムビンゴ」のAT終了画面には数種類あって設定を示唆するらしいんですけど(詳細を知りたい方はググってください)、まあ高設定示唆の終了画面でも、高設定確定ではないんですよ。あくまでも高設定の可能性が高まるということ。
何度も出ればかなり濃厚になるんですが、復活した場合は無効なので、ほんとうにATが終わっちゃったときしか見られないわけで、そもそも1日に何十回も見られない。
で、先日、ある知り合いが「大富豪(高設定の可能性大)画面で終わったぜ!」と知らせてくれて、「どうするの?」ときくと、勝つまでツッパる、って言うんですよ。
ちなみにその店にはプレミアムビンゴは2台しかなくて、バラエティ扱い。しかも設定にかかわらず荒れる仕様の台なわけで、高設定が投入される可能性はかなり低いと考えられます。
そこに至るまでにザ・セグ(チャンスゾーン)をたくさん引いたとか、初当たりがものすごく多いとか言うんなら別ですが、どうもそんなことはないらしい。
「もうちょっと高設定がわかりやすい台ならいいけど、ビンゴじゃあ無理だよ。しかもビンゴに6なんか入るわけないんだし、設定1でも1%で大富豪画面出るんだよ。やめたほうがいいんじゃないの」
と言ってあげましたが、その人はそのビンゴで全ツッパ。見事に大負けしました。
このケースのように、そもそも高設定がある可能性が薄い場合、設定推測の知識を生かそうとすること自体が無駄、失敗の原因になることもあります。
設定6が入る可能性などないに等しいようなバラエティ機種などで設定推測しようとカチカチ君を駆使しても、数字に踊らされるだけで終わることが多いということです。
繰り返すと、
パチスロ機種の解析情報はネットや雑誌などにあふれていますが、ほんとうに使える情報と、どうでもいい情報を見分けること、どうでもいい(使えない)情報、数字に惑わされないようにすること、が重要ということです。
解析情報の取り扱いについては、また書いていきます。